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森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』3
建物側の事情等色々あって、
工事スタートが遅くなってしまった福鼓樓。
ようやく、再開。
今日は朝から台風4号の嵐の中、横浜入り。
風の影響で電車がかなり影響を受け、地下鉄は超満員だった。
こう言うときは目を閉じて深い呼吸をし、
そこに集中するとイライラせず、疲れる事もなくやりすごせるようだ。
かえって元気になったりして。通勤瞑想(笑)。
役所関係をまわって無事に用事を済ませる。

現場に入るまでに少し時間がとれたので
港の方に出て横浜の建築をざざっと見て歩く。













と、ここまでは西洋様式建築。・・まだまだあります。
開港以来、西欧文化の入口だった横浜らしい界隈。
装飾的にも見えるけど、
窓回りや柱頭などの細工、工夫や
全体のプロポーションの良さといった外観の意匠上の配慮が
もしこれらの建物になくて、石造建築が単なる箱だったならば、
人に対してあまりに厳格すぎて、
身近により添ってこないかもしれない、と思う。
美しいと感じられる形に造らなければ、
生活の場を形づくれなかったからこそ、
西欧ではここまでこういう風に色々な様式が発展したのかな、と
逆説的に想像してみる。

京都にいて周りに木造建築が多い環境だから余計感じるのかもしれない。
お寺等では、いくら大きな建物で巨大な柱が立っていても、
木の持つ人への親密さが印象の中に含まれている。

石の環境と木の環境が、そこにいる人の中に育む心情や感性、思考は
それぞれ違ったものになるだろう。
そんなことをあれこれ思いつつ、大桟橋の方へ。



これは数年前、国際コンペで選ばれて話題になった現代建築。





地形か波のように
床がうねりながら、デッキを形づくっている。
上下しながら歩いていくと様々なシーンが見えてくる。
このデッキの上はクジラの背中をイメージしています、と
書いた立て看板があった。





内部は柱がなくて確かにクジラのお腹の中みたいな空間。
外も中も面白いし、格好いい。絵になるシーンもいくつかあるのだが・・・。
ひとしきり見て回って、
ここには何か気持ちの拠り所になる場所がない気がした。
海の波間に一体化していくような、といえば聞こえはいいのだが、
ここから旅立つ時、船旅を終えてここに辿り着いた時、
何かそういう旅の高揚感を受けとめてくれる場所や、
ようこそ!と歓迎されているような気持ちになれる場所がない感じがする。
波間から来て波間に消えて、街にのみ込まれていくような・・。
現代的と言えばそうだけど、何だか物足りない・・。好みの問題かな(笑)。
それとも今日の天気のせいか。

再び地下鉄で現場へ。



下地が出来つつある状態。
黒いレンガは中国製で磚と呼ばれるもの。

今日は古材と古建具が現場に搬入される。



古建具は京都の井川建具で購入。
とにかくすごい量の古建具のストックがあり、
時期にもよるが、探すと何かしら面白いものが見つかる。
いつもお世話になっています。



古材は滋賀の島村葭商店にて購入。
古民家や古材が話題になるずっと以前から解体される民家を
骨組みを解いてストックして、再利用する事を手がけてきた。
もう10年以上のおつきあい。



材料が揃ってくるとイメージも見えてくる。
現場で色々と又新しいイメージもわいてきたので、楽しみ。
現場の皆さん、想定外の事態に現場も右往左往させられましたが
ようやくクリアーな状態になって再開出来ました。
これから竣工まで、どうぞよろしくお願い致します。


この日は店主の正村さんの誕生日。
おめでとうございます。
途中色々、紆余曲折ありながらも、
ここまで辿り着けて良かったですね。


おまけ。


現場の近くで見つけた横浜版『ダーチャ』。
ダーチャと言うのはロシアの週末滞在用の郊外小屋。
小ささや妻壁の板張りがなんともかわいらしい。



このあたりはなぜかこれくらいの規模の小屋のような
木造平屋の住宅がぽつぽつと建っていて、おもしろい。
絵本とかに出てきそうな感じです。

| 森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』 | 10:15 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』2
計画案を持って打ち合わせに。
前回と打って変わって暖かでよく晴れた日。
打ち合わせの前に、三渓園のそばにある横浜上海友好公園を見に行く。



中国から建材等を取り寄せて現地の様式で造った建物。







パティオのように塀で囲われた空間。



「花街舗地」とか「舗地」と呼ばれる庭園用の床面モザイク舗装。
このような石の小片を用いるものを「乱石路」と呼ぶらしい。



木造でも小屋組が日本とは違っていて興味深い。



池の上に浮かぶ小島にある別天地。

ここで中国茶でも飲めると最高だけど、
残念ながらそういうサービスは無いので
持参していくとよいかも。
なかなか面白い場所だが訪れる人はそう多くはないそうだ。
・・・夏の早朝、この横の芝生で太極拳をして
この東屋で中国茶でも飲んで
朝靄の中の池、蓮の花を眺めているとよいだろうな・・・
などと想像する。

ご夫婦でよくここを訪れ
将来の店のことをあれこれと想い、話したそうだ。

   「広東名菜 福鼓樓」(フッコロウ)

「鼓樓」…時刻を知らせる太鼓のある櫓。
          …福をお知らせするお店になりたいと思います。


こうした言葉や想いが設計の時には
大きな道しるべになるものだ。
みんなが喜べる場所を一緒に造れるのは楽しい。



計画案の外観スケッチ。
外部周りは共用なのでここまで造れるかわからないが、
コンクリートの通路のままより、
こうすると人が集まれるテラスになって
この場の雰囲気が楽しげなものになる。
店とパブリックが共有する、双方のつなぎの場。
(建物オーナーのこの近辺の街を活性化したい、という想いにも
共鳴するひとつの形だと思うのだが・・。建物は木造2階建。 
2階が集合住宅で1階に店舗が2軒入る予定。)

幸い、計画案は想いが反映出来ていたようだ。
これから実施設計に入っていくことに。
具体的な素材や細部を予算も含めて検討しながら
図面を詰めていく作業に。

| 森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』 | 11:31 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』1 
節分の今日、
朝から雪が降る中、横浜に向かう。
新幹線から見る外は一面の雪景色。
一部徐行運転する程だったが、
真っ白でまぶしい光景に不思議と何だか心弾むのはなぜだろう。
雪が珍しい所にずっと暮らしてきたからだろうか。
とにかく雪景色を見ると
犬並み(?)にじわじわと喜びが湧き上がってくるので、
これは本能的なものかもしれない。
(・・ちなみに久美は猫派、のようです。)

横浜の上大岡というところで
中華料理店を設計することになり、その現場を見に来たのだが、
忘れ難い日になった。横浜でもこんなに降るのは珍しいそうだ。
確かに雪と横浜ってイメージ的に結びつきにくい感じ。



不動産屋さんに案内されて現場へ。
建物は2階建ての集合住宅で1階に店舗が2軒入る予定。
1階奥側のスペースがこの店の場所になる。
店主は中華街の老舗料理店で長く仕事をして来た方。
20坪程の小さな店舗だが、地元に根ざしながらきちんとした
中華料理を提供できる店を目指している。



現場に立っていると色々な人の流れやイメージが浮かんでくる。
地元に根付く為に、オーナーシェフである店主がお客さんが来た時に
気軽に挨拶を交わせるような場所をつくるといいかもしれない、
敷地内の外部との関係を如何につくるか等々・・・
アイデアがいくつか浮かんで来た。
この店ができることで周囲の人達もよろこべるような場所にしたいし、
それは店主ご夫妻の希望でもある。

横浜と言う土地は
東京に近いが飲み込まれずに、
自分たちの住む場所に愛着を持って大切にしている人が多いそうだ。
そういえば以前現場で出会った工務店の現場監督も
他所の出身だったが横浜に住んで長く、
これから老後は地元に役立つ活動をしていきたいと、
横浜と言う土地への想いを語ってくれたことがあるのを思い出した。
この日案内してくれた不動産屋さんも
大阪出身でこちらに根付いた方だそうだ。
何か他にはない魅力がここの街や人にはあるのだろう。

そんな土地に彼らの想いはきっと受け入れられると思う。
その為の場所を色々と想像するのは楽しい作業になりそうだ。
HPがきっかけで出合いがあったのだが、
それが縁でこうして一緒に想いを形にして、
そこに少しずつ関わる人が増えていって
具体的な場が出来上がっていく過程に立ち会えるのは
本当に面白いし、有り難いな、
とこのような知らない土地に立っている自分に
気がつくと、つくづく思う。



夜は中華街で今お勤めのお店へ。
規模も内容も随分違うステージで一から始めることになるが、
料理に対する熱い想いを伺っているときっと大丈夫だな〜と思う。
ご夫婦のコンビネーションがいいバランスで、
店作りの意見に関しても相補いあうパズルのような印象。
きっといい店になるに違いない、と思った。
設計、頑張ります。
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』 | 01:32 | - | - |
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