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森田建築設計事務所 現場レポート『URBAN RESEARCH京都』17
今年の1月に始まった工事がようやく竣工を向かえ、 
この日、無事に引渡しを迎えた。
工事業者から店側に管理が移り、
オープンに向けての準備が始まる。




寺町と錦の北西角。ここで待ち合わせをする人も多い。
外部には、街を行く人が寄り付ける場所がいくつか設けられている。



アーケード内で雨は当たらないが、緑が育ってほしい。



錦通り側。レンガと石のベンチがある。

・・寺町側も錦側もアーケードで全く見えないが、
京都市の景観条例により既定付けられた勾配屋根がかかっている。
建物の姿としては屋根まで見えたほうが、格好もいいのだが
こういう場所では残念ながら、条例も実際の美観上の効力は発揮できない。
商店街やアーケードのある場所については
もう少し別の観点も含めた上での条例の整備が必要ではないか。




内外ともにコンクリート打ち放し仕上げ。1階は天井高がかなりある。
梁を見せていないスラブの上を西窓からの光が滑ってゆく。
自然光がコンクリートを銀色に光らせる。
1階はメンズのフロア。



1階から2階へのメイン階段。



吹き抜け。



2階。曲面天井の側面から自然光が入る。レディースのフロアになる。











八角(六角)塔内、カフェからサロンへの螺旋階段。



中2階サロン。寺町通りが見下ろせる。買い物が一段落したらここで一休み。



1階のカフェコーナー。
レンガ積みと古材のテーブルが落ち着いた雰囲気を作る。

1階、2階、地階と
様々な印象の場所が用意されているので、
買い物に訪れた人もきっと楽しめるだろう。
地階では、URBAN RESEARCHの企画するアーティストの展覧会
なども開催される予定で、
ここから色々なことが発信されていく予定で、今後、楽しみだ。


設計の時に考えたこと―
ここには
近代や現代、西洋や東洋、日本の伝統など
様々な要素がミックスされて形が生まれている。
そのような様々な異質なものが接点を見つけ、
双方、変化しながら
合わさって調和をなすことを
『和 (わ)』 というのかもしれない。
人に与える印象や関わり方にも、そのような 『和 (わ)』 が生まれるように心がけた。
そのような 『和 (わ)』 が
日本の伝統を形作ってきた、
日本人が根底に持っているコンセプトではないかと思う。
それが体現できていれば
この建築は京都の地に相応しい、一つの場になるだろう。
衣服を身にまとうことも、一つの調和を生み出すことといえる。
ここから多くの 『和 (わ)』 が生まれていってほしいと願っている。


工事を担当した公建の皆さん、ご苦労様でした。
T's設計舎さん、色々とお世話になりました。
リバティプラン+GET PRODUCTさん、什器制作、有難うございました。
松浦食器さん、厨房セッティング有難うございました。
関わった沢山の皆さん、有難うございました。
今回初顔合わせの多い現場で、様々、面白かったです。
おかげさまで完成を迎えることが出来ました。
どうも有難うございました。


10/10 URBAN RESEARCH 京都 グランドオープン。

| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH 京都店』 | 02:18 | - | - |
稲刈り
 今年の6月
菜食促進委員会をはじめとするみんなで田植えをした
岐阜の山田さんの田んぼの稲がすくすくと育って
良く晴れたこの日、
無事に稲刈りを迎えました。


田植え以来、訪れることもできないまま
山田さんにお任せしっぱなしでしたが、
さすがさすが、天晴れ見事な育ちぶり。
我々の知らないところで沢山の丹精をしてくださったに違いありません。
どうも有難うございます。



ここはいつ来ても素晴らしい風景です。
豊かな印象の山々のふもと
滔々と流れる川
遮るもののなく広がるかのような水田の上、
青く広い天空と稲の間を
風が自由自在に走りぬけてゆきます。
鳥たちが飛び、水田に舞い降りています。
お日さまの光を浴びて
この風景の中、あぜ道を歩いているだけで
なんだか心が弾んで、わくわくとしてくるのです。
心が開放されていくのです。
この風景は、
日本人がDNAの中に持っている
ふるさとの元型に違いありません。
帰ってきました、という安心感。
・・どこか心の奥深いところでそう感じます。



稲は近くの幼稚園の子供たちが作った案山子に見守られて、
たわわに実った穂を垂れ下げていました。
山田さんの説明を聞いて、
一同一列に並んで稲刈りを始めます。
手作業で鎌で刈り取る光景は、多分日本中でもうほとんど見なくなった姿です。
手で稲の根元を束ねてつかんで
鎌で刈り取る時の、ざくっざくっという乾いた音が心地よく
これまた心の奥深くに共鳴してくる何かを感じる・・。
田植えのときのぬるんだ泥の中の印象とはまた全く違います。
しかし、作業にあわせて自然に生まれてくる拍子を感じるのは同じです。
その拍子に身体中の細胞が喜んで震えている・・・。









山田さんのお母さんに刈った稲を束ねてくくる方法を教わります。
慣れた手さばきで見事なものです。
簡単そうですがなかなか難しい。
「そのうちできるで」と言われて、何度もするうちに、
なるほど、と身体が覚えていく。
わらで稲を束ねる仕種の向こうに
神事のような所作を感じました。
こういう作業の中から洗練されて
神事の中に取り入れられていったものもあるかもしれません。
もしくはそういう動きが、農作業の中には
最初から沢山埋め込まれていたのかもしれません・・。
そうするとどちらが先なのか・・・。







収穫した稲をトラックに満載してあぜ道を運ぶのは
大きな喜びでした。



刈りとって束ねた稲は
はさがけされて干されます。
用意されていたのですが、
収穫量が当初の想定よりも随分越えてしまったため、
急遽、新しく作り足しました。
田んぼの中のほうまで、確かによく育っていました。

はざの増設でも機転を利かせてみんなを導いてくれた
山田家のおじいさん、おばあさん、
長年の経験で身体が覚えているのか
何をしてもゆったり的確な動きで無駄がない。
歳を重ねる素晴らしさを見せて頂いたような気がします。色々と有難うございました。




はじまりの10粒から
今ではここまでの量に。
有難うございます。
ただただ感謝の気持です。



山田農園で脱穀を待つ稲。

山田家の皆様、どうも有り難うございました。
この日参加した皆様どうも有り難うございました。

この国の源を
追体験した貴重な一日でした。


○お米を育ててもらっている山田さんのブログ

○稲刈り参加後藤さんのブログ『小さなお仕事日記くるくる』

○稲刈り参加竹内さんのブログ『虹色てんてん』

○稲刈り参加愛さんのブログ『soramoyo』

○稲刈り参加ワンドロップりょうこおかみの日記

○稲刈り参加森田久美の日記『circulate 0358』



| - | 19:17 | - | - |
みち を ゆく
その断崖を登りて超えるには

力でもなく 道具でもなく 知識でもなく

言葉でもなく 感情でもなく 常識でもなく

怒りでもなく 苦しみでもなく 憎しみでもなく

負の思いになく

ただ 後戻りせず

是非の判断もつかぬ際にて

自らを放り出すこと


捨てしのちには

ただ 無常の爽やかさ

無限の清々しさ

うす青き宙(そら)に 微風吹く



そうして初めて知る

人知を超えたはからいを

遍く満ちる深き愛を

生きる場所を



見えないところまで含んで宇宙

信じ ゆだねて であう
 




(パール 電話)


   
| - | 11:58 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH 京都』16
 現場は仮囲いが外され、
外部から見えるようになった。
内部と同時に外部周りの仕上げが進んでいく。










数日前。










10/10 グランドオープン

| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH 京都店』 | 20:54 | - | - |
エコサイズ
 最近、街で見かける人たちが大きくなっている気がする。
老若男女問わずの傾向で、痩せている人をあまり見ない。
僕の子供の頃は、いい塩梅に枯れてきた
身の軽そうな御年寄りをよく見たものだけど、
最近はどうも重くなって動きが不自由そうな人のほうが目に付く。
若者もまあ同様の傾向のようで、身体がはれぼったくて
動きが軽快でない感じ・・。
全員ではないけど、明らかに多い。

この現象は明らかに食生活が影響しているのだろう。
どちらかといえば過食気味なのが定着してきたのか、
あとは肉食中心はほぼ定着したのだろう。
戦後60年で日本人の体形は随分変化した。

戦後、肉食が日本の家庭に浸透していった。
そこには身体が大きいことや背が高いことがいいこと、
まあ「西洋人のように」という憧れや目標が、
いつの間にやら無批判に、
一般大衆に刷り込まれてしまって
一般家庭では子育ての中でも
お肉を沢山食べさせて大きく育てるのがいい、というのが
世のお母さんたちの間ではあったに違いない。
うちもそうだったし、それはそれで親の愛情として感謝してはいるが、
お肉を沢山食べるのがよいこととは今は思わない。
僕自身はそのおかげで自分の両親よりも30センチ近くも背が高くなった。
父が生きていたころ、親子三人並んで歩いていると
傍目からは何だかちぐはぐな感じもしたものだろう。

はたしてここまで大きくなることがよかったのだろうか?

・・面白い話がある。
今は身長が180センチくらいが普通のオランダ人も
昔は平均身長150〜160センチくらいだったそうだ。
何をきっかけに背が高くなったかというと、
東インド会社を設けて本格的に植民地経営に乗り出してからだそうで
そのことで豊かになったことで背が高くなったのだ・・、という話を
以前、ジャワを旅したときに、オランダ人の学生に聞いた。
ここジャワの冨のおかげで俺たちはでっかくなった、と言う口調に
どこかしら自嘲と自省の響きがあったのが印象に残っている。
(本人も背が高くて、同じように背の高い、オランダ人で
黒人の彼女を連れていた。)
その話の真偽の程は知らないが、本当だとすれば
その後オランダ人の背が低くなっていないところを見ると、
その時に定着した生活様式や食生活はそれほど変ってこなかったのだろう。

植民地がなければ身体は大きくならなかった、
つまりよそにある冨やものを持ってこないと、
その分の余禄は生まれなかった、ということになる。

・・僕らを大きくした余禄はどこから来たんだろう?

もう一つ、
これは何の本で読んだのか忘れてしまったが
地球上で生きていくのに重力の影響などを考えると
物理的に一番バランスが取れているのは
身長160〜165センチ程度までだそうだ。
それを超えてしまうと、余分に負担がかかるサイズになってしまうらしい。
体重に関しては書かれていなかったか忘れてしまったが、
でもまあ身長が同じでも太りすぎがそこに当てはまらないことは
負担ということを考えれば明白なことだろう。
そして、その数値内に
どうやら昔のオランダ人の平均身長は納まっており、
かつての日本人の平均身長も納まっているようだ・・・。

地球の重力と一番バランスの取れたあたりの身長を
エコサイズと呼んでいいかもしれない。
それはつまり、身長のみならず、
生活様式や経済体制や様々なものを伴っていることのような気がする。
過剰な余禄を必要としない生き方そのものから生まれるサイズ。
全ての人がそのあたりを目標にする食生活や生活様式が出来たら、
人間全体のくらしのサイズがエコサイズになって、
地球とバランスがとれるのかもしれないな。

但し、かつてより人口が増えているから
実際は当時よりもコンパクトにならないと
エコサイズとは言えないのかもしれないけど・・。











| - | 11:37 | - | - |
物語の頁をめくる
 アイランド計画地、和歌山へ、
図面を持って城君と向かう。
最初に訪れてからもう半年以上が経って、秋の気配。

夏の間に家の中は掃除が進んで、
前来た時よりも
随分雰囲気があかるげになっていた。
前あったかげりが随分少なくなって、
部屋の中を風が吹きぬける。
これから住まいする人たちの心づくしをうけて
家が少しずつ変ってゆく。
ひとといえのあいだにも『交流』はあるのだなあ、とあらためて思う。
玄関土間に後藤夫妻と
みんなしゃがんで図面について説明。
古い家なので解体してみると
予想外の部分が出てくるかもしれないが、
きっとそれもうまく解決の形が見えてきそうな気がする。

大工さんの亀井さんに図面を渡して説明を。
昔ながらのつくりのこの家を
新たに甦らせるのに
きっとうってつけの人なんだと思う。

みんなでこれから起こることに向けて
笑いとともに語り合う。

パーツが揃ったように
いろいろなものひとことの歯車がかみ合って動き出し、
次の段階へ進みだしたようだ・・。

家の前ではたわわに実った御米が風に揺れている。
来年はこの家の裏がその田んぼになる。

今日の日は
おだやかでどこまでも明るい、静かで力のある光。
心と身体に満ちて、安心する・・・今日はよい日。
物語は次の頁へ。


ー夫婦日記 妻へ
これもきっと大きな物語の一部だね。
あのときの12章はプロローグ・・。



| 『アイランド計画』 | 10:47 | - | - |
ボンから教わること
 フラットコーテッドレトリーバーのボン、生後4ヶ月。
真っ黒の可愛いやつです。
興味を持って接するようになってから、日に日にかわいくなってきました。
じゃれついてよく噛みますが、
歯がとがっているのでとても痛い、
けど、かわいいです。
最近は痛い!というと、止めるようになりました。
朝起きると、寝ぼけまなこのまま身体をすり寄せてくるので
ついかわいくてなでてしまいます。
仕事から帰ってきた時も、
走って出迎えてくれます。
かわいいです。
知らないうちにしかめっ面になっていても、どこへやら、
こころが和らぎます。
かわいくなってくると、
案外うんちやおしっこの片付けも苦にならないものです。
仕方ないですもんね。・・子供の頃は僕もお世話になりましたから。

ボン君、体が柔らかい。
ヨガをやっている者としては、
かなりすごいアサナ出来てしまいそう、
と、ほれぼれと見てしまいます。
それくらいやわらかい、よく伸びる、自由自在・・
そのさまは、・・・とてもうつくしいです。
素直なこころがそのまま体の姿勢にも
やわらかさにも出ているんだなと思います。
きっと、悩みとかありません。
多分、心配なことも、嫌なことも、あんまりないと思います。

こころが身体に影響するんだということは、
ヨガをやってみて、よくわかりました。
恐れや不安や怒りなんかがあると、
体がこわばって動かなくなる。
生きてきた中で知らないうちに溜め込んできた
そうしたネガティブな感情が、
体の動きを限定していることも、実は沢山あるように思います。
(・・それが固定していくと病気に繋がっていくのだと思います。
動かない・流れないところに命のエネルギーは多分流れていけないから、です。)

ボンにそれがないのは、
きっと愛情に満たされて安心して育ってきたからではないかな、
と思います。
うちに来る前、母犬、祖母犬や沢山の兄弟姉妹と過しているときに、
飼い主の足立さんからも親兄弟からも
沢山の愛情を受けて交わしたから、
こころが安心しているのだと思います。
そういう期間があまりなくて、
小さいうちに親や兄弟と離されてしまうと不安です。
(ペットショップにいる子達は大概そうなりがち・・、リラもそうでした・・。)
そういう子たちには、大丈夫安心していいんだよと伝わるくらいの
沢山の愛情が必要だし、
そうでない子にも、これからも安心していていいんだよ、
という愛情が必要です。
ボンがいつまでも
のびのびとやわらかいこころとからだで
いてほしいなと、思うのです。
きっと犬の子だけではなく、どんな生き物でも
人の子供でも同じことなんだと思いますし、
生まれた時にはみんな
こうしたやわらかいこころとからだなのではないでしょうか。

そう思って、
今はたっぷりボンに愛情を与えようと思って
日々接しているのですけど。
愛情は与えるばかりで終わりではないのですね。

ボンをなでていると、かわいくて、いとおしさがこみ上げてきます。
そういう状態は、ボンがいてくれなければ
湧き起こってくる機会のなかったものです。
仕事で心配や、すさんだ気持のあるときも、
ボンに接しているとそんなことをきれいに流してくれます。
思い煩っても解決には繋がらないよ、と。
そして思い浮かんでくるのは
自分が子供だった頃のこと、
親や周囲の世界から庇護と愛情を受けていると感じて生きていた頃の感覚、
それがいつ終わりになったのか、
今でも続いているのに気づかないだけなのか、
その形が変って、与える側と与えられる側の立場が変り
今こうしてボンといるのか、
与えているつもりが沢山の愛情を与えられていることに気づき、
愛情は与えるだけで終わるのではなく、
それ以上に与えられるものなのだと、
交わすものなのだと
汲めども尽きぬ泉のような、湧き起るいとおしさや愛情に浸りながら
ボンと遊んでいるのです。


全ての子供や生き物の子供たちは
そういう愛情を親や飼い主のもとに与えてくれようと
やってきてくれるのかもしれません。

もう一つ。
愛情は与えるもので、与えなければ与えられない、ということ。
与えて、与えられ、交し合うことが始まる。
交わして流れる、交流とはまさにそのことなのだと思います。
生命のエネルギーの流れゆくあり方を表していることば。
そのことを知りました。


ボン、ありがとう。



夫婦日記 −妻へ
見えない内面で頭や心を人の何倍も使っているから
身体も疲れているのでしょう。お疲れさまです。
今日からは早く寝て、十分に睡眠をとってください。
| - | 12:15 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH 京都』 15
 現場は内部の仕上げ工事が進んでいる。

















様々な角度からの銀色の静かな光が空間を満たしてゆく。

この建物ではコンクリートの角を立てずに、全て丸い面にしている。

光が回り込む、面が途切れずに続いているさまは 

そこに居る人の心にも角を立てない。


内外装の仕上げが、次々と施工されている。


竣工までもう間近。
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH 京都店』 | 20:04 | - | - |
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