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| - | | - | - |
ほぼ完成 ( ましこの家 11 )

ましこの家、ほぼ完成。
あとは古建具がいくつか入ったり、細かい部分です。
郡司さんより。





玄関 笠付きの外灯と京都で購入した古建具入り 



庇付の作業場入口前外部 段々の犬走り 


外部作業場 



作業場内部 セッティング前



アトリエ 



廊下 



玄関土間 



リビング



厨房側を見る 



ハイサイドライトの光 



アンティークスイッチ 



濡れ縁の外は自然の緑 



障子越しの光




施工の星居社 高田さん、現場の皆さん
ありがとうございます。
どうもごくろうさまでした。


新しい場所の
新しい住まいと仕事場での
新しいいとなみ
新しい作品

郡司夫妻お二人から
どんなものが生まれてくるのか
楽しみにしています。





森田建築設計事務所
森田 徹

























 
| 『 ましこの家 』 | 14:37 | - | - |
茅葺古民家を見る・茅葺屋根を診る 1 ( 吉川の古民家 1 )


三木の吉川。
鳥の鳴く声だけが響くような、
穏やかで閑雅な風情の山里で
築200年の茅葺古民家に出逢った坂口さんが
そこで地元の野菜や食材での料理を供するお店をしようと決められて
改装の設計を依頼してこられました。
この土地から産まれる、
一見なにげないようなものことの
美しさや魅力を開いてくれる場所になりそうです。

周囲には茅葺民家がいくつか残っています。
この家もその中にあって
草屋根が周囲の環境と調和した景観をつくっています。




この家自体は
30年ほど前に購入した先の持ち主の方が
かなり手を加えて改修している様子がうかがえます。
元の姿からは大分変わっているような印象も受けます。

それは一つには
古民家の力強い部分を前面に引き出す改修で、
目に付く主要な部材を大きな寸法のものに差し替えたり、
あるいは付け加えたり、
又その材には、例えばケヤキを多用して、
古民家独特の木組みの空間を、
逞しく豪勢な印象にしようという意図に基づいた
操作があったように見えます。
中には鉄のフードが鎖で吊り下げられた囲炉裏があり、
男たちが火を囲んで酒を酌み交わしている光景がすぐに思い浮かびます。
一方では一間を改装した茶室もあります。
荒々しい野趣とある種の風雅さ、高貴さ。とても男性的。
歌舞伎の見得を切ったような空間。
そしてどこか、日常を離れるような、
アソビの場としての古民家。

初めてこの家に伺ったときに、
その場の雰囲気を、どこか懐かしさと
そして又どこか違和感とともに感じました。

というのは、かつて、
若かりし頃に勤めていた設計事務所の所長が
同じくらいの古さの茅葺民家を山の中に持っていて、
そこに1年半くらい住む機会があったのですが、
そこを所長や事務所関係で使うときの意識や気分に
先述のものと通底するところがあったからです。
力強い架構や材、場の印象にもどこか共通するものがありました。
勿論、別邸だったので、
街中での場との対比としてそのような部分が
浮かび上がってくるのもわかります。
ただ、古民家の中に見出して引き出しそうとした部分は
どこか共通していて、
そこから日常を離れた、ある種の精神的な飛翔を
求めようとしていたような気がします。

確かに面白い取り組みであり、
方向性だったとは思うのですが、
今私が感じ求めているものとは差異があるのを感じます。

数少ない例から
一般化は出来ないかもしれませんが、
当時、古民家の改修に関わった人たちは、
古民家的な日常の生活が経験としてそれほど遠いものではなく、
そのために何か特別な印象や強さのようなものを魅力として
引き出そうと、あるいは付け加えようとしたのかもしれない、
という気もします。
時代背景も何らかの影響を与えていたのかもしれませんが・・。
同時にそれは、
いとなみとしての日々のくらしから
離れ(ての跳躍をし)ようとするようなベクトルも
(無意識にも意識的にも)含んでいたような感じがあります。

今見ればどこか違和感を感じるのはその辺りです。
日々のいとなみがそのまま
美しく ここちよく 調和を持って いとなまれるような場をつくること。
そのことによって、地に足をつけたままで高められること。
そんなことを想って今、設計にとりくんでいるからかもしれません。

例えば、
いわゆる家事といわれるような日々のいとなみが
実はいのちのいとなみを日々運んでいくそのものの行為なんだということを
子供が生まれてからの日々の体験を通して実感したのですが、
人がつくりだしてきたものも全てそのいとなみを内側からかたちにしたもの、
ということをそのときにあらためて実感しました。
そして建築もそこから離れるものではない。

なので、今は
先述のようなベクトルとはちょうど逆向きのようなベクトルで
設計に取り組んでいるところがあります。

ですが、例えば古民家に取り組むときの姿勢として
先述のような先人の取り組みがあったからこそ
今の取り組みが具体的に見えてくるところもあり、
その意味で、先の取り組みへの単なる否定ではなく、
これもまた別の方向へ発展していく、
継承のひとつのありかたなのだとも思います。
かつてはそうしたものに
魅かれ、憧れた自分があったのも事実ですし。


ところで
坂口さんがここでしようとしているのは
日々のいとなみとしてのくらしの延長線上にあるお店であり、
それは今この場がまとっている雰囲気とは
これまで述べたように、逆のベクトルなのだということ。
なので付け加えられたものを注意深く見分けながら、
どこか元の姿に戻していくような、
日々のいとなみから離れたような感のある民家を
もう一度日々のいとなみに立ち返らせるような取り組みに
この改修はなっていくだろうということを、
ここを見ていて感じました。坂口さんも同感でした。
原型の保存のために古い姿に回帰するというわけではありません。

そのことには
外から付加されたイメージの空間をつくるために
なされた無理をあらためて、
家をある意味健やかな状態に戻すようなことも含まれます。

調査していて見えてきたこの家の現状、
それをあらためて新たな場をつくるために、
やはりまずこの茅葺屋根をどのように直すべきか、
それが具体的な改修方針の大きな分かれ目になりそうだ
ということが見えてきたので、
改修工事を依頼する予定の
地元の工務店・あかい工房さんと
同じく地元の茅葺屋根職人さんのくさかんむりさんに
茅葺屋根を一度診てもらうことにしました。



(つづく)








































 

| 『 吉川の古民家 premdan  』 | 18:48 | - | - |
現場進行中 断熱施工 (こでいしの家 4 )

現場は外部の下地が進んできました。



内部では吹き込み断熱施工の準備が進んでいます。



パックされたセルロースファイバー断熱材。
これを壁の中と床下にホースで吹き込みます。




床はこのような状態です。
シートを貼って床の下地の間に断熱材を吹き込めるようにしています。
真っ白の房が連続する空間はちょっと面白い光景です。




断熱材を吹き込む前に設備の配線や配管などを
済ませてあります。



ホースで吹き込めないような小さな隙間には
手で断熱材を詰めていきます。
ごくろうさまです。



















 
| 『 こでいしの家 』 | 18:45 | - | - |
外壁板張り続き ( にろうの家 13 )

引き続き、
外壁板張りが進行中の現場。

母屋はほぼ全周板張りが出来てきました。




外壁板張りが出来てくると
壁の厚みがしっかりとして
遠目にも全体のまとまりと存在感が増したような印象です。




コーナー部。



床下通気口も目板が縦に貫通して張られていきます。



棟下の通気口。

離れのほうも平行して進行しています。




壁がまとまってくると、
瓦と板金葺きの切妻屋根も姿がしっかりと見えてきます。
事務所近くの大徳寺の堂舎を参考に
瓦と板金屋根を切妻で一直線に納めたのですが、
いい感じで上がっています。




離れの外壁も進行中。

母屋内部は
和室の天井棹縁が設置されてきました。




リビング以外の部屋の天井は
高さを抑えてあるので
かなりの量の気積の空間が小屋裏として残ります。




こちらは寝室になる和室です。
部屋は広いですが、天井はそれほど高くしていません。
自然に床に導かれるように、開口の内法も低めに。

天井の設置が完了したところで
その上に同じ吹き込みの断熱材を施工しますが、
たっぷりとある気積の空間が
外気温に対してゆとりある緩衝帯になりそうです。
真夏にお寺の本堂に入ったらなんとなくひんやりしていた、というのと
同じような状態が生まれるのではないかなと、
断熱材と合わせての効果も期待しています。


天井のあと、
壁の左官仕上げが始まっていきます。
漆喰塗りだけでなく、
色土塗りの仕上も合いそうなので
それも検討していきます。



























 
| 『 にろうの家 』 | 17:44 | - | - |
はじめての



らっきょうを仕込み中の門くん。


















 
| - | 16:45 | - | - |
『Table of Dreams〜夢の食卓〜』 水の郷でうけつぐ宝物 【かばたの家】

お知らせです。

明後日20日の夜、BSフジで
『かばたの家』
石津さんご家族の日々のくらしのようすが
放送されます。


琵琶湖のそば、
湧き水を『かばた』という恵みとして利用することで、
永い時間をかけて、くらしのいとなみ、農業と集落が
育まれてきた針江の地。
そこでの石津さんたちの豊かなくらしぶりと
その伝統を過去から未来へとつなごうとする
現在の熱い想いと取り組みを
垣間見ることが出来るのではないでしょうか。

ごらんになれる方はぜひ。



⇒『Table of Dreams〜夢の食卓〜』水の郷でうけつぐ宝物

















































 
| 『かばたの家』 | 16:00 | - | - |
完成間近 ( ましこの家 10 )

竣工が近づいてきた現場。

現場監理や確認申請の手続きを
現地でサポートしてもらっている
益子の海老原さんから写真が届きました。

外部に階段状のコンクリート犬走りが出来上がっています。





床の段々状態がよくわかります。

プライベートエリアの濡れ縁も出来ています。



さっぱりとした風情。
室内から続きの濡れ縁があると
気持ちにゆとりみたいなものを生み出します。




作業場。
大工さんの中に陶芸をしている方がいて
郡司さんと色々やり取りしながら吊り棚の形状を
考案してくれました。

住まいの方は
壁の仕上げ漆喰塗りがほぼ完了してきました。




壁が白くなって
入ってくる光が息づき始めます。
奥の寝室は
ロフト床や小屋裏も白くなって光がさらに廻ります。




障子も立込み中。
ここは両面に和紙を貼る太鼓貼り障子になります。
組子の印象が薄らいで
光の印象をより感じられるようになるのと、
断熱性も上がります。




寝室から
西の仕事場のほうを見たところ。
ハイサイドライトからの光が
壁と屋根の境界を抜いて、際をかろやかに。
朝日を受けて、仕事場へ向かう精神を励ますように。
そして日々のいとなみの中にあって
想いを天へ、
高みへと向けさせてくれるように。

創作に向かう意志が
とどまることなくつまりなくのびていけるように。
狭くて暗めの廊下を抜けた向こう、
工房の窓の外には
まっすぐに西方の山の姿、自然が見通せます。



竣工までもう一息。
現場の皆さん、よろしくお願いいたします。






















 
| 『 ましこの家 』 | 17:31 | - | - |
外壁板張り ( にろうの家 12 )

梅雨の合間の晴れた現場。

田植えのすんだ田んぼでは稲が育ってきています。



外壁の板張りが進んでいます。



土壁・断熱層をカバーして通気層を設けた上に
杉板を張っていきます。その上にわびすけを塗ります。

板同士の継ぎ手部分には上から目板を張ります。




シマシマ ・・・もちろん、あとからわびすけで色付けします。

塗装と目板張りが同時進行中。
梅雨も来たし、晴れの日しか作業できません。





板張りの外壁は
基礎コンクリートの立ち上がりも覆います。




母屋棟の床下換気口。
開口の間に目板が設置されます。



こちらは離れの床下換気口。
普段あんまり注目されない箇所ですが
どちらもなかなか手の込んだところです。




田んぼの脇を歩く、
母屋玄関へのアプローチになる軒の深い庇廊。
こちらも目板を張って、
犬走りが出来てくれば完成。
サッシの前には木製格子の建具がはまります。




内部の造作も進んでいます。
木製建具の製作が始まって、
来月末の竣工に向かって進んでいきます。






















 
| 『 にろうの家 』 | 21:52 | - | - |
街角の緑(トオリノニワ)

梅雨を迎えて
窓辺の植栽がぐんぐんと伸び始めています。




URBAN RESEARCH DOORS京都三条通店の窓辺。

ハーデンベルギアがつるを絡ませ始め・・・

その足元の植栽も
雨に潤って活き活きとしています。




ハーデンベルギアがこの調子で伸びていけば、
来年には2階の下の方は
緑で覆われているかもしれません。
春先の花咲く頃が楽しみです。

窓辺に緑が育っていくと
室内では内障子にその葉陰が映ることでしょう。
今年の夏には1階では
その様子が少し楽しめるようになるかもしれません。




大谷石と植栽はよく合います。
雨にぬれた大谷石は
石肌の淡い緑色が濃くなってきれいです。

建築と街が接するところに
こんな風に少しでも緑の庭があると、生まれてくる関係性が和やかになるような気がします。
町家には内部に表と裏をむすぶ『トオリニワ』という土間空間がありますが、
こんな場所を外部にあって街と建築をむすぶ『トオリノニワ(通りの庭)』と呼べるかもしれません。
今までにもいくつかこんな場所を造ってきましたが、
それらは周囲と和やかで楽しげな関わりあいをもたらしてくれているような気がします。




エントランス側の軒下空間(NOKI)が
街角に親密な雰囲気をもたらしている感じがします。
かつて町家が立ち並んでいたときには、
庇が連続して、東海道の終着点に連なるこの通りに
そんな懐をつくっていたのではないでしょうか。
このNOKIはその現代的なかたちでもあります。




DOORSの扉はいつも開かれています。
又どうぞ立ち寄ってみてください。





























 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 18:20 | - | - |
現場進行中 ( こでいしの家 3 )

引き続き現場は進行中。
天気は快晴。




外壁下地の通気層が出来てきています。

2階の外壁は下から上がってくる
下屋根の通気層ともつないで
軒裏で空気が抜けるようにしています。




開口部にサッシも設置されてきました。



平屋部分は屋根の棟に通気棟を設置して
空気を抜きます。




外壁の下地が開口まで納まれば
次に吹き込み断熱の施工を行います。
ここも寒冷地なので効果的でしょう。




外壁のサンプル。
右は隣家の土壁に合わせた雰囲気にした
ワラスサ入りモルタル搔き落としとスサなしの搔き落とし。
ちょっと粗さのある雰囲気のスサ入りに決定。

この日はお施主さんも一緒に
キッチンなど現場で見直ししながら
変更修正を加えていきました。

入梅前に屋根も仕上がって
まずまず順調に進んでいます。
























 
| 『 こでいしの家 』 | 18:17 | - | - |
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