これで3回目、上門前の家での臼杵さんの木工ワークショップ。
今回はコーヒー豆をすくうスプーンを作ります。
材種は栗、桜、神代欅で、大まかに形作ったものと
木から切り抜くところから始めるのと二通り。
参加者の皆さん、臼杵先生の言葉を聞きながら
どれで取り組むか真剣に考え、作業開始。
慣れない道具を持ちながら、見本を見つつ
木を彫っていきます。
あれ、なかなか進まないもんだね〜・・。
臼杵さんが実際に手を動かして仕事を見せてくれます。
実際手を動かしてみると、臼杵さんの作品の仕事量や技術の高さが
よ〜くわかります。
木とは長い付き合い、
道具はいつもの相棒、身体の一部という感じですね。
臼杵さんのお手伝いをしている高須さんも作業の指導をしてくれました。
電動のこぎり使うのも技術の時間以来だな〜。
そんなこんなで各人各様に
目の前の木と向き合って、額に汗かきつつ、
へこんだり喜んだりしながらの作業。
実際に手を動かすことで、はじめて感じられることが沢山ありますね。
傍で見ていてもその感動が伝わってきます。
そして現代の日常生活から、
いかに手を動かす機会が少なくなっているかにも
あらためて気がついたのでした。
鉛筆削りに小刀を使うことさえないもんな〜
シャーペンばっかりだと。PCだとなおさら。
途中、おむすびで腹ごしらえしてエネルギー補給。
食べる前、疲れてもうあかん・・という空気感がちょっとばかしありましたが
食べた後は再びやる気が漲っていました・・・みんな、正直だなぁ(^^)
おむすびの力、お米、命の根っこに繋がります。ご馳走様!
そんなこんなで夕方になってようやく完成!
うれしいことに誰も失敗することもなく、
全員完成できたのでした。パチパチ!めでたしめでたし。
どれも力作揃いです。
使っていくとまたさらによい顔になっていくでしょう。
形あるところから始めたスプーンも出来上がりはそれぞれ違う顔。
同じ見本を見て、それを目指して同時に同じ場所で作っていても
出来上がるのは別々のものになるのですね。
あたりまえなんだけど
そんなことに妙に感動しました。
最後は久美のケーキとお茶で打ち上げ。
いやあ、よかったな〜と、どの顔も満足そうです。
この充実感は他には変えがたいですね、きっと。
臼杵さん、高須さん、どうも有り難うございました。
臼杵さんは来月から、岩手で漆掻きの長期研修に入りますので
しばらく会えないですね〜、何だかさびしいですが
研修終了後はまたパワーアップした臼杵さんに会えることでしょう。
次回のワークショップはどうなることやら、お楽しみに。