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新しいみち

ものの見方が変われば

認識出来る世界の範囲が変わるのだということ。



苦痛や快感と言った感情は

それを通して感知出来るもののための通路だということ。


それを『魂の目』と 呼ぶのだそうです。




認識が変わった後には

きっと行為も変わることでしょう。

世界自体も変わるのではないでしょうか。



シュタイナーの『神智学』を読んで

そんなことを考えました。


人はもっと自由になれる未知の可能性を秘めている、

と思いました。









| - | 11:29 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート『Iビル』新築工事 7

現場ではALCパネルの取り付け工事が進行中。


長細い建物の中で数チームで作業中。
様々な道具を使いながら、
重い材料を軽々と操作して
取り付けていく姿は見ていて何か爽快感がある。

人がものを創っていく姿,様子は
どのような作業でも、
何かしらの美しさを感じる・・。

整理され、制御された動き、
様々な動きが組織され、
秩序がそこに働いて、
それが形として現れていく様子。



各階に横たえられたパネルも
秩序づけられた場所で、
全体を構成する一部となる。

全体を構築する意志が
どんな建物の中にも働いている。
あたりまえのことだけど、
造る過程ではそのことがライブであらわれて、
固定化されてゆく・・・。


 
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『 焼肉・冷麺 一龍(I ビル)』新築工事 | 11:06 | - | - |
鍛鉄
 



鍛鉄の表情。

熱く熱され、打たれることで

素材の中に眠る力がマチエールとして顕われる。


今,進行中の物件でこの表情を使えないか,検討中。

鍛冶仕事の工房、ものづくりの現場に来て

頭の中のアイデアも熱く熱されて、

形になろうと胎動を始めている。











| - | 10:34 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『Iビル』新築工事 6
 今日はお施主さんと施工の木村工務店の社長さんと一緒に
今回使う予定の古材を確認してもらいに島村葭商店に来ました。

まずは実際に古民家を移築した島村さんの事務所などを見てもらって
古材を実際に使った様子や雰囲気を感じてもらいます。
200年以上経った古民家を移築したもので、その前にも
別のところから移築されて使われていたものです。
お施主さんはまず昔住んでいた家のことを思い出していました。
実際住んでいた家と造りは違っても、
古民家の和室や造作を形づくる古材からは、
心の中の家の思い出と共鳴する何かが発しているようです。
そして、意識で感じている郷愁の奥では、
現代の生活で失われた落ち着きや安らぎに繋がる何かを
無意識の中で感じているのかもしれません。

こういう家に住んだことのない世代や地域の人達はどう感じるのか、
興味が出てきます。

ベルギーの富豪がゲストハウスとして島村さんのところに
古民家を求めてやってきて向こうに移築したり、
ハワイに移築したり、日本の古民家を求める人は
日本人に限ったことではないようです。
彼らには昔の日本の家に住んだ原体験や記憶はないのですが、
そこから感じる何かに魅かれて求めてくるのでしょう。
その再生の様子はどこか大造りではありますが、
大胆で、かえって約束事にしばられない分、
その魅力を引き出すことに成功しているようにも見えます。
無意識で感じている部分に素直に反応しているからでしょうか。
このような『古民家・古材から感じるもの』は
世界共通のもの、と言えるのかもしれません。

若い世代の人でもマンションのリフォームに
古材を買いにくる人もいるそうです。
『ジャンク』と言われる様なものから繋がる何かがあるのもわかります。
店舗や内装の分野でも古材は使われることが多くなって来ています。

木村社長は島村さんの古民家にものづくり魂を刺激されたようで、
島村さんのお父さんと和室の造りや材について楽しそうに話しています。
もう20年以上も前から、
古材の再利用や古民家の移築を手がけて来た方ですから、経験も豊富です。
古材の扱いもそれだけの時間と経験の上につくりあげて来たもの。

材をどう活かして使うか、ということに
手間や時間を惜しまない先人達の文化があったから、
つくられたものが残され受け継がれて、
今こうして古材を使うことが出来る。
そしてその姿勢や智慧を学んで継承する、
その実践の一つとして、古材を使うということがある、
ということを、私もここで様々に教えられました。
まだまだ学ぶことは沢山あります。

古材から私たちが感じる魅力には
そうして大切につくられ、つかわれてくる過程で受けて来た愛情
もあるのかもしれません。
『もったいない』が日常の規範だった頃の、
ひととものの関係の精神的な基盤には
そうした愛情があって、 もの と ひと を取り結んでいたのでしょう。
おそらくそうしたことも、
外国の人にも訴えかけるような古材の魅力の普遍性の一部になっているように
思います。

・・それもまた、現代見失われたもので、
古材の中にそれを再発見出来るのは幸せなことでもありますが、
現代つくられたものの中にそれを見いだせないならば悲しいことで、
現代のものづくりの一人としてはあらためたいことと思います・・。

古材を再利用するには
その精神の上にのった心構えと行為が必要な訳で、
具体的にはまず材を釘抜きや磨きなどで再び使えるところまで
手をかけることが必要です。
島村さんのところでは
その作業が愛情を持って行われているのがよく分ります。
そうして材をどこにどのように使うか、という見立てがあって、
その材が活きるように使う場所を決めていく訳で、その間には
古材と向き合っての対話があります。
作業場に材を広げてあちこち眺めつつ、ここの人達と話しながら
材を選んでいくのは、毎回時間はかかりますが、
実はとても楽しいものです。



毎回、どんな古材に出会えるか、ということも楽しみです。
今回は相応しい材に沢山出会えたような気がします。
結果的には最初の想定より古材の量は増えましたが・・。

選んだ古材をまた加工して、現場に施工していくのも
大変な手間であり、同じ様な気持ちがないと出来ません。
木村工務店のものづくり魂は
これまでもそれに十分答えてくれるものでした。
そういう作り手と一緒でないと、又なかなか使えるものでもありません。

古材や古民家にまつわる様々な事柄や受け継がれて来た想いが、
この日、お施主さんや工務店に有言無言のうちに手渡されました。
ここまで足を運んで頂いたことではじめて伝わるものがあります。

来月の頭には木村工務店の加工場に入って、
加工が始まります。


















| 森田建築設計事務所 現場レポート 『 焼肉・冷麺 一龍(I ビル)』新築工事 | 01:47 | - | - |
 仕事で広島へ行くついでに福岡まで足を伸ばす。
愛さんたちがいるので、遠くへ来た気がしないが・・。
そして、愛さんの案内で巡る旅。

シュタイナーを学ぶ、らせん教室に参加して
今日のテーマ『光と闇』について皆と一緒に考える。
井出先生が日常の枠を外すかのように、思考の旅に導いてくれる。
ルイス・カーンが言ったことをもう一度反芻する・・、
シュタイナーの言葉を捉え直す・・・。
それぞれの立場から出てくる、みんなの話が見方の幅、
感じ方を広げてくれる。
学びを共有して、それぞれの生活に持ち帰っている様子、
思いやりに溢れた学びの場。ここには光が満ちていた。
・・・又参加させて頂きたいです。


愛さんから福岡生活を聞く。
満を持してここに来たというのか、
準備されていたのか、
まるでミッシングリングが現れたかのように
様々な事柄が繋がっていく様子が興味深い。


宮崎駿と養老孟司の対談番組、
普段見る機会のないテレビ番組を見せてもらう。
心に残る言葉は沢山あったけど、中でも
これからは『景観を創っていく時代』という言葉が印象的だった。
暮らしのあり方がつくる景観。
景観がつくる暮らしのあり方。
暮らしのあり方をつくる意識。
意識をつくる思考、認識。
・・・・考えがぐるぐると巡る。
空ちゃんがその周りをぐるぐると楽しげに飛び回る。

愛さんの料理を美味しく頂きながら
将来の夢を聞いていると、今している全てのことが
そこに繋がってゆく道づくりのように見えてくる。
彼女のおばさんが糸島で自然農で野菜を育てていたように
彼らはあちこちから集まってくる若者達の心の中に
何か大切なものを植え、育てていくのだろう。

翌朝、卓ちゃんの入れてくれたコーヒを頂く。
僕はまるでここにいる下宿生のよう・・。
いつか、こんな風な朝の光景が彼らの日常に
なるのだろう。・・もう少し大きなコーヒーフィルターが必要だね。
どんなに忙しくても、いつもの笑顔を絶やさない。
ここの子達の一日はこの笑顔と共に始まるのだろう・・。


アシュタンガヨガのマイソールクラスへ。
真摯にヨガに取り組む、初めて出会う人達。
ヨガを通して共有出来る時間があることに感銘を覚える。
感謝。


電話が入って予定していたより早く、
広島の現場に行かなければならなくなった。
愛さんの案内してくれた福岡の旅は、
心が多くの場所を動いたようで、
沢山のことが含まれていた。
今考えていることや見えていることは
まだ現象としては他所にあるけど、
いつか彼らの想いと一つになって、
それが形に結実していく・・
あとから思うと
その道筋をトレースしていた様な、
その様子を見せてもらった様な・・。
エスキースはうまく出来たかな。
ネームが一番大切だって、井上雄彦さんも言ってたな〜、
でも心配なさそうな気がする。
僕は出来上がっているネームを先に読ませてもらって
とても楽しかったし、
制作に向かう過程で何かお手伝い出来ることもありそうで
それも楽しみにしている。


ありがとう、愛さん、卓ちゃん。



| - | 00:13 | - | - |
今日出かけた 初めての土地で

山の中の古錆びた 由緒ありし風情の寺の

歳月が灰色に彫刻した木組の 山門をくぐったとき

太古に人が地面の上に

紐を使って結界をはったときの記憶が

流れ込んで来た


境内で感じたのは何だったろうか




この日の旅は 

友人達と

日本の原風景を巡る様な

心の中の故郷を訪ねる様な

そんな時間の流れに みをゆだねる















| - | 00:11 | - | - |
銅板張り

外壁を銅板張りで仕上げた町家。
きれいに緑青が吹いている。 
木製格子との組み合わせが面白い。
水切りまで一体で仕上がっていて
壁面全体がきちんと整った印象がある。



(京都市夷川通)




| - | 00:51 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『アイランド計画』7
 

後藤アイランドの現場。
着々と進行中。今日は2月とは思えない暖かな気温の中、
現場を見に来ました。(和歌山ではなんと昼間の気温20度を記録。)
来るたびに家が何だか軽く、
何となくかわいくなっていくように感じられます。
家の持っていた良さが目に見えるようになって来ている、
ということかもしれません。





玄関の脇では窓辺の机とその上の屋根を施工中。
杉の厚板を野地板として張っています。
何だか楽しそうな場所に変わって行きます・・・。
子供達はここで勉強より、
お店屋さんごっこに使いそうだな〜とか、
前の庭を客席にして人形劇やったら面白いね!とか。
夏の夜にワヤンクリ(バリ・ジャワの影絵)をしても
とっても面白そうです。周りは田圃だしね〜。雰囲気もあいそう。
なんて想像に大人達も盛り上がります。




入って右手は半透明の屋根で明るいスペースに。
キッチンや水回り。きっと光りが気持ちいいでしょう。
夏は暑いかもしれませんが、そうなったら
外からすだれをかければいいね、と。

・・・起こりうる全てのことに対応出来るように
最初から完璧に家をつくるのは
なかなか難しいものです。
何か起こった時に、
工夫や気持ちで補いあえる関係が
住む人と家づくりに関わった人同士の間にはもちろん、
又、家と(住んでいる)人の間にもできればいいな,と思います。

そうして少しずつ、
暮らしながら家が変化し、
また完成して行ってもいいとも思うのです。

暮しや家族も時間とともに変化して行くから、
意識や考え,行為も変わっていきます。
場のあり方や家の形、大きさなんかもそれに対応すれば、
実はどんどん変化していくものだろうと思うのです・・・。
その変化に柔軟にいられたら、素敵な気がします。

それを形にするのは、
変化の度に家を改装するということでなく
ものの置き場所を変えるだけでも十分、ということも
あるかもしれません・・。




床の下地が出来て、
場の姿が次第にハッキリしてきます。

正面の大黒柱がなんだかうれしそうに見えるのは気のせい?
(まあ,写真ではわかりにくいのですが、
玄関を入った真っ正面に檜の大きな柱があります。)
以前の形では、
あまりその存在がはっきり見えてこなかったのですが、
今回の改装では、
ここが家で一番家族の集まる場所になって、
その中心的な場所にある柱になります。
その存在に相応しい位置に来たから、かもしれません。


今日も、あの広い庭でお弁当を頂きました。
どうもありがとう。




| 『アイランド計画』 | 00:37 | - | - |
トタン城
 

錆び朽ちた小波鉄板をまとい、
泰然とたたずむ、
この堂々たる容姿!


(大阪市生野区にて)




| - | 23:55 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『Iビル』新築工事5
 鉄骨が立ち上がり、
無事にこの5日に上棟式を迎えました。
何もなかった更地に建物が立ち上がります。
骨組みが立ち上がった時、
まず重力に抗して立ち上がる力、人の思考がこのように
具現化されていることにいつも感慨を覚えます。
施主から、設計者、そして施工者、
関わる人々皆の思考が結集して立ち上がっているのです・・。

何はともあれ、
無事にここまで工事が来たことに感謝、
そしてこれからの工事の無事と
ここでの施主の事業を通して
多くの人が喜びと恵みを受けられるよう祈りとともに、
皆で乾杯。おめでとうございます。



後日、構造事務所と一緒に鉄骨躯体の検査を行います。



シンプルな構造躯体ですが、
仕上げに向けて、細部に色々な仕込みがあります。
限られたスペースの中で様々なものを満たす必要が
あるからです。





出来上がった上階に立ってみて
急遽窓の追加を決定。
せっかく街中で緑が見える景色を
捨てておくのも勿体ないこと、と。


これからさらに多くの人が関わって
この骨組みを建築として完成させて行きます。
どうなっていくか、お楽しみ。


施工は木村工務店
南船場のDOORS DINING
南船場、なんばパークスのDOORSの工事をお願いしたところ。
真っ直ぐなものづくり魂と
大阪の市井の庶民的バランス感覚が塩梅良く
ええ感じに融合している、明るい工務店だな〜と、
一緒に仕事をしていて、いつも感じます。
今回は計画の始まりから、
何か不思議な縁で関わって頂いています。

工事はこれから佳境に入っていきます。
最後まで、気合いを入れて頑張りましょう。
よろしく頼みます。









| 森田建築設計事務所 現場レポート 『 焼肉・冷麺 一龍(I ビル)』新築工事 | 23:48 | - | - |
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