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夢見の家 4

 

現場では軸組みの差し換えと新設の

工事が進んでいます。

 

 

主だった差し替え柱はほぼ建ったようです。

 

 

合わせて足固めの設置も進んでいます。

軸組み同士が繋がってきました。

 

そして・・・

 

 

前回2本たっていた

南側の軸組の通し柱4本が全て建ちました!

 

 

2階から見たところ。

梁に直に張られる床板にあわせて

柱に欠き込みがされています。

 

 

上に見える横架材は差鴨居。

ここの開口内法高さは少し低めに設定しています。

差鴨居の上は壁に、下は開口に。

開口部には床から低めの腰壁もつきます。

 

 

和室内側より。

開口の高さを低くしたのは隣家の家の窓と

視線がぶつからないようにするためですが、

ここでは開口部にもう一工夫してあります。

できてくるのが楽しみなところ・・・。

 

 

柱が4本建ち、軸組みが出来たところで

ワイヤーで引っ張ると沈んでいた分が戻って、

立ちもほぼ元通りになりました。

大きなヤマを一つ越えたようです。ご苦労様です。

 

 

差し換えた柱の上の既存柱を見上げると

随分反っています。

以前、荷重が集中していた為かそんな柱が数本ありました。

納まりなどに問題になる箇所は新しいものに差し換えます。

 

 

以前、軸組みの通りが途切れていたところに

梁を設置中。

 

 

足固め。

四方差になるようなところはレベルを変えて、

上がった方はそのまま化粧として見せるようにしてあります。

 

 

大屋根の見上げ。

小屋束の転びも直せるといいですが・・。

この部分は納まり上、雨に対して弱点になっていた

左手の入母屋屋根を切妻屋根に変更し、

大屋根側にも新しい仕掛けを設けます。

ここも出来上がりの楽しみなところ。

 

台風の万が一に備えて、屋根瓦が飛ばされないように

親方自ら処置をしに来てくれていました。

軸組みは大きな差し替えが済んで安定したところなので一安心です。

 

櫛谷建築の皆さん、ご苦労様です。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 前回   つづく 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 夢見の家 』 | 12:39 | - | - |
夢見の家 3

 

大まかな調整のあとで

補強基礎の工事に入ります。

 

 

既存の布基礎は無筋コンクリート。

まずそこに根入れして補強します。

 

 

主に2階部分の下で外周周りに設置されていて、

それまでの石場立て造りのかずら石の代わりのような

感覚で使われていたように見えます。

 

 

割れていた基礎もこれで補強されます。

 

引き続き、配筋。

 

 

地中梁になる根入部のスパンが大きいので

ピッチを細かくしてあります。

 

 

既存基礎の上にスラブを造ります。

 

 

柱脚部は一度スラブ内に飲み込んで、

後からスラブ上でカットします。

 

 

アンカーボルトを設置中。

 

配筋工事が完了し、お盆前にコンクリート打設。

 

 

敷地の前に車をつけるスペースがないため、

一輪車の人海戦術でコンクリートを運んで打ちました。

暑い中、ごくろうさまでした。

 

 

無事にコンクリートを打ち終えた現場。

 

 

少し間を空けて、

工場で加工した新設や交換の部材が

搬入されてきました。

 

 

スラブ上でカットした柱。

下に石を敷きこんであります。

 

 

左手に見えるのは5寸の通し柱。

正面の軒桁下の元は大開口だった部分に入ります。

 

 

桁に刺さるほぞ部分。

現場で既存部材とのすり合わせができるように、

余裕をみた寸法でつくってあります。

 

 

左側の大屋根の軒桁にこれらの柱が立ってささります。

桁下にも新しい柱の仕口の加工をしなければなりません。

 

 

残してあった桁下の垂れ壁や袖壁の土壁を落とし、

準備に入っていきます。

 

 

それから数日後・・

 

 

通し柱が立ち上がりました!

 

 

スパン中央の二本です。

今回も開口にはなるのですが、

5寸角にした柱と、

その柱間には差鴨居や胴差と小壁、そして

 

 

足固めなどを連続で設置し、

耐力的に補強になるようにしています。

 

 

立ち上がった二本の通し柱。

この部分の残りの柱が立ったところで

全体を引っ張って傾きを直します。

 

上からの荷重を一身に受けて沈んでいた柱は

 

 

1階部分を大きなものに差し換えました。

 

 

小屋裏の見上げ。

中央の丸太梁を軒桁の手前にかけた丸太梁で受けて、

軒桁を吊り上げるのは瓦葺のような重い屋根でなければ、

後で下ることもなくそれなりに成功したのかもしれません。

今は上の瓦を下ろしてあるので、

差し換えの最中も割合簡単なサポートで

支えることが出来ていました。

その分の荷重が上の写真の柱に集中していたのですが、

今回の一連の差し替えで負担は大分変わると思います。

 

 

2階に上がって見たところ。

奥にお隣の物干しが見えています。

周囲の家に囲まれ、お互いの開口位置が被ってしまって、双方ともに

気持ちよく窓を開け放したりすることが出来にくい状況になっています。

 

今回、開口の位置やサイズを整理したので、

この状況は改善されると思います。

 

引き続き、柱の差し換え作業は続いていきます。

現場の皆さん、よろしくお願いいたします。

 

 

 前回   つづく 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 夢見の家 』 | 12:29 | - | - |
現場進行中 (吉川の古民家 premdan 11)

 

お盆を過ぎて

工事も暑さも大詰めを迎えました・・・

 

 

とはいえ、

まだまだ残暑の厳しい中、

来月の竣工に向けて、現場が進んでいます。

 

表から裏の緑が見えるように、

風が抜けるようになりました。

 

春先に完了した茅葺工事の後、

現場で何度か形や仕上げを見直しながら、

外回りのしまいや内部の工事が進んできました。

 

 

あのとき柱だけだった母屋と繋ぎ棟の外壁も

ガルバリウム鋼板小波板で仕上られました。

 

ガラス採寸中の建具屋さん。

 

茅葺屋根と繋ぎ棟瓦屋根の間には

その下に入り込む板金屋根が架けられましたが、

茅葺屋根を伝って落ちてくる結構な量の雨水を処理する為に

外の水路へ向けて樋をつけました。

 

 

茅葺屋根の面戸(屋根の裏と軒桁の間の空間)は

形状が均一ではないのですが、

冬場のことを考えるとふさがないわけにはいきません。

よくわらたばを詰めたりしているのですが、

時にはずれてしまうこともあり

ここでは漆喰を塗りこんでふさいでいます。

 

 

内部は今こんな感じ。

 

 

正面には

厨房越しに緑が室内に流れ込んできます。

 

 

以前、囲炉裏のあった板の間はこんな風になりました。

 

 

4月頃の様子・・

 

工事開始時点は、ここは

既存の古材張りの床をそのまま使う予定だったのですが、

床下の湿気が斜面下の土地ゆえに思ったよりひどく、

床下木部や床板が腐っている箇所もいくつかありました。

 

 

又、動線的にも見直す余地があったので

厨房の範囲と合わせて再検討し、

いくつかあった案のうちから・・・

 

 

既存の床は撤去し、

防湿コンクリートを打って地面からの湿気を防ぎ、

その上に下地を組んで古足場板を張る形にあらためました。

解体した既存床の床材は再利用していきます。

 

合わせて玄関土間の床も見直し。

敷き瓦敷の土間はお寺のようなイメージが強いので

もっと簡素な印象になるような仕上に。

 

 

こちらは防湿を兼ねたコンクリートを

そのまま粗い雰囲気で仕上げることにしました。

 

 

こんな感じ。

 

厨房のカウンター腰壁は

コンクリートブロックを組石造のように馬目地積みに。

 

 

奥まで靴のままで進んでいける土間になり、

場から受ける印象も随分変わってきました。

 

 

ここのお店のありようと空間や姿を考えていくときに

坂口さんから、映画『大いなる沈黙へ』の話が出ました。

これはグランド・シャルトルーズというフランスアルプスの歴史ある修道院の

修道士たちのいとなみを撮影したもので、

「静寂の中で美しく生きる修道士の姿が 

やわらかい光に包まれて、描かれて」いる、とても印象的な映画です。

日常の一つ一つの行為が祈りとなるように、

沈黙のうちになされていくそこにあっては、

どんなささやかな行為であってもおろそかにされることはなく、

ていねいにそれぞれの本質に向き合うことで、

感じられるもの、聞こえてくるもの、見えてくるものを

この静寂が守っているのでしょうか・・・

 

坂口さんがここでされようとしている

お店のありよう、その想いに、

この映画の中で立ち現われているものが通ずるものがあって、

形を真似る訳ではないのですが、

たたずまいやありようなどを参考にしてきました。

(→ 映画『大いなる沈黙へ』 )

 

 

 

そのこころを感じられるような場に

近づいていっているでしょうか。

 

 

 

工事の進むうちに季節は巡っていきます。

春から初夏へ向かう、田植えの時期に。

 

 

お店のすぐそば、山の道を上がっていくと

こんな光景に出遭えます。

 

 

壁に開口が穿たれました。

 

 

 

つづく 

 

< 前回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 吉川の古民家 premdan  』 | 09:47 | - | - |
ロフト!

 

暑い日の続く中、

この家の中で

未完な状態だった一室の工事がされました。

 

 

お店の奥で書斎と呼ばれていた部屋が・・・

 

 

ついに

書棚やロフトを設置して、名実ともに完成!

 

 

早速、部屋のあるじも座って

使い心地を確認。

 

 

なんだかしっくり納まってますね。

 

ロフト床の厚さが大きくなり過ぎないように、

スチールフレームを組んだので薄く出来上がりました。

下に立っても大丈夫。

 

ロフト上は物置でもあるのですが

寝てもいいようにもなっています。

 

 

ヒノキ板張りのロフトの上。

立てないですが、なんだか子供心をくすぐるような、

わくわくするような感じの場所。

まずは猫たちのお気に入りの場所になっているようです。

 

白い柵は取り外し可能。

 

 

階段側から出入り可能?なように、

風が通るように障子の入る開口を設けました。

 

 

はしごは普段は立てかけて仕舞い、

横にスライドすると外せます。

ロフトに立てかけると角度が付くようになっています。

 

壁面は四面ともに造り付けの書棚が設置されました。

 

 

お父さんがこの部屋のあるじですが

なんだか子どもたちのたまり場にもなりそうな・・・

そんな雰囲気も醸しつつ、完成しました。

 

櫛谷建築さん、暑い中、工事ご苦労様でした。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| NOT PILLAR HOUSE | 20:51 | - | - |
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