2023.09.21 Thursday
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秋雨にけむる茅葺屋根。
奥に山側の隣家の茅葺屋根、そして山。
周りの山の木立の気配と相まって、
草で出来た、小山のような屋根は
雨にしっとりと濡れそぼちながら
なんだか息をしているような気配を漂わせています。
その草屋根の大きな懐の内には
野太い梁組の上に
底知れぬような 淡くて深い闇が潜んでいて、
光と音を吸い込んで
沈黙へと変えていきます。
それは
豊かで
なにもかもをも分け隔てることなく 抱きまいらせるような
静けさです。
呼吸が自然に深くなっていくような・・
この場所が訪れる人に与えてくれるであろう、
多くのもののうちの一つ・・・
これを活かすように
場を整え形づくることに意をもちいるようにと
あらためてこの場所が教えてくれた
秋の雨の日でした。