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| - | | - | - |
プチ関西一週した日 その2

ねごろから関空方面へ抜けて
阪神高速湾岸線へ。
次の現場は神戸市北区。




湾岸線は臨海工業地帯を走りぬける道路。
普段あまり見ないような工場が次々と現れていきます。




工場建築は
生産のために稼動するという目的を最大限に満たすように
造られているので、思いがけないような形状になっていて、それが面白い。
そのさまはどこか生きもののようにも見えますし、
古代遺跡のように見えるものもあります。

見るのに夢中であんまり写真は撮れませんでしたが、
私にとって工場建築の見所はもうひとつ、
大空間でどのように採光と換気をするかという工夫で、
大屋根の上に越し屋根やのこぎり屋根、天窓など、
建物ごとに様々な形が現れていて
それを見るのがなかなか面白いのです。
このコースはそれを存分に楽しめます。
(助手席にいないと堪能するのは難しいですが・・くりくり、運転ありがとう)




高架道路なのでジェットコースターのようでもあり、
次々に現れる様々な形状の橋もなかなか楽しめます。




連続する赤い柱脚が
大きな伏見稲荷の鳥居でもくぐっているような・・。




ちょうど夕陽が沈みかけるころ。
海面に映る光。
高速移動しながらパノラマで大きく景色が見えてくるのが
この道路の面白さかもしれません。

途中には
フンデルトヴァッサーのおとぎの城のような
舞洲ごみ処理場なんかも見えたのですが、
遠目にはその他の工場群の醸し出している生命感みたいなものに
馴染んで溶け込んでいる感じがしました。

工場群の存在を見ていると
何か人のいとなみのある側面が
凝縮されて拡大されているように感じます。
割り振られたある目的に向かって逸れることなく、
燃料や原料が途切れたり、壊れたりしない限り、
稼動し続けるさまは、
どこか現代社会の写し絵のような・・・

・・などなど、様々な刺激のあった道路でした。

さて、
そろそろ暗くなり始める頃に着いた
にろうの家の現場では、




引渡しを目前にして
建具屋さんや大工さんが最後の仕上げや調整作業中。
離れ土間に荒神さんの棚をつけています。

仕上げを確認していきながら
まだまだ沢山作業がありそうな・・。
ごくろうさまです。
よろしくお願いいたします。


今日は
京都〜和歌山~大阪経由〜兵庫~京都と
時計回りに関西を小さく一周。
このコースで大体250kmでした。
























 
| - | 19:40 | - | - |
プチ関西一週した日 その1

朝のうち、
京都で打ち合わせを現場でした後、
午後から和歌山の岩出に向かいます。
 ”びわの実文庫”の工事見積の調整打ち合わせ。
来た甲斐あって、
何とか目標額内に納まりそうでよかった・・・。




打ち合わせ後、
敷地を見に行って、配置など確認。
南側の山への眺望を得るためには、
もう少しプラン検討の余地もありそうな・・・。


次の現場へ向かう途上、
”ねごろの家”の外構の完成した様子をまだ見ていなかったので、
ちょっと立ち寄ってみることに。




板塀が出来、植栽も入っていい雰囲気になっています。
外構が出来てくると、
家も敷地も活き活きと、
その場所に根付いて生きている感じが出てくるのが
不思議だけど面白い。
生活や活動の場としては、
建築ばかりでなく
庭や外構まで出来てようやく整った、という感じがします。




お祖父さんのつくった石段を活かしながら
出来た新しい前庭が楽しげな雰囲気。





奥の家へのアプローチ。
素敵な小道。




アプローチから駐車場側への見返り。
奥の方の作業棟では・・




あゆみ農園、フル活動中!
中では収穫したパプリカなどを仕分け中でした。
寄り付きの下にはトラクターが頼もしく。
軒下には冬に備えて薪も積み上げられています。




奥の家。
植栽が入って、
場に奥行きと落ち着いたたたずまいが生まれたようです。




植栽枡に植えられたゴーヤの
グリーンシェードも出来ていました。




その足元。陶製の床下通気口。



友人の陶芸家、
郡司夫妻につくってもらった
森の鹿。




しゃがんで子供目線にならないと
見えてこないのですが、
大人はそのとき、
子供の頃に繋がっていた豊かなイマジネーションの森に
再び入っていけるかもしれないし、
子供はここからまた豊かなイマジネーションが膨らむかもしれない・・。
見えないけれどあるもの、
例えば、この場所の神様と繋がるのかもしれないし、
家を守る存在と繋がるのかもしれないし、
そんな何かと通じるような口。
そんなことを想ってつくってもらったのですが、
彼らのつくるものには、
なんだかそんなはたらきがあるような気がします。どうもありがとう。




作業棟内では仕分け作業中。
この場所が出来てから、
あゆみ農園さんは一緒に活動しているグループ(→紀州やさい)以外の
周辺の農家さんやグループとの繋がりもどんどん広がっていて、
ここに集まってBBQしたり、一緒にイベントをしたり、と
いい感じで盛り上がっているそうです。よかったです。




久々の再会に笑顔で出逢えて、
お土産にパプリカも頂いて!ーありがとうございます!ー
次の現場へ向かうべく、出発!

(つづく)








































 
| - | 19:30 | - | - |
現場進行中( こでいしの家 6 )

現場では
土間仕上げ工事が進んでいます。

玄関からそのまま続いたこの場所は
農作物の保管や仕分けなどの作業をする土間です。




墨モルタルのこて押さえ。
質感を感じさせるように少しムラを出した
くすんだ色合いの仕上げ。
落ち着いた雰囲気になりました。
中央には床排水の側溝があります。




コンクリート高基礎部分も同じ仕上げです。
白壁部分との対比が出来て、
より光を感じます。




格子越しのリビング。



1階から2階への通気が生まれます。
夏場は屋根面からの熱で暖められた空気が
屋根下に溜まるので
その空気が上に抜ける道があると通風が生まれます。
このまま左手の部屋の窓から外へと換気できるようにしています。




周囲を緑に囲まれた恵まれた環境。
竣工を目前に、現場は進んでいきます。
















 
| 『 こでいしの家 』 | 15:54 | - | - |
地蔵盆



今日は町内会の地蔵盆。
ここに住んで何年にもなるのに、

地蔵盆は子供のためのお祭り、
という認識もなんとなくあって、
お盆に重なって−本来はもう少しあとの時期らしいーいたことや

子供がいなかったこともあって、ずっと参加してこなかった。
今年は門がいるので初めて参加することに。

うちの町内のお地蔵さんは
細い道沿いのお風呂屋さんの入り口横にあって、
レンガ造の基壇の上に載った、
こじんまりと簡素な造りながらも
観音開き格子扉付の銅板葺妻入屋根の祠の中にいらっしゃる。

周りの町内の地蔵盆は
ここ数年、少子化のせいもあるのか、
どこか大人たちの宴的な様相も帯びつつあって
夜もBBQをやったりして盛り上がっているところも多々ある。
が、うちの町内はお風呂屋さんの営業もあるし、
長く通行止めにもしにくいし、
朝から午後までの地蔵盆で、周囲と比べると地味な印象。

前日の朝に祠の前に集まって、
みんなで祠とお地蔵さんのお掃除をする。
普段近所で顔を見ている人も初めて会う人もいて、
それでも一緒に作業するうちに
なんとはなしにうちとけた雰囲気になってくるのが
ほのかにうれしくてここちよい。
子供たちもお地蔵さんを洗ったりお手伝いしていて、
なんともいえずどこか楽しげで和やかな感じ。
お地蔵さんの前では誰もなんだか素直にやさしくなるのかな・・。

当日の朝、
お寺さんがやってくる前に皆で飾りつけをする。
長老がいてあれこれと指示をしてくれる。布を入口にかけたり、
のぼりを立てたり、提灯をぶら下げたり・・
と男たち数人で作業する。長老は温厚で穏やかな方たちだ。
作業も穏やかに和やかに進んでいく。
準備のメインは今年の当番(?と思う)の方(主にお母さん方)たちで、
飾りつけ以外にも事前の準備や当日の諸々の段取りで
色々と大変そうだ。ご苦労さまです。
こんなに色々あるとは全然知らずに、
今まで何年も、家に届けに来てくれる
お供えのおすそわけを頂くだけだったことを申し訳なく思う。

そのうちにご近所のお年寄りの方たちも出てきて
いつの間にか、子供たちも集まって祠の前は賑わってきた。
思ったより沢山子供がいるんだな〜。
門も初めて会う方にごあいさつ、笑顔で寄ってきてくれるお年寄りたちに
にこにこと愛想を振りまいている。

お寺さんがやってきて、
祠の前の緋毛氈の上の座布団に座ってお経を上げる。
数珠をもったお年寄りたちの手を合わせる姿は
とても真摯なものがあって、見ていて心がすうっと洗われる気がする。
子供たちもそれを見てお地蔵さんに手を合わせる。風が吹いていく。
この風はお盆でこちらに帰ってきている方々がのっているようだ。
この平和な光景を祝福するかのように、
清々しさここちよさを運んできているような気がした。
今日は終戦記念日。「戦をとこしえに終わりにした」記念の日。

そのあとはお菓子を頂き、
なかなか揃わない(笑)ビンゴゲームをして、景品を子供たち全員がもらい、
水に浮かべたスーパーボウルすくいをそれぞれがした。
どれも向かいの中3になるしゅんちゃんが「しょぼい!」
と言うような企画なんだけれど、
やっているうちに、しょぼいけれど、
夢中になったり(ー当のしゅんちゃんも)、
普段見過ごしてしまうような些細なことで、大人も子供も笑えたり、
そんなゆるゆるとした、地味でささやかだけど、
心開いた素直な気持ちにいつの間にか
そこにいる人たちが自然になれるような何かが
今ここには流れているんだと感じた。
お地蔵さんという姿であらわれる、子供を守ってくれている存在。
いつか子供だった時に守られていた、皆の中にある大切なもの。

派手に変化できなかった分、
この町内の地蔵盆にはそんなエッセンスがにじみ出るようにあらわれていて、
そのことがこの一見地味な地蔵盆をそのままで持続していく、
皆の潜在意識での希望になっているのかもしれないな、と。
そしてそれはとても貴重で大切なことのように思えた。

門はそんなことを知ってか知らずか、
終始にこにこと、お母さんと一緒楽しそうだった。




















































 
| - | 22:42 | - | - |
現場進行中( こでいしの家 5 )

暑い中、
大原の現場進行しています。
緑豊かな環境で
街中よりは少しましな感じですが・・。

今日は外壁の搔き落とし仕上げ最終段階です。




最後の一面を仕上げ中。



いい雰囲気です。
隣家の土壁に倣って
宮部さんにつくってもらった土壁風の搔き落とし。




目地無しで、
出隅はR面取りして仕上げてもらいました。
なかなか、誰にでも出来るような仕事ではないです。素晴らしい。

内部工事も進んでいます。




玄関土間。
壁の左官仕上げが終わっています。




その奥は野菜の出荷などの作業をする場所です。
収納棚など製作中。




冬場の作業中でも冷えないように
土間床内に床暖房配管します。
下地の断熱材を敷設したところ。




リビング内。階段が出来つつあります。
その上には格子が出来ています。




ヒノキの無垢板階段。



2階廊下へつながる吹き抜けになっています。
格子の廊下側には
障子が入って、季節により通風をとれるようになっています。




和室のコーナー窓。
壁には断熱材が吹き込まれて
内壁が出来るのを待っています。




2階廊下の窓からは裏山の緑がきれいです・・写真ではよくわかりませんが・・。



外壁も仕上がってもう少しで足場が外れる予定。



周囲の緑によく映えそうで、楽しみです。

現場の櫛谷建築の皆さん、
お盆も作業がありそうですが、
どうぞよろしくお願いします。


























 
| 『 こでいしの家 』 | 21:31 | - | - |
竣工目前( にろうの家 17 )

竣工目前の現場。
最後の追い込みです。
暑い中、現場も熱い。皆さん、ごくろうさまです。




外回りの雨水排水施工中。
これから犬走りの施工が始まります。




母屋アプローチ外壁とわびすけ塗装の終わった格子。



母屋玄関土間。
壁の左官仕上げが完了し、
天井の柿渋塗りは焼けて大分色が出てきました。
大量の古建具が搬入されています。




玄関土間から続く和室二間の壁は
滋賀から取り寄せた白土塗りで仕上げました。()
みじんすさを混ぜて、
落ち着きと自然な雰囲気のある壁に仕上がりました。




漆喰とは又違ったやわらかさのある白です。



仏間も落ち着いた雰囲気に。
古建具を試しにはめて確かめています。




玄関側への見返し。
居間の漆喰仕上げも完了。
外部濡れ縁外壁も仕上がっています。




白壁が出来て天井とつながり、
上からの光が空間の下の方まで回りこんでくるようになりました。




ライブラリー。
書棚の上からは北からの冴えた光が回り込みます。
漆喰で壁から天井まで一続きに塗り上げています。




洗面と浴室はヒノキ板張り。
天窓の光で明るく清々しく。




広縁。これからヒノキ板張りに。
広くて気持ちよい場になりそうです。



離れも内部仕上げ工事が進んでいます。



入ってすぐの土間。



玄関応接兼ダイニングのような場所。つきあたりは厨房。

座敷への式台のところに
既存の家具を組み込んだ収納家具を製作中。
古建具や古家具を組み合わせたパッチワーク家具。




上部天井は仕上がっています。壁面漆喰仕上げも完了。
換気と採光のための東面高窓からの光が効いています。




座敷から土間への見返し。



古建具の確認中。
巾詰め寸法、高さ上げ下げ、位置など、色々。
たくさんあるので設置位置を間違えないように・・。

手前の大工さんは洗面と浴室の仕上げ中。




外部は犬走りと
一部に生垣と門を造る予定です。




外構もそろそろ見えてきました。
向こう(西)側には川が流れます。
敷地西側には枝を張って大きくなる木を植えてもよさそうです。
欅とか・・樹形の美しい落葉の広葉樹。




手前の田んぼには
そろそろ稲穂が実ってきました。
今年の稲刈りは新しい家で過ごしてもらえそうです。

竣工までもう一息、
あかい工房のみなさん、
よろしくお願いいたします。





























 
| 『 にろうの家 』 | 09:41 | - | - |
『自由への教育』

京田辺にあるシュタイナー学校の
大人のための体験授業を受けに参加した。
ここで普段こどもたちが受けている授業を体験してみる企画。

受けたのは5年生のクラス、
古代史の授業で、時代は古代メソポタミア(〜エジプト〜ギリシャ)だった。
それをメインの授業としながら、
それを補って内容を広げ、深めるように他の授業が構成されている。
18名ほどの人が同じクラスにいた。
わが子をこの学校(または他のシュタイナー教育の学校)に入れたいと思う人、
今入れている人、卒業させた人、
ここのエッセンスを取り入れたいと思う学校の先生、
学校以外でシュタイナー教育のクラスを持って教えている人、などなど。

朝は他のクラスの人も一堂にホールに集まって
ネイティブの歌を歌って踊り、
日常から解き放たれてこころを整える準備のような体験をし、
それから各クラスに分かれる。
プロローグのように先生がたて笛を吹いて授業が幕を開ける。

皆で輪になって竹の棒を両手で操つりながらこきりこ節を歌う。
何だろう楽しいな。
お祈りの言葉を皆で唱える。
日常生活の奥深くで静かに流れている大切なこと。
普段口にしないけれど
それが言葉としてあるおかげで人間として生きる尊厳や根源を
見失わずにすむようなこと。何気なく語るうちに沁みこんでいく。
生きていくときのこころの滋養になるだろう。
こんなことばが子供の頃、学校や家で
あたりまえのように聞き語られているといいなと思う。

授業はギルガメッシュ神話の語りを
ハラハラドキドキしながら聞き、
メソポタミアの風景を絵に描いたり、
楔形文字で自分の名前を書いたり、
円筒印章をつくって粘土板の上に転がしてみたり、
関連する詩と動きをオイリュトミーで体験してみたり、
と多面的に体験していく。知識だけを頭で覚えるのではなく、
手や体を動かして全方位的体験として刻み込んでいくような。
楽しくて知らぬ間に全心身を使っていることに気が付く。
これが学校の勉強なら毎日楽しいな。

こうしたことの根底には
普遍的なところに根差した世界観や宇宙観があって、
教える側にも教わる側にも、その信頼感の上にあって
変な不安や作為がない。
僕の両親の世代は戦争のために捻じ曲げられた神話や
歴史、教育を受けたことで根深い不信感を受け取ってしまったし、
戦後の世代は、その反動で神話や宗教的なことの中にある
大切なこともいっしょくたに否定されて、
子供たちがそれらに自然に出逢う機会が失われてきたような気がする。
代わりにすべてのベクトルとエネルギーは受験勉強に仕向けられ・・。

(勿論それに抗うような教育を志す先生たちも沢山いる。)
そこから生まれてくるものの見方は偏っていて、
物質主義や拝金主義といった言葉にくくられるような社会に
偏向していくのは一人一人が十分に体験してよく知っていること。
どちらも近視眼的で、いのちや人間の存在について
深いところから生まれてくる視点で捉えていないから、
不安や物足りなさを感じる隙間があるような気がする。
そんなことをあらためてありありと
自分の体験してきた教育の姿として照らしだして見せるような
光をここでの教育は放っているようだった。
と、同時にそれは未来への希望の光だとも思った。
































 
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