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| - | | - | - |
古民家を直す -意識のリノベーション-

住んでいる古民家を直したいので一度見てほしい、
という依頼があって見に行く。
立派な塀と門構えで蔵も二つ、
瓦葺2層の屋根に外壁漆喰塗りの母屋と離れも二棟。
母屋は背の大きな差鴨居と足固めで組まれた軸組みに
太い大黒柱、広い土間に立派な座敷がある
典型的な農家の造りの古民家で築80年以上らしい。
仏間や神棚もあって、一通り昔の形のまま揃っている。

一方で新しい生活空間は
その中の一隅を囲って設けたLDKがあり、
家族の日常生活の大半はその中で営まれている。

・・・・・・・・・・・・・・

法事などの行事を行うための場所を
ハレの座敷として日常は使わずに広々と空けておき、
日々の暮らしはその裏方的な場所で、
ケとして営む、という形式の家は
地方に行くと割合残っており、古民家といわず、
新しく建てた家もその形式を踏襲していることも多い。

仏壇がいわゆる家の一番いい場所にある、
そのような造りの家は
今の生活や意識とはかみ合わなくなってきているが、
変わらないまま残っているのはどうしてだろうか。
(今でもそれなりにうまく機能している家もないわけではないが・・)

例えば、
『先祖代々の家』 という言葉の中には
建物実体としての家そのものと
血族として繋がってきている家が
どうもはっきり分けられないまま
無意識の中で結びついているような印象がある。
(ーよく仏間の座敷にその家の無くなった人たちの額入写真が
飾られていたりするがそのイメージが
そのまま家と結びついているかもしれない・・)
実体の家 が 何々家の象徴 としての存在、という捉え方。
そのため、建物としての家を変にいじることが、
血族としての家やしいてはご先祖様に申し訳ないことをしてしまうのでは、
という漠然とした不安に結びついて、
そのことがこの間取りを変えさせない力として
無意識の中で働いているのではないか・・。
(ーそう思わせるだけの、
歳月やらなにやらを積み重ねてきたどこか重々しい雰囲気を
感じさせる古民家も確かにあるが・・。)

ひとつの完成した形式として
それを守っておればまあ安心だし、
という気持ちもあるかもしれない。

それで、変えられない母屋の周りに
新しい生活向きの離れや増築が出来ていくのも
よく見る光景。
でもそのことで返って
母屋も離れ・増築も活きなくなっている状態
という光景も又よく目にする・・・。



目には見えないご先祖様があって今の家族があるから
ご先祖様を大切に感謝して過ごそうという気持ちは
もちろん、尊い気持ちで
ひとのこころをまっすぐにしてくれると思うが、
そのことでかえって、今を生きている家族が
のびのびと健やかに過ごせない状況が生まれているのなら
そのことをご先祖様は喜ぶだろうか・・、とふと思う。

今を生きている家族のために、
この家がどうあったらいいか、
というところから見直してみると、
違ったありようも見えてくるのではないだろうか・・・。


古い家の躯体は活かし、
将来にわたって使えるように適宜補修しつつ、
間取りや使いかたを再編成していくことができれば、
ご先祖様からの家を大切にすることにもなるだろう。
仏壇や神棚もまた新たなふさわしい場所を
考えてみることは可能のはず・・・。
だけどそれはどちらかといえば
大方、設計上のテクニカルな部分に属する事であって、
その前に、その家に住む人たちが持っている家に対する意識を
見直してみることが必要かもしれない。
古民家のリノベーションの前に、意識のリノベーション。

そのとき、
『家族のために』という視点がその方向を示してくれそうだ。
『自分のために』ではない意識が見えない扉を開いてくれる。
それは結果的に『家のために』も『ご先祖様のために』もなる
ありように導いていってくれそうな気がする。

その答えは
きっとそれぞれの家族と家の数だけあるのだろう、
と思う。



































 
| - | 22:13 | - | - |
荒壁塗進行中( にろうの家 9 )

久しぶりによく晴れて
春らしい暖かさになりました。

現場は荒壁付けが大分進んできました。




離れ外部。
暖かくなってきて
土の乾きがよくなってきたようです。




離れ入口周り。
裏返し塗りが一部残っています。




内部の様子。
いつもながら土壁塗りの家は
独特の落ち着いた空気感があります。

母屋のほうは
大方一通り完了しています。




玄関から見た和室と奥の居間。



壁が出来て空間がしっかり見えてきたので
ボリュームの変化がよくわかります。
それぞれの場所の性格付けが感じられてきました。

明日から床下の断熱材吹込みが始まります。




柱の際の光は
荒壁塗り土が収縮して出来た隙間。
母屋の方は外側に断熱材を吹き込むので
隙間は塞がれます。




離れのほうは
断熱材吹込みがありませんが、
打ち付けた辺付で
光の通るような隙間は出来ていませんでした。




断熱作業が進むと
外部の仕事も進んでいきます。




















 
| 『 にろうの家 』 | 21:39 | - | - |
現場進行中 開店前日(URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 9)

開店を明日に控えて
ライティングなどもろもろ最後の調整。




上げ下げの太鼓貼り内障子が
ランダムに動いている様子がリズミカルで
活き活きした印象を受けます。




お店のディスプレイも完了。



土壁と古材の棚に器が置かれています。
今回、古材の仕上がりもなかなか力が入っていて
よかったです。
古材の郷・島村さんありがとうございました。
伊藤さんごくろうさまでした。(




階段吹き抜けの大書棚に本が入って
ライブラリーの完成。なかなかの壮観。
面白そうなセレクトで楽しそうです。
本のセレクトと設置は『コトバノイエ』さん()。
施工したのが
ここと同じ木村工務店さんというご縁。




上げ下げ内障子の作動性の
細かい調整にシノダさんと夜までかかりましたが、
無事完了。やってみるとなるほど、
色々わかることもあります。




ファサード夜景。
いよいよ明日オープン。
入口前の軒下空間では
様々なイベントが行われて
通りに活気と賑わいが生まれることでしょう。

明日はドアーズオリジナルブレンドのコーヒーが振舞われるとか。
お店の皆さん、
いよいよ開店、がんばってください。
楽しみにしています。

木村工務店の皆さん、
タイトな工程と難しい作業でしたが
なんとか無事に間に合いましたね。
どうもご苦労様でした。
ありがとうございました。


お店の成長とともに
建物を形造る大谷石などの素材が
経年の落ち着きを見せ、
植栽の緑が育って、
街の中に馴染んでいきながら、
内面外面ともに
この界隈に新しい魅力を生み出す場所として
育っていってほしいと思っています。



森田建築設計事務所
森田 徹




URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店

明日オープンです!
























 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 22:41 | - | - |
現場進行中 (URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 8)




足場が外れて
植栽工事など、最後の作業進行中。

メインの植栽ハーデンベルギアが
数年のうちには窓の前の丸鋼を伝って緑で覆う予定。
ちょうど今頃、白と薄紫の小さな花を沢山咲かせます。
通りを彩って、
毎年のこの辺りの春の楽しみな光景になるまで
育ってくれたらいいなと思っています。
口中庭園さん、
これからの植物の成長を見守る手入れも大切ですね。
よろしくお願いします。


お店の中では開店準備が進んでいます。




URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店
4/18 オープンです! 




















 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 21:46 | - | - |
ひとつ


今日で生まれて一年。おめでとう。

1歳になって翌日に
階段を一人で二階まで登りきり!
そこでにこにこ笑って
赤ちゃん卒業宣言をしたかのように
表情も、体つきも、動きも
赤ちゃんのふわふわ感から
しっかりとした印象に一晩で変わったような・・・

出来ることが増えて
世界がどんどん広がっていくね

親になった僕たちにとっても
新しい世界がそこから見えてきて

新しく生まれ直したかのような一年です

























 
| - | 21:08 | - | - |
現場進行中 (URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 7)

現場では
南側正面のスチールサッシュが
取り付けられています。




西側同様、
足場と建物の間を吊り上げていきます。




左官仕上げ作業が1階へ降りてきました。
壁が白くなると場が明るくなって
生気に満ちてくるような感じがします。
様々な作業が同時に進んでいるので
材料置き場と作業スペースの確保が大変です。




内障子ホダテに
タモの木部材がつきました。




大きく面をとったタモと
大谷石とステンレスの組み合わせ。




2階の内障子ホダテも同様に出来上がってきています。



ホダテと窓の間は
西日の熱がこもりそうなので現場であれこれと話した結果、
床仕上げ材を板床から大谷石に。
現場監督シノダさん、
余った部材も活用できるいいアイデアでした!
モノも置けそうです。




曲面漆喰と曲面大谷石。



スチールサッシュは塗装が完了しました。
明日にはガラスが入ります。




大谷石植栽枡の中に塗布防水完了。
スチールサッシュも塗装が終わって、ガラスが入れば
左官の仕上げを残すのみとなってきました。




壁面什器のフレームが設置され、
左官の下塗りが出来ました。
仕上がりの感じが少しずつ見えてきます。

お店のオープンに向けて、現場は全力疾走が続きます!
いつものように
ベテラン現場監督ムラカミさんのもと、

いつものメンバーでのチームだからこそできる全力疾走。
もうひとふんばり、よろしくお願いします!




URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店
4/18 オープンです! 






































 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 20:31 | - | - |
春の庭



陽満ちて
花咲く春の庭
家族みんなでおひるする

君はもうすぐ一歳

























 
| - | 07:41 | - | - |
街角にて

京都の街中。
自転車で入った小道でみかけた平屋。




低めの軒と
がっしりした格子と石張りの腰壁が印象的。
玄関建具も腰付障子。
タダモノではない感じ。


























 
| コヤ | 15:41 | - | - |
現場進行中 (URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 6)

引き続き進行中の現場。
オープン直前まで作業がみっしりと続きそうです。




西面のスチールサッシュの設置が完了。
塗装工事に入っています。




サッシュのさらに外側に
丸鋼が設置されています。




これはつる性植物の登攀用です。
西日を外側から遮ると同時に
外部を緑化します。



下から見上げたところ。
繊細なメッシュが表面にかかったようで
これだけでもユニークな表情を見せています。




室内側には
上げ下げ式の内障子が付きます。
これは西日を弱める働きもありますが、
窓辺を登ってきた植物の葉や花の影がゆれるさまが
障子に映りこむ風情を楽しめるのではないかと
期待しています。西日ならではの影絵を楽しもう、と。
障子は現在試験取り付けで動きを調整中。
西側開口部はこのように
植栽ーガラス窓ー内障子という3層構成になっています。





内部では左官工事が始まり、



壁面に漆喰下地が塗られてきました。
角が丸みを帯びて、光が廻り始めると
室内の印象が一気に変わってきます。
左官ならではの表情。




1階の開口部も
2階同様に3層構成が出来てきています。




大谷石『長靴』の上に
スチールサッシュが設置されて
外部が閉じられつつあります。
雨に濡れた石はしっとりとして美しい。




大谷石植栽枡とスチールサッシュ。
このコーナー部分はいろいろな取り合いがあって
納めるのが難しい箇所でしたが、無事完了。
ごくろうさまです。

ここに植えられた植物が
丸鋼を伝って上へと上っていきます。
植える予定にしているのは
ハーデンベルギアという
ちょうど今頃に小さな藤のような白と薄紫の花が咲く植物です。




























 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 11:11 | - | - |
現場進行中 (URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 5)

現場は着々と進行中。



この日はスチールサッシが搬入され、
その取り付けが始まりました。

その一方、
この日の午前中で
大谷石の施工が一区切り着きました。




とにかく大谷石が積みあがってこないと
後が施工出来ない、という箇所が多かったので、
スタートから急ぎで進めてもらいました。
今までにない新しい取り組みの箇所も多々ありましたが、
なんとかきれいに納めてもらえて感謝。
ひとまずごくろうさまです。
これまでの積み重ねがあって、
出来た仕事だなあと現場で話しました。

スチールサッシュ取り付け中。




まず仮止めして位置決め。



スチール造作も
いつも重要な役割をしていますが、
今回はフラットバーで組んだ窓を
製作してもらいました。
仕上がりが楽しみです。




内部では
造作の大工工事も進行中です。




階段吹き抜けに
大書棚が出来上がってきました。
階段がライブラリーに生まれ変わります。

廻り階段吹き抜けと大書棚という
組み合わせの光景に、
エッシャーの絵や『薔薇の名前』の図書館などを
思い浮かべていました。
書物という知の集積と
それを読む行為と
階段を上がる、巡るという行為は
内面で起こる思考のはたらきに相似しているのかもしれません。
それがひとつの光景として現れているところが
無意識の中のある印象を喚起するのでしょうか。

日曜の今日も
現場では作業が進行しています。
ごくろうさまです。

























 
| URBAN RESEARCH DOORS 京都三条通店 | 13:12 | - | - |
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