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木扉


栗の無垢材を使って、住宅の玄関扉をつくる。
製作をお願いした木工家の臼杵さんとお施主さんと
一緒に奈良まで材料を見に来た。
樹齢100年は軽く超えているだろう、栗の一枚板。木目も美しい。
出来上がりの姿を想像してみるに期待大。
水等には強いから外部周りでも問題ない。

ただ栗はかなり暴れん坊の木。どうやって落ち着かせるか。
今の時点でもかなりの反りが見える。
反りやねじれを吸収する為に
一度2枚に割って継ぎ直し、上下を端食とする形を考えている。
古建築で使われた形式だ。
臼杵さんと話して色々問題点を検討する。

せっかく奈良にいるのだから、と
参考になりそうな扉を探して唐招提寺に向かう。



境内を経巡るうちに、
まさにそのものの形の扉を発見。
実物を見ると問題点がはっきりする。年月を経ているものだからなおさらだ。
色々なアイデアを出しながら、栗の扉を実現させる方法を考える。
おおよその方向が見えて来たので、これで図面を製作してみることに。

あの栗の板に新しい命を吹き込みたい。
出来る限りその木の品格に相応しい姿で。
| - | 18:36 | - | - |
境界


想像や物語の中で描き出される世界よりも
現実の世界の方が
奇想天外な創造力を見せてくれることがある。

日々見知った場所が全く違う顔を見せる事もあるし、
知らない場所を訪れて、そういうものに
出会う事もある。



これが現実だと決めている
自分の意識の範囲に納まらないものに出会ったとき、
それを奇想天外だとか判断するのかもしれない。
だとすれば、現実の世界は
現代社会の日常的な常識の範囲など
軽々と超えて存在していると言ってもいいと思う。

そう思わざるをえないような場所、
日常からはみ出している場所、
そんな境界のような場所が
どうやら存在しているようだ。


| - | 15:53 | - | - |
猛暑
ここ数日暑い日が続く。
昨日は40度越えたところもあったし、
これも温暖化の影響か?
進行中の現場でもついに職人さんが1人
この暑さで熱中症一歩手前、リタイアという事態に。
工事の追い込みと暑さが重なって気の毒な状況だ。
くれぐれも気をつけて、無理のないようにして下さい。

現場への電車の中で見た広告。
新開発の塗装で日光の中の熱線を反射して
建物内の温度上昇を防ぐ、というもの。
屋根に塗ると
冷房にかかる電気代の節約、省エネになります、
という見出しに、おお、と気をひかれる、
・・が
反射した熱線はどこにいくのだろう?
消えてなくなる訳ではない。
反射した分はどこかにまたあたって、
そこで温度を上昇させるのだろう。
ヒートアイランド現象とか、アスファルトの焼け付きとか
そういう事態は改善されるどころか、
皆がこの塗装するとかえって酷くなるかも、と
思い至る。
クーラーかけるのも同じ問題をはらんでるな〜。

・・・・考え出すと、
鶏が先か卵が先か、みたいなことになるが。
考えないわけにはいかない問題。
| - | 00:34 | - | - |
登り窯を寿ぐ
五条坂の現存する数少ない登り窯で
長根さん、ターケンと一緒にライブをすることになり、
今日はその下見と打ち合わせで現場に行った。
築窯100年近いというその登り窯は、
火を使ってものを生み出して来たのに相応しい力と存在感、
そして大きな優しさを感じた。

近代産業遺産アート再生プロジェクトの一環として、
京都造形芸術大学の学生さん達がこのイベントを企画している。
この近辺の街の事や場所の事を色々考えて、
企画に取り組んでいる様子を聞くのは面白かった。
彼らが登り窯の掃除をしたことで、随分場の気がよくなったとは、
以前ここで演奏をした事のある長根さんの感想。

縁あって参加する事になったこの企画、
10/14の本番に向けて色々楽しみなことになりそうだ。
| - | 22:42 | - | - |
その後のパイリダエーツァ


以前、パイリダエーツァの話をした住宅。
あれから5ヶ月を経て、今はこういう姿になった。
2階のリビングから続く屋外スペース。
8月末での竣工に向けて、現場は追い込みの最中だ。

古レンガ積に白目地を施した。
ここに芝生や植栽が来ると緑が活き活きと引き立つだろう。
広いスペースではないが、段々と
囲われた気持ちの好い場になって来た気がする。
手すりの植栽スペースにはハーブを植えて、
フレッシュハーブティーを飲んだり、
キッチンガーデンとして料理に使ったり、
と楽しそうな光景が色々想い浮かぶ。



図面では見えてこなかった部分が
現場で造って行く最中に色々見えてくる。
現場の人たちとのやりとりの中で、
仕上のフィニッシュや納まり等が決まる事も
沢山ある。彼らの経験が実際にものを造って行く中では
とても重要な役割を果たしている。

このレンガ仕上げも色々なフィニッシュを試している時に、
レンガを積んでいた職人さんが、
かつて携わった某宮家の工事の際に
レンガの目地のラフなフィニッシュをしたことがあって・・
という話がヒントになって出て来た仕上げ。
最初の案とは随分変わったが、自然な仕上がりに落ち着いた。

ああでもない、こうでもない、という
設計者の現場での思考の道行きに
多分半ばあきれながら(?)
付き合って、形にしてくれる現場の皆様に感謝したい。
どうもありがとうございます。

・・そしてもちろん、
そんな変更を許容してくれるお施主様に感謝です。
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