節分の今日、
朝から雪が降る中、横浜に向かう。
新幹線から見る外は一面の雪景色。
一部徐行運転する程だったが、
真っ白でまぶしい光景に不思議と何だか心弾むのはなぜだろう。
雪が珍しい所にずっと暮らしてきたからだろうか。
とにかく雪景色を見ると
犬並み(?)にじわじわと喜びが湧き上がってくるので、
これは本能的なものかもしれない。
(・・ちなみに久美は猫派、のようです。)
横浜の上大岡というところで
中華料理店を設計することになり、その現場を見に来たのだが、
忘れ難い日になった。横浜でもこんなに降るのは珍しいそうだ。
確かに雪と横浜ってイメージ的に結びつきにくい感じ。
不動産屋さんに案内されて現場へ。
建物は2階建ての集合住宅で1階に店舗が2軒入る予定。
1階奥側のスペースがこの店の場所になる。
店主は中華街の老舗料理店で長く仕事をして来た方。
20坪程の小さな店舗だが、地元に根ざしながらきちんとした
中華料理を提供できる店を目指している。
現場に立っていると色々な人の流れやイメージが浮かんでくる。
地元に根付く為に、オーナーシェフである店主がお客さんが来た時に
気軽に挨拶を交わせるような場所をつくるといいかもしれない、
敷地内の外部との関係を如何につくるか等々・・・
アイデアがいくつか浮かんで来た。
この店ができることで周囲の人達もよろこべるような場所にしたいし、
それは店主ご夫妻の希望でもある。
横浜と言う土地は
東京に近いが飲み込まれずに、
自分たちの住む場所に愛着を持って大切にしている人が多いそうだ。
そういえば以前現場で出会った工務店の現場監督も
他所の出身だったが横浜に住んで長く、
これから老後は地元に役立つ活動をしていきたいと、
横浜と言う土地への想いを語ってくれたことがあるのを思い出した。
この日案内してくれた不動産屋さんも
大阪出身でこちらに根付いた方だそうだ。
何か他にはない魅力がここの街や人にはあるのだろう。
そんな土地に彼らの想いはきっと受け入れられると思う。
その為の場所を色々と想像するのは楽しい作業になりそうだ。
HPがきっかけで出合いがあったのだが、
それが縁でこうして一緒に想いを形にして、
そこに少しずつ関わる人が増えていって
具体的な場が出来上がっていく過程に立ち会えるのは
本当に面白いし、有り難いな、
とこのような知らない土地に立っている自分に
気がつくと、つくづく思う。
夜は中華街で今お勤めのお店へ。
規模も内容も随分違うステージで一から始めることになるが、
料理に対する熱い想いを伺っているときっと大丈夫だな〜と思う。
ご夫婦のコンビネーションがいいバランスで、
店作りの意見に関しても相補いあうパズルのような印象。
きっといい店になるに違いない、と思った。
設計、頑張ります。