一定期間更新がないため広告を表示しています
暑い日が続く中、
現場も進行しています。
現場に入る前に
ここの集落の氏神様にお参りします。
大神宮社といい、
豊受姫命をお祀りしています。
食物・穀物を司る女神で
伊勢神宮の外宮に奉祀されています。
懐深く、明るく開けた草原を抱き、
巨木の森の静謐と木漏れの薄明、
湧水の流れる音が響いてゆく
ここは神おわすと
感じる場です。
豊受姫命のおっしゃる言葉は
心根さんが日ごろから料理の際に心がけてこられたことと
とてもよく似ていました。
縁あってここに導かれたのだと思います。
現場の方は・・
新たに設ける化粧軒天井の
下地が出来上がっていました。
はねぎと垂木下地は
天秤状になっているので軒先で下がらないように
上からの材で受けて固定しています。
同じ下地が
大屋根下の三方に回っていきます。
既存の梁組み、
外部が再び閉じられて
大屋根の下の懐深い闇と光が活き活きと戻ってきます。
一方、
現場以外の場所でも
ここのための材料が製作されています。
益子の郡司庸久さんの郡司製陶所にて
厨房壁面に張る黒タイルの製作が進行中。
昔のおくどさんのレンガを思わせる
黒い磨きのタイルです。
手作りのタイルで、
手で磨いた表面は微妙なやわらかさとつやを
湛えています。
仕上がりが楽しみです。
暑い中、あちこちでこの場所のための作業が進んでいます。
皆さんご苦労様です。
前回は地震のことを書いていましたが
今回は大雨で、現場はしばらく中断しました。
現場へ行く道の路肩が崩落していたり
道路際で崖崩れがあったりで
ここ数日、いつも使う道は日中、
復旧工事で通行止めになっています。
京都からの細い峠道も通行止めで、大阪周りでないと、
日中は現場にも行けない状態です。
現場は特に被害は無かったですが、
大きな被害にあわれた地域や方々のことをおもうと心が痛みます。
早く復旧することを祈っています。
そんな中、日中の復旧工事を避けて現場入りし、
作業を進めています。
軒天井を新しく造ります。
軒裏まで板金で巻いた茅葺屋根だったのですが、
軒先でかなり低い位置まで下がってきていたので、
下方を少しカットし、
はねぎで下地を組んで化粧軒天井を設けることにしました。
はねぎは写真で見えている新しく斜めに架けた角材です。
桁に架けて天秤状に軒先を吊り上げるはたらきをします。
茅葺の断面は中の方はそれほど傷んでいないようです。
既存板金屋根の軒先のラインにかなりむらがあるので
作業は大変そうですが・・・
かなり印象が変わることでしょう。
外壁の下地が出来上がってきています。
角柱の新たな根継が見えます。
自然災害もあり、
又、既存との取り合いなど、作業も難しいところが多々あるので
容易には進みませんが、少しずつ着実に新たな姿が
立ち上がりつつあります。
現場の皆さん、ご苦労様です。