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刻みと仮組み

刻みが進んでいる現場です。



差し替えの柱と差鴨居を下で仮組みしているところ。
部材が大きいので、一人ではなかなか動かすのも大変。
チェーンを掛けて引き寄せて組みます。




ぴったりとつきました。
接合部は木殺しをして組んだあとで緩まないようにしています。

木殺しとは、
木の繊維を断ち切らない程度に叩いて圧縮し、
あとで水分を含むと木が戻る、という技術。

上の接合部はあと、
両側からの差鴨居を繋ぐ雇い棹が貫通して入り
車知栓と込み栓で固められて、繋がります。




刻まれた部材は不思議な美しさを放ちます。

ヒノキの美しい材が
このような技術で組み上げられることによって
活かされていきます。

最近は外材を使うことも多いけど、
やっぱり国産のヒノキが一番おうてるわ、と大工さんが言います。

このような技術や智慧が
ここにある材の性質と
気候風土の中での経験を
積み重ねることによって、生み出されてきたのだ、
ということを、
その言葉の中に改めて感じます。



日本は国内でも気候風土が千差万別ですから、
当然、場所によっての様々な技術や加減の
バリエーションがあることでしょう。

| 『 O project (桜鹿荘)』 | 12:53 | - | - |
作業小舎 工事中

まつなが畑 作業小舎 工事が進んでいます。
左官屋さんが作業を始めました。



傷んだ壁に下地を塗り足していきます。



厨房周り。
この下地塗りの上には墨モルタル塗りが仕上がっていきます。




板の間から見ています。
壁が出来上がってきています。



新しい玄関から入ったところ。
ロフトが出来ています。

この床は高さの限定と方向付けも行います。
入口から入ったところは少し高さが低くなると
中の高さがより伸びやかに感じられます。
また前方への方向性を感じさせて、
人に動きを、空間に秩序を与えます。


玄関のほうでは家族全員が見守る中、
お施主さん支給の古建具を亀井さんが設置中。




勝手口では・・・



もと実家のお風呂で使っていた施主支給の古建具 と
この家の別の場所で使っていたガラス戸の引き違い窓・・・
なかなかよくあっていますね・・。


もう少しで仕上がる予定です。



| 『まつなが畑』 | 21:27 | - | - |
くらしのかたち展
 
25日から28日までの4日間、
上門前の家で開催された『くらしのかたち展』、
無事に終了しました。

沢山の方にお越し頂きありがとうございました。

参加していただいたものづくりの皆さん、
ありがとうございました。ご苦労様でした。
スタッフの皆さん、ご苦労様でした。
おかげさまでほぼ全てのものに
祝福されたかのように相応しい出会いがあり、
それぞれの場へと巣立っていきました。
ありがとうございました。


ものをつくる、ということは
感じ、思考して、行為することの集積であり、
できあがったものを介して
わたしたちはその過程でできあがった流れを
感じ、受け入れることができるようになり、
ある実体として認識することができるようになります。

こころの中で感じているけれど言葉にならないもの
見たことのないなにか、が
ものとしてかたちになっていきます。

そのものが示唆してくれるなにかを
感じ、思考して、行為していくことから
くらしに新しい流れが生まれてきます。

わたしたちの生きている世界には
まだ認識していない流れや可能性が
沢山あると思います。

まだ見ぬ 気づいていない 美しい世界を
見たいと思います。


くらしのかたち展 は
その可能性を探求するこころみのひとつ 
であるとも 思っています。

これからもその作業は多くの人との繋がりの中で
続いていくことでしょう。



ありがとうございました。





| くらしのかたち展 | 20:35 | - | - |
作業小舎 工事中
 
まつなが畑 作業小舎 工事が進んでいます。

床が張り終わって、随分印象が変わりました。
元は座敷だったところが板の間になっています。



正面の大きな開口は
もともとその右と同じような腰窓だったところを出入り口にしたところ。
ここが開いて、よく風が通り抜けるようになりました。
外に出ればここから下のほうの畑が一望できます。



棟までの高さが板の間から4mほど。
差鴨居上の小壁は面になりますが、その上部は一続きの空間で
広々と感じます。
既存天井もなくなったので上部での水平力に対して、
棟の下の束間に筋交をつけて一繋がりにして力が流れるようにしています。



現場で部材を加工している大工の亀井さんと施主の松永さん。
小屋裏収納の床も張り終わっています。
ここの土間が作業スペースになります。
松永さんの奥のほうが元の玄関の位置。
こちらには別の箇所についていた窓を移設して腰窓にします。



新しく出来つつある勝手口。
ここの建具には
松永さんの実家で使われていたお風呂の扉が移設される予定。
なかなか思い出深い建具のようで、
又ここでも新しい思い出の背景になるのでしょう。

左側は出窓になり、
下部に外に見えている井戸のポンプを納めます。


外に生えている枇杷が室内からよく見えるようになりました。
まるでこの場所のシンボルツリーの様です。
今たわわに実を鳴らせていて、子供達が食べて楽しんでいます。

家の中が変わって、
外との関係性も再編されていきます。
場所とのつながりが新しく生まれ変わっていき、
ここでのくらしや仕事が活き活きと流れる場として整っていきます。

ここでのこれからの活動が新しい形を導き出してきた、
ということが
形が見えてくるとあらためて実感されます。


これから松永さんたちがここでしようとしていることを
家と場所が受け入れてくれていることを、
たわわな枇杷の実が
知らせてくれているように思えました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まだ完成前になりますが、
ここで 『 小さなお話会 』 をされるようです。 ⇒


| 『まつなが畑』 | 16:51 | - | - |
刻み

 

木同士を組み合わせることによって接合して、
架構体に組み上げていく。

そのための部材の加工が刻みという工程。

全ての部材が手作業で刻まれていく。
写真は足固めという柱同士の脚元を繋ぐ部材。

現場では組みあがる日を待つ部材が
日に日に増えていっている。






| 『 O project (桜鹿荘)』 | 12:50 | - | - |
『 非現実な夢想家 』 として 生きること
 

友人のブログで村上春樹さんのバルセロナでの受賞講演を見ました。
(ーかおりさん、ありがとう。)

⇒ shitiku note  『村上春樹さん』


この言葉が国外で、世界に向けて発信されたことに
とても意味があるように思えます。
日本人にとっては距離がある分、
メディアを介した国内の声に埋もれてしまうことなく
冷静に聞くことが出来ます。

画像タイトルには 「原発批判...」とありますが、
ここで村上春樹さんが語っていることは、
安易な批判ではないと思いました。
誰かへ向けられたものではなく、
それを生み出した中には自分自身も含まれている、
ということも語られています。

そのことを踏まえ、
震災によって現実に起こっていることを見据えて、
壊れたものを再び創り直していくこと。

物質的なものはもちろんですが、
それらを生み出していくもとになるものである、
私たちが生きていくよすがとなるものを
造りなおしていく際の基準をどこに置くべきなのか、
について語っています。

『効率』や『利益』といった、
一見、『現実的』に思える基準に安易に依拠してしまうことが
事実に基づく判断を歪めてきてしまったこと。

「過ちを繰り返さない」ためには
そこに立ち帰らないことが必要であり、
そのためには、一見、『非現実な』夢想とも思える理想や
物語を抱き、目指して、生きていくことが必要になる。
・・・それはいわゆる『現実』が
追いついてこないようなものかもしれません。

村上春樹さんはその誰もが分かち合える物語を
つむぎだしていくことに、
文筆家は大きな貢献をすることができるでしょうと、
自らも含めた世界中の文筆家への鼓舞もきっと含めて
述べられていますが、
『その(壊れたものを創り直していく)作業には
全ての人がそれぞれの立場から参加していくことになります』
という意味合いのことも述べられています。

つまりそれぞれがそれぞれの状況の中で
『非現実な夢想家』として生きていくことが
壊れた、目に見えないもの、を創り直すことになる、ということ。


これはある意味、
今回の震災と原発事故を経験した、
今生きている世界の全ての人へ送った
村上春樹さんの、新たな世界を創ってゆく為の
エールなのだと思いました。

生きる力を与えてくれる言葉。

私たち人間の可能性を信じる言葉、意志。

それをここに見ることができます。

そして、私たちはそのように生きることができるということを

教えてもらったのです。





| - | 20:38 | - | - |
作業小舎 工事中
 
御所のまつなが畑の作業小舎では亀井さんのもとで工事が進んでいます。



軸組に関する部分が終了し、
床の下地から床板張りの作業中です。



軸組が力を受け流せるように部材を補足しています。



新旧の部材が取り合って一体になっていきます。

古い部分には古材が使い回されています。
昔は手間賃より材の方が値が高かったので、
使える材は何度でも大切に再利用していました。
刻まれた仕口の跡がそれを物語っています。











| 『まつなが畑』 | 23:14 | - | - |
夏支度 緑陰の風を愛でる哉
 
横浜の広東名菜 福鼓樓さんから
網戸が搬入され、夏支度準備完了との
報告と写真が届きました。


真鍮の網越しに緑が見えます。
今日のランチタイムは早速窓を開けられたようで、
心地よい風が流れてきたとか。


外ではゴーヤとアピオスがすくすく成長中。
しっかり育って、
ヴォールト状の緑陰を形作ってくれることを楽しみにしています。

緑越しに光も透けて、柔らかな光とともに
風がそよそよと流れてくれたらきっと心地よいでしょうね。
木陰で食事をしているような・・・。


またのご報告を楽しみにしています。
ありがとうございました。




| 森田建築設計事務所 現場レポート 『横浜・上大岡のお店/福鼓樓』 | 21:17 | - | - |
くらしのかたち展 高須くんの春番茶
 




先日紹介させていただきました木工家の臼杵さんのお弟子さん
高須くんが栽培し、焙じた春番茶の紹介です。


お茶は世界中でのまれているものですね、
日本では抹茶、煎茶 緑茶 ほうじ茶 番茶 紅茶や今ではウーロン茶など
海外のお茶も日常にいただきます。

働き者の人間に神様がきっと『いっぷくは必要よ』『休憩大切よ』と
お茶の木をこの星に誕生させたのではないかと思っているのは私だけでしょうか。
新茶をこの春摘ませていただき、小さな若葉があまりに神聖なことに
気づきました。
今のご時世急須でお茶を入れる人が少ないとか、
ペットボトルのお茶が安いからお茶をわざわざいれない人がいるとたまに聞きます。
まあ…そうれはそれでその人がよければいいのだと思うのですが、
なにかとても残念な気持ちになります。
番茶の煮出している時の香りや、
琥珀色のお茶が湯のみの中でゆらゆら揺れているさまは
美しいものです。
丁寧にいれたお茶はほんとうに、『あ〜〜おいしい』と
お風呂に浸かった時に様に身体も心もゆるみます。

以前私はお茶を美味しくいただく環境に身を置いていた時期があります。
そのとき、抹茶や煎茶、玉露の作法の奥深さに触れていました。
一杯のお茶で宇宙観を表現し、時、空間を自由に移動しているかのような、
また一点一点 今を見つめていくお茶の世界は、若かりし私には
未知であり、なにか、大きな意図を感じたお茶の世界でした。
そのころ、よく、奥様に『普段飲むお茶をどんな状況でも
美味しく入れられる人になりなさい。それが暮らしであり大人です』と
言われて過ごしました。

いやはや、39歳になって、未だなお、美味しくお茶をいれることが困難な私ですが、
おかげさまで美味しいお茶の葉っぱは分かるようになりました。笑
口が肥えただけかも?しれないですけど…笑





宇治の臼杵さんの工房がある、宇治市二尾は元々は
お茶の産地です。
しかし、時代ともに、村の過疎化や様々な環境が変わり、
今はごく少数の家の方しかお茶栽培はされていません。
そんな過疎の二尾の村に流星のごとく現れた臼杵さんのお弟子さんが、
高須くんが
『お茶…やってみようかな…。』

こうして、消えかけていた二尾のお茶…に小さな灯火。

今年2年目、村の方々に色々教えてもらいながら、
この春取れた番茶の紹介です。


この展覧会『くらしのかたち展』では基本、森田家が普段
いつも使っているものを作家さんと作りみなさんに紹介する。
お茶もそうです。
毎日飲む、いつも使うもの…飲むもの、食べるもの…。
私たちスタッフの暮らしもそうですが、
しっかり支えてくれている臼杵さんのお椀、そして高須くんのお茶。
今回是非にみなさんに飲んでいただきたいと思います。

とても香ばしい二尾の春番茶です。ほのかにあまく、
熱くても、冷めても美味しいです
そう!茶粥にもピッタリです。
濃いめに出した春番茶でお粥を作ります。
たくあんぽりぽりしつつお茶粥なかなかいいですよ。


そうそう、それと、
今回の春番茶焙じは高須くんにお願いしました。
当初私が頑張る予定!!張り切っていたのですが、
いはやは、品質を一定に、また美味しく焙じるには技術見極めが大事です。
なので、いつもお茶と共に過ごしいる高須くんに任せた方が
美味しいですよね、あたりまえか〜


なので、私は今回お茶詰めに専念します(^^)
今回は1リットルに1包入れて煮出していただけるようにと
梱包していますので、お使いやすいかとおもいます。
勿論無農薬。






数に限りがございます。
売り切れ次第終了いたしますので、ご了承下さい。









上門前の家でむすぶ 催し くらしのかたち展
     ーわたしたちのくらしー

森田建築設計事務所 上門前の家にて 
1年と8ヶ月ぶりの展覧会です。
今回くらしのかたち展を行う運びになしました。
展覧会のテーマは初心に戻って…

ーわたしたちのくらしーです

わたしたちの営みから育まれたカタチや香り、味、色、

今回は4日間展示販売致します。
みなさまお誘い合わせのうえ是非お越し下さいね


日時:2011年6月25日26日(前半)
          6月27日28日(後半)

開場:12時オープン 17時終了。



上門前の家のアクセス
住所 京都市北区紫野上門前町6−2
連絡先 075-495-0440
森田建築設計事務所 上門前の家 

地下鉄 北大路駅下車徒歩15分
市バス 大徳寺前下車 徒歩10分以内

住宅地ですので自転車の駐輪場がこざいません。
道路に自転車を止めることはできませんので、
公共機関、もしくは徒歩でお越し下さい。

車でお越しの方は、近くの(大徳寺や商店街のパーキングをお使い下さい)







また、会場12時オープンですが、住宅地の為、
上門前の家の前に並んで待っていただくと、
近隣の方々にご迷惑になりますので、くれぐれも、
12時開始以降にお越し下さい。
| くらしのかたち展 | 10:09 | - | - |
上門前でむすぶ催し くらしのかたち展  臼杵椀

 


上門前の家でむすぶ 催し くらしのかたち展
     ーわたしたちのくらしー

今回の展覧会に一緒に物つくりをしていただきましたみなさんの紹介です。
※くらしのかたち展では森田徹 森田久美がいつもお世話になっています
作家の方々とものつくりをしています。

まずは、木工家 臼杵春芳さん

今回は『お椀』と『弁当箱』を沢山作っていただきました。
『臼杵椀』を使い出すと…他が使えなくなるのが、少し怖い。(笑)
私たち夫婦が臼杵さんのお椀を使い始めて4年になりますが、
お味噌汁も美味しい…ごはんも美味しい…
見ていて、胸が熱くなる…どうしてなんでしょうね、
手にして、なんだかいつも家に還ってきた時のような
揺るぎない安心感が臼杵さんのお椀にはあります。
それは一体何故か…


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| くらしのかたち展 | 20:27 | - | - |
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