10月23日(土) 東京 多摩川にて
『もみじ市』 に
料理教室森田が出店するというので、
僕も運転手兼用務員さん(?)位には役立てるかな?と
思って、一緒に行くことにした。
週末、久々の東京への車の旅もちょっと楽しみ。
料理教室のスタッフたちは頼もしい存在。
彼女達なくしては実際、こんな企画への参加は思いもよらないだろうな・・。
久美をはじめとして
安田さん、なんちゃん、そしてニューフェイスののりちゃんも加わって
この一週間、日々、上門前の事務所から家の方に戻るたびに
何だか美しい瓶詰めの食材なんかが出来上がってゆくのを感心して眺めていた。
『ごはん』のメンバー、
ワンドロップのりょうこ女将も日参して、
明るく作業前進!
帰ると、誰かがいて作業をしている。大テーブルで
やえさんやひらいわちゃんが作業していたり・・・。ここ誰の家?みんなの家(笑)!
日々、断片的に見るだけだったけど、
沢山の人が手伝ってくれて、その繋がり連なりの中から、
様々なものがむすばれてゆく様は
素敵な光景だった。
そして又、
それぞれの背後にはそれぞれの家族がいて、
彼らもまた様々に仕事や日常の用事を何がしか融通して、
彼女達がここに手伝いに来れるようにしてくれている訳で、
そんな沢山の繋がりの上にある作業の上、
さらに僕らが見ず知らずのままの沢山の人の手も経て、
水面下がほとんどの大きな氷山の一角が
今ここで出来上がってきらきらしているものたちなのだ・・。
金曜の夜中、
みんなのおかげで準備が整って、
なんちゃん、りょうこちゃん、久美、僕の4人で東京へ。
なんちゃんのお兄さんが貸してくれた車は広々快適。
そしてなんちゃんが運転が得意ということもわかって、
僕はずいぶん楽をさせてもらえた。いやあ、頼もしい。有難い。
何年か前に足尾や益子へ何人かで行ったときには
あんまり運転を代われなくて時間もなくて大変だったなあ・・・。
なんちゃんのグッド・ドライビングのおかげで、
何だかみんなの気持ちにも余裕がでてくるし
車中の雰囲気も和やかに話の賑やかなまま、深夜の高速を進む。
みんな多分あんまり寝ないまま、順調に進んで
朝日の出迎えを受けるように東京へ入ってゆく。
気がついて振り返ると富士山が
その頂を薄桃色の朝霞の空の中に見せていて、
幸先のよい予感。 『よう来たなぁ 』
よく晴れて気持ちのいい爽やかな朝日の中、
多摩川の会場に到着。広いなあ。芝生の上にぽつぽつと
立ち始めたテント屋根がかわいい。
Tシャツの色を揃えてわかりやすいスタッフが誘導してくれて、
きっちりと運営している様子が伝わってくる。
メンバーそれぞれにわくわくの高揚感に頬をほころばせつつ、
今日の一日これからのことを想う。
先に来て待っていてくれた石井夫妻に合流。
初めての場所に知った人がいてくれると何だか安心するもので・・。
ご苦労さま、よろしくおねがいします。
テーブルを並べ、カセットコンロを置くと
僕らの店の設営はほとんど済んでしまう(笑)。
黒板に手際よく可愛くメニューをワンドロップりょうこ女将が書いて出来上がり!
簡単でいいけれど、他では屋台みたいなのを作っているブースもあって
ああいうのもやってみたいなあとちょっと思う。・・来年どう?
・・・とにかく、設営が済むと、サモサ200個の仕込み開始!
石井君と小さなテーブルの上で、打ち粉をしてサモサの生地を
丸めて伸ばして切る、丸めて伸ばして切るの繰り返し。
自宅で予習してきた(笑)石井君はさすがに上手・・(汗)。
具を生地に包むなんば先生に厚みが薄いとか
形がいまいちとか指摘されながらも
めげずに(笑)数作るうちに何だか慣れてきた。
ふと顔を上げると、向こうで入場を待つお客さんたちの列が出来ている。
待たせるお客さんの為にスタッフがゲームをやっているのを見て
段取りのよさとそのホスピタリティに感心する。かなりプロだ、この人たち。
気分はサモサ職人、
で作業に没頭集中して来た頃、
ゲートが開いてお客さんたちが押し寄せてきた。
僕らのテーブルにもあっという間に列が出来て、見る見る伸びてゆく。
竹の皮に包んだお米さんにはつしものおむすび、
揚げたてのサモサ、
あっという間にみんなの手に渡って、目の前から無くなってゆく。
すごいな〜、僕は生地を伸ばしながらその様子を横目で見、
熱気を身体で感じていた。みんな、喜んでくれるかな?
列の中には、偶然東京にいた愛さんたちや
久美の姉一家、成長した可愛いまことshy boyこうすけに
偶然ベトナムから帰っていたさあちゃんも揃って会えてうれしい気持ち。
こんな機会でもないとここまで来なかったし、会えなかったなあと。
そして
東京の友人たち、田中さん(さしいれ有難う〜!美味しかった)や
久々まりちゃんや何人もの教室の生徒さんたち、
おお、達者だったかい?のりょうちゃん(カンロクでたね)に
結婚おめでとう!のユッコにも会えて、
声を交わせて、笑いあえた、晴天の下、
よろこびのRARADE! ありがとう!もみじ市!
・・・という感じで、何の滞りもなく、
無事に完売。
気がつけば他のお店を見に行く余裕は
全くなかったのだけれど・・。
隅々まで、主催者の皆さんの気持ちと配慮の行き届いたもみじ市で
気持ちよく楽しく
沢山の人との出会いの場を創ってもらえたことに感謝。
僕はなんちゃん、りょうこちゃん、朝子さん、石井君、
そして久美と一日一緒に働けて、
なんだか楽しかったなあ。
同じ理想を持っている人たちと
一緒に仕事ができるのは幸せで楽しいことだ。
そして、
今回のような作業でいうと、
何人かである目標へ向かって
ライブな流れの中で手作業をしていくのは、
僕の感じ方では一緒に曲を演奏しているような感覚がある。
お互い通じ合ってくるとやり取りも密に、又細かな部分まで
交わせるようになってきて、面白い。しかも即興で通じ合えることも・・。
そんな感覚で仕事が出来たら、本当に最高だなあ。
設計でもそんな風に有機的なやりとりを
一緒に働く人たちとして、日々の仕事をしていこうと思う。
僕らにはBGMのように聴こえていた
ライブも良かったなあ。
キセルは初めて聴いたけど、こんな人たちもいるのかぁと新鮮に感じ、
栗コーダーQは達者な音楽好き達の楽しげな感じが気持ちいい。
最後のPARADEで演奏していた曲もなんかかわいくて印象的だったなあ。
沢山の人たちがこのもみじ市の中で
それぞれにそれぞれの場所で、
同時多発的に楽しんでいたことでしょうね。
夢のように現れた二日間の美しい場所。
ここにきらきらしているのも大きな氷山の一角なんだなあと・・。
この一日の締めくくりは
寺澤太郎さんの肖像写真館で揃って記念撮影を。
僕らみんなこの日一日の
幸せな余韻に満ちた表情だったのではないかな・・。
プロの写真家さんにこうして記念撮影してもらうのは
やはり何か特別な時間を味わえて
仕上がりが楽しみ!
夕暮れの川原をあとに、
また夕空の中の富士山に見送られながら
もみじ市にさようなら、ありがとう!
お越しいただいた皆さんありがとうございました。
僕らは再び車に乗り込み、
横浜の
福鼓楼さんへ向かう。
(つづく)