2014年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
新年早々、遅ればせながら、
映画『かぐや姫の物語』を観てきました。
昨年末に、北中さんからとっても良いから是非に、
と薦められていたのもあって、
新年にぴったりか、と思いたって行きました。
絵がとても美しい。その絵が動いているのも素晴らしい。
草花や生き物、人々が手描きのタッチで活き活きと描かれています。
色合いも派手ではなく淡く豊かで、描かれているものと背景の省略具合の
バランスもとてもよく、日本の美術の伝統的な美意識や構図などが
素直に現代に発展されたらこうなるんだという印象があります。
音楽もとても印象的ですし、声の演技も説得力がありました。
そうして綴られる物語はよく知られたものですが、
日常の様子や心理描写が加えられたことで、私たちに身近なものとして
伝わってきます。
普遍的なところから溢れてくるやさしさを見終わって感じました。
かぐや姫のように月に帰る訳ではありませんが、
私たち一人一人は皆いつか帰ってゆく者として
この地球に降り立って生きています。
生きていることって何なのか、
地球に生きている人が皆、
心の奥深くでは知っていることを思い出させてくれるような、
そんな映画でした。沢山の人に観てもらいたい映画です。
そしてこの映画が
今出来上がって公開されていることをとても嬉しく感じました。
この日本発の映画の伝えているメッセージや生み出す感動には
世界から共感が得られると思います。広く、長く、深く。