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京都・岡崎の家 3

 

この一ヶ月の間に

現場も随分進んできました。

 

 

階段側の壁面は

既存の土壁の上に

壁下地を新たに起こしています。

 

こちらは同じ並びの収納・・

 

 

同様に設置した

壁下地の間に吸音材を仕込んでいます。

 

壁一枚で隣家と繋がっている長屋造りでは

落語に出てくるほど薄い壁ではないですが、

土壁一枚で隣家からの声や物音が遮蔽しきれません。

それを緩和するための処置です。

合わせて

古い家にはつきものの

壁と柱の隙間や、塗り残しで出来ていた穴なども

今回は土を塗りなおしてふさいだので、

音に関しては大分改善されると思います。

 

 

厨房内

元々トオリニワで吹抜けの土間だったのですが

後で床を造り、天井をつけていました。

今回、天井は撤去して

屋根の直下に勾配天井を新設するので、

以前の造作の跡を埋め木していきます。

 

 

階段吹き抜け見上げ

新設の天窓が効いています。

 

 

2階の造作も大分進んできました。

天井が張り終わっています。

 

その外では・・

 

 

瓦屋根の葺き替えが進行中。

 

 

土葺きで多分新築以来、

葺き変えていなかったであろう

以前の瓦はもう寿命が来ていました。

これで雨漏りには安心です。

 

 

変形の屋根なので

平葺き部分の横桟の無いところには

板金の谷が出来ます。

 

 

2階壁の際には

元々の1,2階の壁のずれを利用して

採光用ガラス瓦の天窓を設けます。

巾はあまり取れませんが、

少しでも光が入ると

1階の室内の印象は変わるでしょう。

もう少し複雑だった原案の減額変更中に

お施主様のご主人が提案してくれたのですが

なかなかよいアイデアでした。

 

 

1階 玄関から奥を

 

 

玄関の壁は

繊維壁を剥がして土壁に塗りなおします。

 

玄関の脇、

小間と四畳半だった和室

 

 

二間を一間にまとめ、

開口高さを上げ、

右手の縁側と左手の主室側ともに3枚引き込み建具で

大きな開口になるようにしました。

1階はほぼひとつながりの空間になります。

 

 

階段も再設置。

 

1階のハイサイドライト周り・・

 

 

下地が張り終わりました。

光の入り方がよくわかります。

仕上がるともっと反射が増します。

 

 

主室南を見たところ

こちらの外部開口も3枚引き込みなので

庭へとしっかり開いて気持ちいいでしょう。

 

隣家波板塀の内側には白壁の塀を新たに設けます。

そちらからの光も増して

随分明るい印象になるはずです。

 

 

トイレ丸太柱の埋め木

何気なく手がかかっています。

こういうところが随所にあります。

ごくろうさまです。

 

さてそれから数日・・・

 

 

2階丸窓周りの左官が進んでいます。

 

 

丸窓越しの瓦屋根

 

 

2階外壁の焼き杉板張りが進行中。

 

 

中の土壁がこれで保護されます。

壁際の吹き抜け上ガラス瓦も納まりました。

 

 

瓦もほぼ葺き終わりました。

変形を吸収する板金の谷。

元天窓があったところはガラス瓦に変更しました。

 

さらに数日・・

 

 

床暖房の上に仕上げの杉床板を施工中。

熱での変形を考慮して

圧密加工した板になっています。

 

 

階段吹き抜け見上げ

ボード下地が完了しました。

 

 

丸窓周り

 

 

仕上げ塗りを待つばかりになりました。

 

 

2階は塗装工事が始まっています。

 

 

印象を一新しつつも

既存丸太梁のちょうなはつり跡を活かす

塗装方法を検討中・・大体方針が決まりました。

 

 

仕上がりが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

(前回< >つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

(→ スタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 京都・岡崎の家 』 | 11:58 | - | - |
ラ・コリーナ

 

弥生三月も早や1週間経ちました。

春の気配が日に日に色濃く

草木も芽がすくすくと伸び

朝の鳥たちの声も冬よりどこか楽しげな感じがします。

 

景色が大きく変わってしまわないうちに

先月行った近江八幡のラコリーナを。

 

藤森照信さん設計の楽しいお菓子屋さん!

 

 

駐車場を出ると、

おかめざさの海の向こうに

周囲の山に呼応するかのようなかたちの”草屋根”

 

物語の中に出てくるような・・

物語の中に入っていくような・・

不思議な、楽しい気分が湧いてきて

んだか笑えてきます。

歩いていく人皆なんか笑ってます(笑)大人も子供も。

 

 

屋根の上の窓群

 

 

栗丸太柱の回廊 

軒が気持ちよく低いです。

 

 

中へ入ると

吹き抜けのエントランスホール

黒い点々は漆喰の中に埋められた炭の塊

 

 

有名なバウムクーヘンを買う人達の長蛇の列を横目に見ながら

そのまま進むと大きな池のある庭に出ます。

右手はカフェの”栗百本” 

むこうにある異形感ある建物は社屋部分

 

 

”栗百本”の回廊も軒が低いですね〜

ベンチに腰掛けて池を見るのにょうど良い高さになっています。

又は子供の目線高さかな

カフェではオムライスを頂きました。

古代米のご飯に卵もおいしかったです。

 

 

池を囲むように曲線描いている草屋根の回廊

こちら内部は漆喰と木のしましま

 

 

中央の池は

春には田んぼになります。

正面、銅版の海坊主みたいで存在感あります。

しかしなぜかこの場所にすごく馴染んでいます。

 

 

子供たちに人気の土の家

小人の家みたいで中に入れます。

 

 

”草屋根”と”栗百本” の遠景

地面から生えてきたみたいですね

波打つ園路の土間にはすさが埋め込まれていて

土に馴染んでいる質感と形状が面白い雰囲気です。

 

 

”草屋根”庭側ファサード

遠景と合わせて、

なんとなくロシアの教会を思い出しました。

 

 

広々とした空の下

どこもゆったり、飄々としていて

なんだか楽しい場所でした。

また田んぼが青々とした季節にも行ってみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(→ スタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| - | 12:24 | - | - |
京都・岡崎の家 2

 

現場の方は

各所で作業が進んでいます。

 

 

縁側周りは

開口高さが上げられて、以前より開放感が出てきました。

 

 

1階主室は

天井下地が出来上がり、

電気の配線工事進んでいます。

 

 

ハイサイドライトと

光を導く天井。

姿が感じられるようになってきました。

 

 

階段には

新たな天窓から

新たな光

 

 

この光は

障子越しに

2階の室内にも導きいれられます。

 

 

現しになった丸太梁と

勾配の付いた天井の

新たな関係

 

2階の部屋は

印象を一新して

のびやかな空間に

生まれ変わりつつあります。

 

 

2階東向きの円窓

 

引き分けの内障子だけでは

雨風はしのげなかったでしょう・・

かなり傷んでいました。
 

 

下地の篠竹と蔦の編みこみは

材料を新しくして復元。

雨風が入らぬように

スチールでFIX窓を設置しました。

 

 

いい空間になっていく兆しが

そこここに感じられてわくわくしてきます・・・

現場に身を置いていると、

その兆しがまた仕上げに向けた

新しいアイデアや方向付けを教えてくれます。

 

 

交錯する勾配天井

主室と厨房の間には垂れ壁ができるので

奥の下屋根の流れが続いて見えるのは

今だけの光景 

 

 

ハイサイドライトからは

下へ向けた光、

そして登り梁の上にできる壁が抱きになって

入る光を反射で増幅してくれるでしょう。

 

 

奥へと繋がっていく主室

差鴨居で柱間が補強されています。

 

 

こつこつと確実な作業で

現場は仕上がってきています。

現場の皆さん、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回<  >つづく

 

 

 

 

 

 

 

(→ スタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 京都・岡崎の家 』 | 12:57 | - | - |
秦町の家 4

 

年が明けました。

 

家の方はおかげさまで

暮れに無事に引渡しも終わり、

住まい始められています。

先日、残工事の最終確認も終わりました。

 

それまでの現場の様子をもう少し・・

 

 

外部仕上作業が完了して無事に足場も取れました。

 

古材の造作の様子・・

 

 

玄関の式台は

杉古材板と栗の曲がった古材柱を框にしました。

(これは仮に板を当てて色合わせをしているところ)

 

新しい部材でできた中にあって、

柔らかい部分が磨り減って浮き上がった木目や

枯れた木の表情は

落ち着いた風情をもたらしてくれます。

主に玄関や和室周りに使いました。

 

キッチン周り

 

 

タイルが貼れて、造作のシンクなども設置完了。

 

2階の南面する窓は最終的に

計画時のサイズにまで大きくなり・・

 

 

軽く腰掛けられるような手すりをつけました。

 

外に大きな木が植わって

この窓から梢が見えたりすると

素敵な眺めになりそうです。

手の届くあたりの枝に果物などを刺しておけば

野鳥がやってきたりするでしょう。

お向かいの家との緩衝にもなります。

庭がたっぷりあるので植えるスペースは十分ありますね。

先の楽しみです。

 

 

内部が仕上がっていくのに伴い、

外構も進んでいきます。

 

エントランスポーチの周りには

現場から掘り出された石を並べて段を造ることに。

 

 

ポーチの柱石も同じ掘り出された石を

加工したもの。花崗岩です。

だいぶ風化も進んでいそうですが・・。

 

 

こんな大きなものもあって、

これは縁側からの靴脱ぎ石に利用することに。

 

 

前面道路の道路後退があって

縁石を新たに据えています。

 

道が狭いので車の通り抜けが無いのは

住まいの環境としてはよいのですが・・

とはいえ、

この先の古い家が全部建て変わって

道幅が全部広くなるまでにはまだまだかかりそうです、

・・幸いなことに。

 

 

西に面した窓前に

植栽ができるようにブロックで囲って

土のスペースを造ります。

 

道の際には

何か大きくなるシンボルツリーを植えたいですね、と

ずっと話していました。

実のなるジューンベリーとか・・

近くに保育園があるので

そこの子達の楽しみになりそうだとか

色々想像して話しました。

・・・あとはお施主さまのお楽しみに・・

 

 

そうして迎えた引渡しの日・・

 

 

エントランスポーチも仕上がっています。

柱は栗の古材。

 

玄関から入った1階の主室と和室

 

 

 

和室は腰掛けて二部屋続きでも使えるように1段あげました。

足固めに入っているのは松の古材梁。

 

主室の西端にあるキッチン 

 

 

シンク下には

後から古建具で両開き扉をつけました。

 

和室

壁は手すき和紙貼り

 

 

収納は古建具目板戸を丈を縮めて設置

下は古材の地板(クス)に

これも古建具の引き込み小障子付き、

夏場寝たときの通風に、また地板への採光もきれいです。

 

左手主室との境には

4枚引き違いの古建具の入子障子付筬格子戸

入子障子を外せば遮りながら夏季の通風に。

巾がほとんどぴったりだったので

ここに来るべき縁があったのでしょうね・・

 

 

入子障子越しの光。

筬格子が濾過する光が美しいです。

 

和室の外には

 

 

縁側のような小さな小部屋

高さを絞った太鼓張り障子の開口があります。

 

ここには・・・

 

 

玄関からもダイレクトに入れます。

 

 

2階の方は・・

 

 

開放感のある多目的なスペース

右手は階段ですが、

手すり壁沿いにデスクなどを置けるようになっています。

正面は鉄格子の入った古建具引き込み戸。

なかなかめずらしい造りです。

 

この左手は・・・

 

 

ガラス屋根のあるユーティリティ。

正面の古建具の目板格子戸を閉めて

外出中も通風しておけるようになっています。

 

 

2階の掃きだし窓には

3枚引き込みの太鼓張り障子も入りました。

落ち着いた光、たたずまいになります。

ここに緑陰が映るさまもきっときれいでしょうね・・

 

 

という感じで

無事に完成、お引渡しを経て、

残りの工事が完了したのを、先日確認してきました。

もう住まい始められて幾日か経っています・・。

 

 

多少不便でも

当面は合う家具を色々探していきます、と

どこか楽しげなこの家のあるじ、

家族を迎えて、

家もどこか落ち着いたような感じ・・

 

もう少し言えば、

工事だけでは成し得ない、

いのちが家に宿ったのを

現場監督の木村工務店の篠田さんともども

見届けた日、になりました。

ようやく、ほっとしたような、よろこび・・・

 

 

 

木村工務店の皆さま、

あれこれなかなか手のかかる仕事になりましたが

最後まできちんと丁寧に対応していただき、

どうもありがとうございました。

ごくろうさまでした。

 

 

 

 

 

ここでの暮らしが

どうぞ喜びに満ちたものになりますように

 

 

 

 

 

 

森田建築設計事務所     森田 徹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(→ 事務所ではスタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 秦町の家 』 | 16:44 | - | - |
現場進行中  (京都・岡崎の家 1)

 

2018年も明けて

早や1月も終盤にさしかかってきました。

遅ればせながら、

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

今年は

リノベーションでなかなか面白い(=手のかかる!)

現場がいくつか控えています。

ただいま、現場と設計が進行中です。

いずれも前を継承しつつも、

大きく変わって新たな場が生まれるので

楽しみです。

 

 

そのうちの一つは

去年から現場が始まっています。

大正頃に建てられた2階建。

お祖母様の住まわれていた家を

新しい生活に合わせて改修しています。

 

改修前

こじんまりとして、

静かに丁寧に暮らされていたたたずまいが残っています。

 

 

1階の和室 

 

 

左手、元のトオリニワの厨房側との境の壁は

足元が沈んで床も傾いていました。

 

 

2階 北窓の静かな光

 

 

解体が済んだところ・・

 

 

新たな光が家中に差し込んで

新たな気が巡るようなこのとき、

何か清々しく、

こちらの気持ちもまた新たになります。

 

実測調査の際には

わからなかった不具合が

この時点でいくつか見えてきたので

対応を検討し、相談します。

 

 

浴室。

古い家はここのように基礎部分にレンガ積みが多いです。

 

 

壁に貼られた昭和7年9月の新聞。

棟札が見つからなかったので、

壁の隙間に貼ったこれで、建てられたのは

およそ大正末ころだろうと見当をつけました。

 

 

沈下箇所をジャッキアップし、

基礎を造り直します。

 

 

2階大屋根は傷んでいた瓦を葺き替え。

軒先で見えている化粧丸太の垂木を残しながら、

下地の野地板などを補修します。

 

年が明けて・・

 

 

床組みが新たに組まれています。

傷んだ柱を差し替え、

土壁の竹小舞下地を編んでいます。

 

 

柱同士の足元は足固めで繋いでいきます。

 

 

構造部材が再編されて

家全体がしっかりとしてきました。

 

 

現場の皆さん、

寒い中ですがよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

( >つづく )

 

 

 

 

 

 

 

 

(→ スタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 京都・岡崎の家 』 | 12:20 | - | - |
スタッフ募集のお知らせ

 

森田建築設計事務所のスタッフを募集します。

基本的には建築や設計の経験者で、
CAD(JWを基本とする)を使えること
普通免許を持っていること
建築の学校を卒業していることです。
男女不問とします。

主にCADによる設計図面の作図など、
設計補助を行うことから、です。
(その他、上門前の家などで行うイベントや行事のサポートも

場合により行います。)

HPのコンセプトの文章をよく読んで、
共感できる人。

こころを十分にはたらかせながら、
私たちと同じ方向を向いて心を合わせて働きたい、
という方を募集しています。


興味のある方はまずメールでご連絡ください。

 

info@morita-architect.com

 


履歴書と志望の動機を文章にしたものを送っていただいた上で、
面接を行います。




ご応募をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

森田建築設計事務所   森田 徹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

| - | 11:10 | - | - |
錦の家 9

 

事務所の周り、

大徳寺のケヤキや桜、もみじに今宮神社の銀杏も

紅くまた黄色く色づいて

秋も深まってきました。

 

現場が完了して数ヶ月経ちましたが・・・

もう少し報告の続きをしたいと思います。

 

 

西棟の方ですが・・

 

 

エントランスからの土間の

洗い出しが仕上がってきました。

白をベースに、光を反射して明るい足元です。

 

 

エントランス土間には

古材板を組んで造った収納が

出来上がってきました。

入り隅のコーナーも扉が開きます。

 

その内部では塗装工事が進んでいます。

 

 

壁面が白く仕上がった

中央吹き抜けライブラリーには

天窓からの静かな光が降っています。

 

奥の開口の抱きが光を受けています。

 

 

新設の柱梁組みに施した

柿渋塗りが日を追って色づいてきました。

 

庭の壁面も白く塗りあがり・・

 

 

庭が明るくなりました。

室内へも光を導き入れます。

 

 

粗ぶるナラの床にも薄く白化粧。

大谷石の土間と取り合い、

静かな印象へ。

 

 

光を受ける

大面取りを施された堅木のホダテ

 

 

床からもうっすらと光が周り

新たな場が整ってきました。

 

 

吹き抜け上の天窓

今までこの家になかった

上を見上げる場 

天へと向かう行為と意識

 

 

 

 

吹き抜けの脇を通っていく部屋は

どこか橋でも渡って

ちょっと違う世界へアプローチするような

気持ちになります・・

 

太鼓張りの上げ下げ障子で

吹き抜けとの間は開閉されます。

 

 

西棟から東棟へ・・

 

玄関から

新たになった厨房へ

 

夏場は格子戸をたてて

風が流れるように

 

 

一番奥に開口を設けたので

そこへ向かって空気が

ゆるやかに動いていくでしょう。

 

 

建った当時から

珍しくハシリの土間ではなく、床のあった厨房。

ステンレスシンクを仕込んだ

タイル造りの厨房カウンターに

拭き漆の松厚板床が馴染んでいます。

 

畳敷きから板の間に

あらためられた茶の間

 

 

サービスカウンターを兼ねた収納が

造り付けられました。

ここには上げ下げ障子が仕込まれていて・・

 

 

・・このように閉じることも出来ます。

左手の厨房との出入り口も

引き込み建具で閉じることが出来ます。

 

2階へ向かう階段は・・

 

 

天井に明り取りが設けられて

昼間は照明をつけなくても

行き来できるくらい明るくなりました。

 

 

そして

リビングとダイニングになるスペースも

仕上がりました。

明るく心地よい空間になりました。

 

 

東棟から西棟へ

数十年ぶりに再び繋がって、

新たな生活の場が再編され、整いました。

 

当初と比べると

大きな変わりようです。

 東棟before

 西棟before

 

櫛谷建築の皆さん、

色々と仕事の多い現場でしたが、

最後まで丁寧に工事していただき、

どうもありがとうございました。

 

ここがいきいきと使われて

喜びに満ちた場になる様が

想いうかんでいます。

家が再び生きていくこれからが楽しみです。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

森田建築設計事務所

森田 徹

 

 

前回<

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:42 | - | - |
秦町の家 3

 

随分間が空きましたが、

秦町の家、工事は順調に進んでいます。

 

今回の台風も

おかげさまで現場では何事もなく過ぎて一安心。

 

 

外部の仕上げもようように完了して、

足場をはずすまでになってきました。

黒い外壁はガルバリウム小波板。屋根も潔く同大波板。

色合いと建物のボリューム感がお隣の古い家ともよく揃っています。
 

 

内部の丸太梁は

空間が出来上がってくると

またその存在感を増してきました。

 

 

サンルーム。

日がよく入って洗濯物もよく乾きそうです。

 

 

階段が設置完了。

古材を使った造作もそこここで進んでいます。

 

 

 

前回< >つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 秦町の家 』 | 19:38 | - | - |
錦の家 8

 

前回から早1ヶ月近く空いてしまいました。

台風が近づく中、

衆議院選挙があったりして

なんだか騒々しいですが・・。

 

すべての建築家は反戦論者だ、と言った

ある高名な建築家がいました。

その理由は戦争は建築を破壊するから。

建築ばかりでなく

生活も命も破壊にさらされるような状態を

望んでいるものなど誰もいないと思います。

そんな方向へ導かれないように進んでいきたい、

とあらためて思う選挙でした。

 

さて、現場報告の続きです・・

 

西棟のほうですが・・

 

 

1階の床仕上げが始まりました。

 

 

張っているのは

製材後、数年野ざらしになって

経年変化したナラ材。

ざらざらとして粗い

独特のラフなテクスチャーになっています。

 

2階の造作も進んでいます。

 

 

この部屋は

洋服作りのアトリエになる予定で

造り付けの作業テーブルと棚が

壁面に取り付けられています。

 

吹き抜けも

 

 

下地や造作が仕上がってきました。

 

背の高い書棚には

可動式のはしごが取り付けられました。

 

 

これは

お施主様のコレクションしていた

古い鉄はしご ↓ を改造したもの。

 

 

西陣の織屋さんで

使われていたものだそうです。

 

 

書棚に沿って左右に動くように

足元には車輪を取り付け、

上部にはガイドレールとローラーを設置。

 

吹き抜けをはさんで

北側にある和室も

仕上げが進んできました。

 

 

天井も張り終わり、

壁の左官仕上げも完了。

古建具の障子が立てられています。

 

 

南のアトリエ側も仕上がってきました。

新しく立てられた柱には

わびすけで古色付けがされています。

 

 

吹き抜け内も

白く塗装されて光が廻ります。

 

外部庭側では

 

 

大谷石が搬入され、

テラスと続きの内部床の仕上げが

進んでいきます。と、同時に・・

 

 

隣家との間に

あらためて塀が立てられていきます。

基礎部分は大谷石の巾木に。

 

 

1階内部床の仕上げが完了し、

外部の塀も白く塗られて完成しました。

あとは内部壁面の塗装仕上げです。

 

平行して東棟の方では・・・

 

 

1階厨房周りの造作が進行中。

 

 

タイル貼りの

キッチンがいよいよ仕上がってきました。

シンク部分はステンレス。

 

元々厨房の幅に

あまり余裕がないところでしたが、

 

 

その中で通路幅と

対面や側面の収納家具寸法や

 

 

仕込まれる設備との取り合いを考慮しつつ、

既存躯体の歪みを吸収しつつ、

壁面と続きのタイル割りがあり、

変形の2槽SUSシンクとの納まり寸法や形状など

クリアする条件が多くて

(数多くあった)大変な箇所(の内の一つ!)でした。

 

 

現場の皆さん、ご苦労様でした。

 

 

収納造作も完成。

・・微に入り細に入り、確認しつつ

寸法形状を決めたつもりでしたが

後から修正が出たのは残念無念・・・

 

 

上下収納の間は

作業台を兼ねたサービスカウンターで

和室側へすぐに給仕できるように

壁面に開口を設けました。

2枚引き違いの障子をはめます。

 

その間、2階では

 

 

左官の仕上げ塗りが進行中・・

 

 

漆喰パラリと土壁

を合わせたようなテクスチャーで

 

 

光を

美しく受ける壁面が

仕上がってきました。

 

引き続き

 

 

古建具の立て合わせ。

 

そして

ッチンのタイル貼りと

キッチン本体の設置。

こちらはステンレスのカウンタートップに

木製造作の下部。

 

 

そして造作家具の設置。

 

 

こちらは施主支給の古建具を利用したもの。

天板はカリン。

 

 

その対面には

テレビ、オーディオや食器類、

電話などが収納されるラックが設置されました。

天板はモアビ。赤みを帯びた色あいが

ヒノキの家具と壁によく映えています。

 

クローゼット内では棚の取り付け中。

 

 

続きの脱衣室の天窓からの採光が

届くように、

欄間部分にはガラスがはめられます。

 

 

2階トイレ横の手洗いも

機器の設置とカウンター造作、タイル貼り、

そして壁面の仕上げまで完了してきました。

 

 

 

 

 前回<  >つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:19 | - | - |
imagine

 

 

古い家を今の生活に合うように直す

という仕事を何軒もしてきたうちに、

所有という概念と

それを根拠に成り立っている制度が

随分曖昧だということを実感しました。

 

例えば、

建築した当初の所有者は

今はなく、しかし今も生かされることを

待って存在する古い家を見ていると、

先述の二つには、

今ただそこにあるシンプルな現実

を許容することが出来ないことがあるのです。

 

そんな経験をするうちに、

ジョン・レノンのイマジンが

あらためて深い共感を伴って

響いてくるようになりました。

 

先述の二つとそれに基づく諸々に

出遭うと僕らは

現実はそういうものだ、と

それ以上先に進むのを

やめてしまいがちだけど、

実はそちらの方が

現実を歪めているように思えます。

 

誰かの都合や空想でない世界は

目の前にあって、

それをそのまま生きるありようが

人間にはあると思います。

ジョンが歌ったように。

それがあるから、

僕らは違和感を感じるのでしょう、

そして希望も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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