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年末

今年も終わろうとしている大晦日の夜。
毎年、結局のところ師走、年の瀬はあわただしいが、
これがあってこその師走らしさなのかもしれないなあ・・。

24日は伏見の町家の画塾、東儀さんのところのアトリエ2階の
工事が完了して確認に。屋根裏に断熱材と天井を設置し、窓面に
シナベニヤの内建具を設置してすきま風を遮断。北面サッシも二重になって
冬場の寒さ対策が一応完了。いつもながらの丁寧な工事で櫛谷建築さん、ご苦労様です。

25日は神戸市北区で計画中の住宅の打ち合せに。
お施主さんの希望で、
平屋で広縁のある民家的な造りの住んで楽しい、面白い家になりそうな印象。
田んぼの中に建って、田植えや稲刈りの後、縁側で皆で休んでいる姿なんかが想像される。
神戸と言っても北区の方は、新興のベッドタウンと過疎化しつつある集落が
隣り合わせにあるような状況だそうで、ある意味現代の問題が併存して存在するような部分もあり、
しかしその状況の中で生まれてきている新しい動きのことも聞いて、とても興味深い印象。
意識で繋がる新しいコミュニティが女性、お母さん達のネットワークの中から
生まれてきているさまは軽やかで頼もしい。時代は面白く変わってきているなあ。

26日は滋賀の高島の現場へ。縁技建さん、ご苦労様です。

27日は上門前の家で忘年会を兼ねて、スタッフとご近所さんと餅つきを。
これくらいの人数だと落ちついてできますね(笑)。
スタッフ三人、くりくりとのりちゃんとにんにんからの贈り物の歌はじんわりうれしかったなあ。
どうもありがとう。門出、そう来年はまさに、門が出てくる年です。
忙しかったのにいつ練習したのかな。ひとつだけ。

28日は大掃除の後仕事納めに、去年倒れて行き損ねた京都コンサートホールの第九の演奏会へ。
久美とのりちゃん、にんにん、くりくりと皆揃って行けてよかった。
素晴らしい演奏に心洗われます。終わってでると雪の降る様子にまた感動。

一日置いて30日、
しばらく回れなかった和歌山岩出の現場に。改修部分の確認と今後の行程の確認。
ツルミ建築さん、ご苦労様です。西さん、お餅や蜜柑ややれずし、どうもありがとうございました。

そんな訳でようやく大晦日にたどり着いて、
今除夜の鐘を聞きながらこれを書いていて、いままさに新年を迎えるところ。
今年も皆さんお世話になりありがとうございました。
来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

森田建築設計事務所 森田徹


















 
| - | 23:58 | - | - |
かばたの家 6

雪が間近に降るであろう予感を感じさせながら
現場は進行しています。
外壁周りの土壁を塗り終えて、
外壁板張りの下地に防水シートが張られています。




ここでは地元高島産の杉材を使用しているので
補助が出ています。
地産地消を奨励する良い制度だと思います。




内部の仕事が外部の仕舞と同時進行で進んでいます。



開口部には仮にシートを張って
雪に備えています。このあたりは結構雪が積もります。




形が見えてきた吹き抜けの窓。
今まで入らなかった光が新鮮な印象です。




上下階の間に新しい繋がりが生まれてきています。



新しい袖壁は補強を兼ねています。



北側の高窓には上部にサッシも設置されました。



吹き抜け窓を外から見たところ。
抱きの深い窓になります。




おくどさんの煙突用の吹き抜けが出来ていました。



近所から出たおくどさんを再利用するか、
検討中です。
















 
| 『かばたの家』 | 19:56 | - | - |
誕生日



今年の誕生日は
妻久美が妊娠7か月ということで例年の餅つき大会は中止、
家族だけで静かに過ごしました。

祝日なのでくりくりは休み。業者からの連絡もなく、
昼間静かな事務所で一人仕事をしていると、
友達やスタッフからメッセージやプレゼントやお花が届いて、
じーんとうれしい思い。感謝感涙。
まるちゃん家族は直接届けてくれて元気そうな顔もみれました。
ゆなちゃん、大きくなったなあ・・・。
赤ちゃんグッズも譲ってもらってありがとう。

夜にはリクエストにこたえて久美が鮭の押し寿司をつくってくれて、
小菅ご家族から頂いた淡路のお酒をありがたく頂きました。
久美作の濃厚チーズケーキをバースデーケーキに
45歳の誕生日を祝ってもらいました。

一日過ごしていて、
今年の誕生日は
これまで過ごしてきたどの誕生日とも違う何かを感じていました。
それはどこか、
自分の背中がほの明るく照らされているような、
心の奥が明るいような、あたたかいような印象。
それは授かった新しいいのちの放つ光かもしれません・・。
そのような光をずっと感じて過ごしていました。

その光のあることで、
自分の生まれてきた日、
そのずっと前からずっと先まで続いていくいのちのながれの中に
自分もその一部としてあることを、
実感として感じることができたような気がします。

そしてその光は
これからの私たちの仕事や生活を
新たな面から照らす導きの光になるのだろうということも感じました。


静かな日、皆さんのあたたかな心に囲まれて
家族で過ごす平和でおだやかな誕生日となりました。
ありがとうございます。

久美、身重の身で色々応えてくれてどうもありがとう。
来年のこの日がどんな一日になるのか、
また今までにない楽しみですね。






















 
| - | 17:51 | - | - |
かばたの家 5

年内に外部周りの形をつけるべく、
引き続き急ピッチで進む現場。




木舞かきと土壁塗りと大工仕事と電気配線などが
並行して進んでいます。


かつて厨房土間だった場所。
今回の改修で再びおくどさんを据えた土間に
復されることになりました。




土間の向こう、
外側に見えているのは かばた小屋。




かばたの中はこんな感じです。
沈められたコンクリートの筒ーすっかり苔むしていますー
の中から、絶え間なく水が湧いています。
山の方で地中に浸みこんだ水が地下を通って、
およそ600年濾過されてこの辺りに湧いてきているのだそうです。
今でもこの地の生活を支える基盤になっています。
今回も生活用水は全てこの水でまかなうことになります。




傷んでいた縁側を修復してひとつながりになった外部。
軒がぐっと下がって屋根勾配がきれいに見えてきました。
足元は古石を据えたので、大地との自然な繋がりが感じられてきました。




新しく出来た吹き抜けにも壁土が付き始めています。
壁が出来てくると次第に差し込む光が
感じられるようになってきます。




2階の様子。新規の開口が設けられています。



新設の吹き抜けに面した
新しい開口として生まれ変わります。




近くにある島村さんのところで玄関引き戸を発見。
なかなかいい枯れ具合の表面です。
これを新しい玄関で使うことに。






















 
| 『かばたの家』 | 17:27 | - | - |
風邪をひく

久しぶりに風邪をひいた。
身重の妻がいるのになんと不注意な、という気もするが
これでも去年に比べると格段に慎重に過ごしてきた。
去年は忙しすぎて、年末出張の帰路から発熱して
そのまま寝込んでしまったので、
今年は仕事も日々早めに切り上げて
疲れをため込まないようにしてきたつもり。
年明け時点、去年末行けなかった、
京都コンサートホールでの第九の演奏会に
仕事納めの日、妻と設計事務所と料理教室のスタッフ皆で行く、
という目標を立てたので、それまでもう少しのところ。
幸い、今回の風邪は去年よりずいぶん軽く過ぎて行っている。
毎年この季節に風邪をひいて寝込む、
というのがここ数年のパターンになっていて、
年々症状が重くなっていってた感がある。
重さはましだけど、パターンはなかなか強固だ。

今回も仕事はそのまましていたけれど、
あまり無理しないように、体の声に耳を傾ける感じで過ごした。
食べられないときは何も食べない、水分が必要と感じれば水を飲む、
寝るほうがよいと感じれば迷わず寝る、と、
まず先に浮かんでくる体の判断に従ったのもよかったようだ。
意識より体(無意識)の方が自然に沿った対応をしてくれる。
気功の学校で学んだとおり。数年通い学ぶうちに、
そちらに先に気が付けるように変化してきたのだろう。

その状態は風邪をひいている自分を客観的に
見る余裕も生むようだ。
体が弱ると動作や感覚一つ一つの小さい部分にまで
意識が向くようになる。自分の輪郭がぼやけているなあと
感じているときには実際に端から見た目にもそうなっている。
弱っていくと、
自分を構成しているもろもろが段々ほどけていくような感じがある。
それぞれを統御している何かが弱まっているのだろう。
それぞれは各階層でそれぞれの性質に沿ったはたらきをしているようで、
周囲の似通ったものとも通じ合っているような感じがある。
いのちはひとつながり ということを
理窟でなくて感じるとこういうことなのかな、と思う。
しかし、今ここで行為するにはその状態のまま流れていくわけにもいかない。
そこで背筋を立てて(意識して)みる、
と光の一すじが自分の中に立ち上がり、
ほどけかけていたもろもろの中心が見えてくる。
それは確かに存在する。



…とそんなことを感じながら、
回復してゆくさまを見守る風邪の日々は
なかなか面白い経験だった・・。




























 
| - | 13:38 | - | - |
造作工事 (あやうたの家 10)

先月末、
讃岐の臼杵さんの現場へ行ってきました。
現場では造作など、
臼杵さんも自ら工事に加わって、ゆるやかに進んでいます。


土壁は荒壁塗りが終わっています。(→土壁塗りの様子





アルミサッシの取り付けもほぼ終わって、
外部がおおよそ囲われた状態に。




玄関に石の敷居が入りました。
右手の方、柱の下に見えているのは
臼杵さんの友人から譲り受けた古材の花崗岩延べ石。
地元産の石だそうで、
普通の花崗岩より硬いそうです。




中では床の下地張が完了し、上張を始めています。
隣県の徳島の木材屋さんから購入した杉板
厚さ30mmです。
養生で見えませんがこの上に栗板を張って、一部は仕上がっています。
施工は臼杵さん自ら、竹小舞編みの手伝いにも来てた田中さんと
手がけました。→板張りの様子




栗板は幅を少しずつ変えたものを混ぜて張っています。
長さもまちまち。




結構な手間のようですが、表情はなかなか面白いですね。
ごくろうさまです。木工家・臼杵さんならではのこだわりの床。




荒壁には貫のある上に貫伏せのわらが貼られています。
臼杵さんはこの荒々しい表情がお気に入りみたいですが、
このままでは使うにはちょっと粗すぎませんかね・・。




屋根裏部屋のような2階、といっても
棟までの高さは結構あります。




その横の部屋は
低い引き戸を引いて入ります。




洗面になるところには窓に雀が遊んでいます。
臼杵さんの見つけた古建具。遊びがあって和みます。




和室。床の間と書院には
臼杵さん秘蔵の古材の栃1枚板を使用。




天井は板張りで
中央に太鼓挽き丸太を半分見せています。

大工の田村さんが造作に入るのも年内いっぱいだそうで
そのあとは臼杵さんの自力施工のみで現場が進んでいきます。

臼杵さん曰く
『完成は・・・う〜ん、来年の夏ころかな・・わからんなぁ…』

・・無理のないように、進めていってくださいね。

























 
| 『木を植える (あやうたの家)』 | 20:22 | - | - |
佳肴 岡もと 竣工

いよいよ工事が完了です。

瓦葺きの下屋根が見えるように姿が復された表側。
古建具に手を加えた格子戸に真鍮の照明。




洗い出しの腰壁に格子がとりつき、朱く色が塗られて
お店らしい晴れやかさです。




中へ入ると緩やかなスロープのアプローチ。
格子の間仕切りで方向を変え、
天井の低い絞られたボリュームの中で
歩むうちに外から内への気持ちの切り替えがあって・・。
視線は飾り棚に誘導されていくので、
ボリュームの絞り込みは密かに体感するだけですが・・。




入ると
店主の明るい笑顔と桜のカウンターがお出迎え。
カウンターは7席(場合により1席追加)。
座り心地良さげな、
朱い革張りの椅子の背も格子で取り合わせ。

空間のボリュームが膨らみ、明るさが増して
気分が晴れやかになったところに、
丈高く下に向かう垂れ壁が
料理を頂く席に向かって
視線と意識を自然に誘導します。
動きと気持ちを料理へと自然に向けていくことが
ここでの設計の要。
そこへ導かれれば、あとはそれを受け、
店主の笑顔と料理でおもてなしの始まり。
流れに身を委ねるように、宴に導かれていきます・・。




見返り。
アプローチと客席の間仕切りは古建具の格子戸に
櫛谷さんが雰囲気のある古材板をうまく合わせてくれました。
ハンガーフックの金物は
インドのアンティークの分銅に少し手を入れたもの。
『茶壁』と合わせて、実際にお店で見てみてください。
床は栗板に白塗装が施されたもの。


櫛谷建築さん、
タイトな工期の中、どうもご苦労さまでした。
ありがとうございました。
カウンター制作・臼杵さん、ありがとうございました。




12/3 新月 大安 に いよいよ開店です。

店主・岡本さんは
『御料理 秋山』さんにいらっしゃったのですが、
ここではまた少し違ったお料理のおもてなしを
していただけることでしょう。


岡本さん、がんばってください!
楽しみにしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・

佳肴 岡もと (かこう おかもと) 

605-0874
京都市東山区馬町東入ル南側 
075-551-1055

お昼 12時より(要予約)
夜 17時半より22時(ラストオーダー)

定休日 月曜・毎月最終火曜

























 
| 『 佳肴 岡もと 』 | 21:30 | - | - |
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