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| - | | - | - |
『岐阜の家』 9
 
現場は外壁の下地が出来上がってきています。
これから左官工事が始まります。



屋根には薪ストーブの煙突設置用の
水切り立ち上がりも出来上がっています。



道路側から見たところ。
全体のボリュームが抑えられているので威圧感がなく
どこか親密な感じを受けます。
 


内部は
壁内ウレタン断熱材が吹き込み終わっています。
壁の下地が出来てきて、
間取りとそれぞれの空間のボリュームが見えてきました。
正面奥はキッチンになります。
窓の外には
元からあったコウヤマキの木が丁度見えます。



納戸側。
ここは下屋部分で
屋根勾配がそのまま室内の天井に表れています。
下屋軒高は低く抑えてあります。



リビング。
こちらは対照的に大屋根下まで吹き抜けた
天井の高い空間になっています。
低い下屋部分を通って入ってくるので
より高さの印象が強調されるでしょう。


工事はこれから
仕上げに入っていきます。

来月後半には竣工予定です。














| 『岐阜の家』 | 21:55 | - | - |
アプローチ敷石工事
 
エントランスガーデンの石敷が
一通り仕上がったので、
アプローチの方へ石工事が進んできました。



手前の石橋まで敷石で仕上がります。



厚さのある石は見た目にもしっかりとした存在感を印象付けます。
それは既存の建物の印象にも反映されて、
存在が確固としたものとして見えるようになってきました。

また、白い石の表面が光を反射して
場所全体が明るい印象になってきました。
ここではほとんど見えていませんが、
そのさまがアプローチ右脇にある蔵の白壁の印象とよく呼応しています。

緩やかな弧を描いて
門にアプローチしていく石敷きのラインは
現地の多くの複雑な条件を加味しながら
決まっていったのですが、
結果的にはとても自然な感じで
優雅さのある曲線になりました。

アプローチにふさわしく、
見ていても、そこをたどっていくのも
どこか心地よく、楽しげな感じになりそうです。


図面を持っているのは
櫛谷建築の現場監督大ちゃん。
大きな上に難しい仕事も沢山あるので、
この現場では大工仕事を止めて、現場監督に専念。
現場の様々な工事の細部まで把握している
彼のような存在がいてはじめて、
現場の皆が安心して仕事に取り組めるようになり、
全体の工事が円滑に進んでいきます。
ごくろうさまです。
・・・最近になって、ようやく表情が少し和らいできたようです・・。




建物外部の空調室外機を囲う格子が
設置されました。
柱ごとに外して中の機器を点検できるように
工夫されています。

こうして見た目に違和感なく納まった様子を見ていると、
設備機器の存在から受ける、視覚的な印象が
心理的にどれだけ影響を与えているのか
よくわかりますね。




これは大工さんが
遊び心ともども造ってくれた檜を繰りぬいた水道栓。
板で囲うよりは反りも出にくいだろうし、と。
上の水切りはきちんと勾配もついて
蟻で納まっています。
2階の出窓やタモの階段や洋室の床板張りなど
あちこち手のかかるところを納めてきた橋本さんならではの
余裕の(?)仕事なのでしょうが、
一つ一つの木をよく見て対話しながら
使い方や扱いを決めていく技術や感覚にはいつも感嘆します。

社寺などの、木を丁寧に扱う仕事にたずさわる中で
培われ、伝えられてきたものなのでしょうが、
そこには日本の伝統的な大工技術やそれを支える精神性のよき部分が
今も息づいているのを感じます。

そしてこの現場には
そのような大工さんたちが沢山関わることによって、
ここまで出来上がってきた、ということを
今あらためて実感しています。

それが一つ一つの仕事となって
そこにしっかりとあるのを
眼にするからです。
時間が経ってもゆるぎのないものがそこにはあります。



庭の方も植栽が入り始めて
仕上げに入ってきました。



苔が入ると石の存在が活き活きと際立ってきます。
苔の柔らかく瑞々しい表情と
石の硬い、塊としての存在感が
お互いに引立てあっているのがよくわかります。
ここで植えているのはハイゴケという種類です。

石柱の藤棚の下に敷き詰められているのは
現場で解体された部分の建物の礎石に使われていた石です。
恵那石といって白御影に鉄分が含まれたもので
赤みがかった色合いになります。
敷石として使われたことで
苔との対比もあってその表情が生きてきました。
棚の上で咲く藤の花とも
調和を見せるのではないでしょうか。



今まで顧みられていなかった庭の一隅も、
既存解体ののべ石や残った庭石が
うまく組み合わされ、整えられていくことで、
新たな場として生まれ変わってきました。



このようにして
元あった樹木と建物とが
新しく庭が出来ていくことで
ひとつの世界として結び合わされていきます。
そうしてどちらもが活き活きとした表情を帯びてきました。

多くの人々の色々な方面からの仕事が合わさって
全体が出来上がっていく過程が
今仕上げに向かっています。



小道側の塀。
木製のパーゴラが設置され、
足元には笹などの植栽が施され、パーゴラに向けて
ムベやテイカカヅラなどが植えられています。
いつの日か育って、緑がこの上を覆っていくことでしょう。

工事が終わった後、
時間が完成させていってくれる部分もあるのです。





















| 『 O project (桜鹿荘)』 | 19:03 | - | - |
まだ・・・


 

・・・無理みたい。

もう少し休むわ、 ボン。



















| - | 13:22 | - | - |
横浜にて
 
出張で横浜の方へ行きました。

よく晴れた朝、
今日は富士山に出逢えて、いい始まり!です。
何度見てもこの稜線、姿は美しい。

東京方面の出張はまずこれが楽しみですね。
同じような考えの人は多いようで、
新幹線はまずこちら側の席から予約が埋まっていきます。


打ち合せを終えて、昼食に
久しぶりに上大岡の福鼓樓さんへ。

工事からもう4年になります。
いい雰囲気で時間を重ねている佇まい。
そして、
オーナーシェフの正村さんの料理は相変わらず「きれいな味」でした。
お人柄なのでしょうか。
こういう中華ならもっと度々行きたいところですが、
京都からはちょっと遠いのが残念。
落ちついて食事をするのに、とてもよいお店です。

お店で実際に使っている調味料も販売されていますが
とっても美味しい。
みなさまぜひお試しあれ。

出張の際には、
また行きますね!ありがとうございます。ごちそうさまでした!


食後、今まで時間がなくて寄れなかった
三渓園を訪ねました。

原三渓が移築した日本の古建築/名建築の数々。


もともとどういうロケーションに建っていたのかわかりませんが、
流れの際に建てたアプローチは面白いですね。
建物の持つ性格によく合っていると感じました。

 

こちらは斜面に添った上り坂のアプローチからの
この角度の姿が面白い演出になっています。
束や貫は栗材で上の柱とは別材でした。


桧皮葺の屋根は
樹木の中に溶け込んでいきます。


山を背に、水面に映る姿。
実物はやはり美しかったです。

縁先に余計な柱が出てこないように、
見えないところで軒桁を吊り上げているはね木が、
天秤にバランスして屋根を支えているさまが
桧皮葺屋根の柔らかな曲線とあいまって、
微かな動きを内包した軽やかな美しさを生み出しています。

その様子と木々や自然の中の風や水の動きは
波長がどこか共鳴しあうのでしょう。

日本の古建築の持っている美しさとその理由に、
このたっぷりとしたロケーションの中に配置された姿を見ていて
あらためて気づかされました。

きちんと配慮された移築であれば、
場合によっては元の場所にあるときよりも
その持っている美しさを発揮することもあるのかもしれません。



岐阜の方から来た大きな茅葺きの民家。
奥の方の深い木立の間に建っています。

これはまた先の軽やかさとは別種の存在感で佇んでいます。
内に深い闇を孕んだ、地生えの巨樹、小山のような巨魁。
大地と一続きのような印象です。
「山椒大夫」や「エボシ御前」が出てきそうな雰囲気。

大きく暗い小屋裏の中、
積年の煙に燻されて黒々と太いサス組の丸太や巨大な梁、
当時の生活道具などを見ながら歩いていると、
現在に比べると肉体を過酷なまでに使い、厳しい環境に耐えながら
生きていたであろう往事の人々の生活の様子が偲ばれます。

そこから開放された現代の人々は
同じエネルギーを何に使うべく与えられているのでしょう・・・。



人は何によって生きるのか
当時、そんな問いを持ち、
その答えを探すために集まった人たちが
ここには多くいたかもしれません。禅宗寺院の仏堂です。

高みへと向う思考が
屋根をむくらせ、その端を天へ引き上げたのか、
思考を高みへ向わせるべく、屋根がそのような形に造られたのか。
堂内の大屋根の下は吹き抜けです。
合理的機能的な説明ばかりでは納得出来ないような形と
力がまだそこにいくばくか漲っているのを感じました。



駆け足でしたが、
色々なことを感じ、考えたひとときでした。
三渓園、またあらためてゆっくり訪ねたいと思います。











| - | 00:25 | - | - |
『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 11
 
今日、いよいよ竣工日を迎えました。

その前夜、
最後の仕上げ工事。


塗装や塗装後の部材の取り付け、器具付けなどが
行なわれていきます。


古建具も再塗装されて甦りました。


古材のカウンターへの塗装中。
こうした作業はホコリがあると出来ないので
工程の最後になります。


そして今日、
工事が一通り終わったところで
施主であるワンドロップさんと一緒に
確認をして廻ります。






午前中まで、
左官の修正工事などが行なわれ、
一通りの工事が完了しました。

櫛谷建築さん、どうもありがとうございました。
ひろ君、ごくろうさまです。

修正や追加作業がこのあと行なわれます。
今の店舗での営業が続いているので
備品や設備機器の移設が後日行なわれて、
来月3日、
ワンドロップ新店舗 いよいよオープンを迎えます!







| 『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 | 00:55 | - | - |
エントランスガーデン 続き 
 
現場では
引き続きエントランスガーデンの敷石が施工されています。



石が大きいので
人力だけではとても施工できません。
機械で吊り上げながら、所定の位置に運び、
一つ一つ据えていきます。


このような広い舗装面には
雨水を受けて排水するための勾配や水路が必要です。

ただ雨水の処理のために造るという意識ではなく・・・

天からの水が
集まって川になり、海に流れてゆくように。
石の水路を流れてきた水は
大きな広い石の上を広がって、
大木の周囲の大海にそそいでいきます。



そのとき、
大海の真ん中にそびえたつ老大木は
この庭の中にあって、
あたかも神話の中の宇宙樹のような存在
として、みたてられます。




敷石が植栽の土と出会う場所では
石は曲面を描いて
水平面から垂直に立ち上がります。



曲面の石や大きな塊の石が
高低差をつけられながら
据えられることで、
この場所の大地の力が
目に見えるものとしてあらわれてきたように感じられます。

そして
石で表現出来ることの可能性も。





・・・・・・・・・・・・・・

今日、
臼杵さんのつくった桜のテーブルが
現場に搬入されました。

長さが3.6mもある巨大なテーブルです。



貫を鼻栓で固定して組み立てています。
拭き漆を施して仕上げてあります。



写真は二台、横に並んだところです。
幅は1台あたり60cm。小口に2枚を接いだ様子が見えます。
もとは一枚板ですが、
反りを防ぐ為に一度切り分けて接ぎ直しています。
桜は結構動く木です。

2台並ぶと1.2mあります。
縦に繋げると、7.2mの長さになります。
大人数での食事に使えますね。

この場所に相応しい大きさと力強さ、
加えて桜らしい上品さのあるテーブルになりました。









| 『 O project (桜鹿荘)』 | 13:45 | - | - |
『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 10
 
壁と棚の左官仕上げが終了した現場は
仕上げの最終段階にきました。



いい雰囲気に仕上がっています。
つや消しのマットな表面で、
光の反射加減が上品な印象です。
変なテカリもなく、コテムラも消えている。
そこに置かれるもの、
つまり野菜の印象が前に出て感じられることでしょう。

墨モルタルをここまでのグレードに
仕上げられる左官屋さんはそうそうないと思います。
左官匠宮部さんならではの仕事です。

しかし、左官仕上げは
押えの加減などで仕上がりが全く違ってきます。
見ていて違和感を感じる場所は指摘して修正してもらいます。


壁が仕上がったので
残りの造作工事が進んでいきます。



電気の最終の仕込も進みます。




明日の土間の左官仕事に備えて、
片付けが進んでいきます。
残った材料や使い終わった道具が運び出されていきます。




テントも設置され、
ガラスも入ってファサードも完成してきました。

櫛谷建築のひろくん、
トラックの上で奮闘中。
今回、ノッテいます。いい感じです。



新生 やおや ワンドロップ。
やおやの概念も新生しそうな店構えです。

しかしながら
イメージ先行で
この意匠が出来てきたのではありません。
彼らが今野菜に対して取り組んでいる姿勢や
そこで感じているものを、
お客さんと共有できるように提示する場の在りようを探っていったとき、
このような形や仕上げが導き出されてきたのです。

野菜が実際に並ぶ時が楽しみです。


そして今日は
店内の土間仕上げ工事。



モルタルのコテ押さえ。
何度も押え直して仕上げていきます。



一見、地味な印象の仕上げですが
意外と手のかかる仕事ですね。
手のかけ具合がそのまま仕上がり具合に反映されます。

明日は入口周りの左官仕上げが施されます。























| 『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 | 17:42 | - | - |
エントランスガーデン
 
エントランス外部の敷石の施工が始まりました。

表面を割肌に加工したものと、
ノミ切りで仕上げた白御影石です。



厚みのある石を据えているので、
しっかりとした存在感を感じます。

それに伴って、
カイヅカイブキの老木の存在感が
石に見合うかのように
以前にも増して感じられるようになってきました。
この印象の変化はとても興味深いことですね。

敷石の長辺方向が
ここでの人の動きや方向性を示し、
石の存在感がここがメインの入口であることを
印象として与えます。
また、そのマットな白さは光を散らせるように反射し、
この場を明るいものにして
入口へ続く道筋を明らかにしています。
建築の入口の存在が場所と結ばれてきました。

地面のままのときには
とりとめのない印象だった場所に
秩序やまとまり、調和が生まれてきたのを感じます。




入口に向けて石橋がかかっています。
いよいよここで境界を越えて、
ある場所に入っていくのです・・・。

こうして見ると
石の厚さがよくわかります。
地面と出逢い、取り合うのに十分な厚さがあれば
多少埋まっても、
見えていてもその範囲は自由です。
ここでは地面は苔で覆われる予定です。
石と苔がここで出逢います。
きっと美しい出逢いになることでしょう・・・。




庭の方では植栽作業が進んでいます。
池に続く石敷きの園路が出来ました。
池の石積みと同じ、木曽石で出来ています。
気泡のあるざらついた表面は雨でも滑りにくく、
歩みに安心感を与えてくれます。


庭においても、
新たに石が据えられ、木が植えられて
両者がいい間合いで出逢うと
そこに新たな場が生まれてくるのがわかります。

何となく
そこに佇んでいたいような
そこを歩いてみたいような
そこを眺めていたいような
つまり、そこと何らかの関わりをもつことに
何かよろこびを感じるような、
そんな 場 です。










| 『 O project (桜鹿荘)』 | 10:45 | - | - |
『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 9
 
現場ではいよいよ
内部の壁の仕上げが始まりました。


ここの壁と棚は
墨モルタルこて押さえです。

この左官の黒を真っ黒に仕上げるのは
なかなか難しいのです。
加えて壁から棚まで一続きで塗りで仕上げるので
さらに難しい仕事になります。


しかし
ここではその黒がとても重要なのです。

光が当たった時に
壁の表面でコテむらが目立たないように、
表面がつや消しのマットな黒になるように
仕上げてもらっています。

材料の配合や力のかけ具合の加減で
そのような仕上がりが
出来上がっていきます。

塗り上がってくると
古材の手はつりのマチエールが
次第によく見えるようになってきました。




古材の周りを押さえていく左官の宮部さん。


古材のマチエールがはっきり見えてきたように、
壁や棚が黒で仕上がることで、
そこに置かれる野菜の印象が
くっきりと浮かび上がってくることでしょう。

マットな仕上げで光の反射も押さえられた黒は
余計なものが一切消し去られて、
野菜を見せる為の理想的な背景になります。

ワンドロップさんが
セレクトしている野菜の品質の良さを
見る側が無意識のうちに感覚で捉えるための
仕上げなのです。

左官で仕上がっているので
印象が消されるばかりでなく
同時に、素材と仕上げ表面の状態が生み出す
黒の奥行きやふくらみや柔らかさも感じられるはずです。



奥では
古材に鍛鉄のフレームを組み合わせた什器が組み立てられています。



外部は左官仕上げが終わり、石も据えられています。
テント骨組みやシャッターケースの塗装が
明日のテント設置に向けて進んでいます。









| 『やおや ワンドロップ』 新店舗工事 | 23:05 | - | - |


 


おはよう!


フラットコーテッドレトリーバーのボン、

猫のソレイユとあいさつ。


軽々と種の境界を越えて、

あたりまえのように仲良く過ごしている姿からは

いつでもよろこびがあふれてくる。



今日もいい朝だなっ。


















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