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大都市の真ん中でこんこんと湧き出る泉。
豊かな木立の姿をその面に写しながら、
一見静かに見えるその水面は
絶え間なく湧き出す水の動きによって
その静けさが保たれている。

ありのままを映し出す
静かな心の状態は
絶え間なく湧き出す命によって
つくられる。


この場所を教えてくれた人の言う通り、
ここには大地の慈しみが溢れていた。
| - | 21:46 | - | - |
パイリ・ダエーツァ


現在、工事中のとある住宅。
1階が鉄筋コンクリートで2、3階が木造になっている。
配筋工事の様子。このレベルにはリビングや外部テラスと庭が出来る。(その為に鉄筋コンクリートにした。)実際現場に立ってみて、設計中に考えた意図や様子を確認する。このレベルがメインの居住空間になる。日当りも良さそうだし、周囲の家の視線も、(まだ出来ていないが)壁を立ち上げるので双方とも気にならなくなるはず。空と陽の入る方向が開かれ、そちら側は手すり壁部の植栽で周囲からゆるやかに境界づける。地面レベルに植栽する木が手すり越しに見えるはずだ。その緑も庭の一部を成す。・・完成時の様子を想像しながら、(予想通り!)気持ちのいい場所が出来そうだと密かに判断する。・・2階レベルに庭があるだけで、こんなに心弾むのか、と自分でも驚きつつ。・・・写真の状態では何の事やら?まだまだ想像し難い、と思われる事でしょうが。



『パラダイス(楽園)』の語源はサンスクリット語の『パラデーシャ(至上の領域)』に由来し、それは又古代ペルシャ語の『パイリダエーツァ(周りを囲まれた土地)』に遡ると言う。(こうした言葉の中にも創造の手がかりは潜んでいる。)古来、限られた場所の中に、ひととき歓びに満たされた楽園を創ろうとする試みが様々なされて来た。それらには、色々な想像が伺えてその様子をみているだけでも楽しくなってくる。又、そこから豊かなイメージが湧き出してくる。設計時にはそれらを膨らませ、繋ぎあわせ、混ぜ合わせ・・・しつつ、その場所に相応しい新たな形を紡ぎ出して行く。その時、想像の中で歩いた道やたたずんだ空間を、現場に重ね合わせながら、もう一度たたずんでみる。これでよかったかどうか、何もない現実の空間にもう一度壁や植栽を浮かび上がらせて、現実の空間に相応しくする為の微調整が必要かどうかを考える。
・・・現場でぼんやりたたずんでいる設計者はそんなことを思っているのです。
| - | 21:23 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』4


森田建築設計事務所が設計して、
なんばパークスで工事が進行中のURBAN RESEARCH DOORS 。

前回手直しを指示した部分の作業と完成に向けての作業が続いている。
少しずつ什器等も搬入されて来ている。
板張り床の塗装も終わって、大谷石や古材とよく調和していた。
現場には完成まであと少しという雰囲気が漂っている。

写真は古材の梁を組んだステージ。
大昔にこの梁を製材した時の、手はつりで削った後がいい表情を見せている。
手仕事でなければ出せない雰囲気だろう。
オブジェのような、不思議な存在感を放ちながら、横たわって浮いている。
ひねったり、曲がったりしていた古材相手に格闘した大工さんたちに感謝。
色々ありながら、最後はなんとか形にしてくれた。ご苦労様です。
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』 | 22:27 | - | - |
芽吹き


上門前で風水講座のあった今日の朝、庭の畑が芽吹いているのを発見した。
ここ数日、雪が降ったり気温がぐっと下がったりしていて、心配していたのだけど、こうして芽吹いてくると嬉しいものだ。
写真ではちょっと分りにくいけど、それくらい小さい。(枝の周りの薄緑色のぽつぽつがそれ。アルデュラロケット。)
あの小さな種からこうして命が育ってくるのを目の当たりにすると、何だか感動する。

このあと、もう少し育ったら間引いていくようだ。
今の時点ではそれもちょっとしのびない気がする。
| - | 23:51 | - | - |
大地の熱


床面についたグリル。そこからはゆるやかに空気が流れており、温度計は17℃くらいをさしている。
・・何だか不思議なものだが、これは地中熱を利用するシステムの一部。

地表では年間を通じて温度は大きく変化するが、地下10mになるとその土地の平均気温となりほぼ一定になる。地下4〜5mでは夏場は平均気温よりやや低めに、冬場はそれよりやや高めになるというずれが生じる。このシステムはその温度差を利用して、ファンの力でチューブを通して空気を地中のその位置まで送り込み、暖まった(冷えた)空気を床下の蓄熱層に溜めながら、このグリルから室内に送り込み、循環させて室内温度を調整する仕組みになっている。

考え方自体はクールチューブと言われる手法で知られるものがベースになっている。これは夏場、地中に埋設したチューブに空気を通してそれを取り込んで室内を冷やそう、というシステムだが、日本ではチューブ内結露の問題等がなかなか解決できない。内部にカビが生えたりする可能性もあって、実際するには難しい部分が多々あった。
このシステムではそうした問題を独自の方法で解決していて興味深い。私自身、床下の冷気を室内に取り込んで夏場の暑さを緩和する手法は実際に取り組んだことがある。それなりの効果はあったが、床下の空気では量に限りがあるのも事実。地中熱の利用は先述の問題点をクリアーする方法まで思いつかなくて、実現した事がなかった。
このシステム、興味があるので機会があれば取り組んでみたいところだ。
但し、条件が揃わないとなかなか難しいのだが。

| - | 11:20 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』3


森田建築設計事務所が設計して、
なんばパークスで工事が進行中のURBAN RESEARCH DOORS。

前回見に来てから1週間が経つ。
壁の漆喰が塗り終わり、塗装や石の目地詰め等、完成に向かっての
細かい仕上げの部分に入っている。



細々した仕事はまだ色々あるが、一つ一つ仕上がっていくと
微妙な違和感が消え、全体が馴染んでいくようだ。

白漆喰の壁面と光の対話が面白い。
壁に尖った角がない事で、途切れなく続く光の色の変化が
空間に膨らみや余韻を感じさせるようだ。
什器や服が入って来るとまた印象が変わるだろうが、
その時にモノに余韻を与えるような余白になってくれるといいと思う。



ウェイティングに革張りのソファが据え付けられる。
今日、その革の部分が出来上がった。
イタリアのタンナー(革職人)が、ネイティブアメリカンのテント、
ティピのイメージで少しラフな素材感を出して仕上げた牛革を張っている。
使い込んでいくと、とてもいい味わいになって来ると言う。
・・皆さん、店を訪れたら是非とも座って、革の仕上げに一役かって下さいね。
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』 | 22:15 | - | - |
寿ぎ演奏家


アイヌの口琴、ムックリの演奏家の長根あきさんが今日、
事務所にふらりとやって来た。
彼女には、ここ上門前の家のオープニングの演奏会で
ジャンベのターケン、ダンスのchokoちゃん、
私もヴァイオリンで加わって一緒に演奏してもらった。
とても澄んだ深いところから音を紡ぎ出す人だ。

「私、寿ぎ演奏家になりました。」
以前から演奏する場所で、そこの目に見えないなにかを感じることが
度々あったらしい。
どうもそれはそこに住まう精霊であったり神様のようなもので、
彼女が演奏することでとても喜んでくれるようだ、
ということが最近はっきり分ったのだという。

何年か前に私たちは御室邸という場所で、
『御室邸を寿ぐ催し』という演奏会をしたことがある。
そのときはその家を主人公に、その夜までの有為転変を綴る音楽劇を仕立て、
最後に会場の皆で御室邸に乾杯し、『寿いだ』のだった。
演奏会の後、その場所の空気が和らいだのを今でもはっきり覚えている。
家が微笑んでいた。会場の皆も繋がっていた。

彼女は上門前での演奏の際、リハーサル打ち合わせの時に、
御室邸にも出演していたターケンから出た
「つまり(演奏して)ここを寿ぐってことやな。」
と言う言葉で気づくものがあったのだと言う。
「私のしていく事を言葉にするとそうなるんだとわかったんです。」
事実、上門前でも彼女は寿いでくれて、それはとてもうまくいった。
「あの辺りにとてもいい気を感じました。今も大丈夫。変わっていません。」

彼女が寿いでいるのは場所だけではない。
そこに来ている人たちにも、
音を介して「光の種子」を蒔いているのだと言う。
見えないところのものを見える世界に降ろしてくる作業。
そのやり方は人それぞれあって、
自分にはこれが合っているのだとわかったらしい。
これからはそれにまっすぐ進んで行くと決めた。それに気づけた上門前の家を
もう一度見たくて、今日はどうやら呼ばれてきたみたいだ、と笑った。
この家にはどうやらそういう力があるらしい。
   どうも有難う、長根さん。これからの演奏を楽しみにしています。
   またここでも。

「寿ぎ演奏家」長根あきさんのライブがあります。
3月21日(水)春分の日 日の入りの45分前から日の入りの45分後まで
『夕日 日の入り 宵の月 ー北から来た楽器やお話 ー』

場所:堺町画廊 京都市中京区堺町御池下がる
予約1800円 当日2000円 小中学生 1000円(お土産付き)
・・・お茶と火鉢での焼き物も出ます。



| - | 02:45 | - | - |
モノのアウラ


インドの石の透かし彫りのレリーフ。かなり古いものだろう。
欠けたり風化したりして、それがまた独特の魅力になっている。
見ているうちに、「今進んでいる物件の
あそこにこのように使うと良さそうだ」と閃く。
これが入ることで、その場所にこのモノの持つアウラが付与され、
空間が生き生きしてくるさまを想像する。
モノとのそんな出逢いがあるととてもうれしく、心わくわくする。

古いモノや手仕事のモノにそんなアウラを感じることが多い。
中には元の用途とは全く違った使い方をするモノもあるが、
不思議としっくりと馴染んでいる様子を見るのは楽しい。
場所を得て納まるとモノもうれしそうだ。
そんなモノは周りの人もうれしい気持にしてくれる。


ジェフリー・バワという建築家はアンティークの窓を1つ入手して
そこから一軒のホテルのデザインを起こしたそうだ。
そういうアプローチも分かる気がする。
| - | 22:48 | - | - |
森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』2


森田建築設計事務所が設計して、
なんばパークスで工事が進行中のURBAN RESEARCH DOORS。

工事もいよいよ大詰めで終盤の仕上げにさしかかっている。
壁面は左官による漆喰仕上げ。数人の職人さんがコテをふるう。
白い漆喰の表面を光が廻って行く様子は美しい。
コーナーは角を立てずに、曲面の仕上げにすると、
とても柔らかな表情と雰囲気が空間に生まれる。
白の中の光の微妙な変化のさま。
曲面と曲面が出会うところは仕事も難しい。曲面をきれいに塗るのも難しいものだ・・・。

今日は現場で木部塗装の色見本を作り、色を決定する。
石や漆喰、無垢板、古材、土のタイルなど、
ここにあるのは素材そのままの自然な色ばかり。
身体と心が落ち着く色、だと思う。ここなら植物の緑も映えるだろう。
街中になればなるほど、実は人はこういうものを無意識に求めるのかもしれない。
少なくとも自分はそのようだ。
| 森田建築設計事務所 現場レポート 『URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店』 | 23:08 | - | - |
種蒔き


今年の冬らしからぬ冬が終わったようだ。
今日は春の訪れを思わせるよく晴れた気持ちのいい日曜。厳しくなかったとはいえ、やはりこんな日が来ると、冬が終わりつつあることと春が来た事に大きな喜びを感じる。道行く人も皆今日はニコニコ。
年始からの計画、上門前の家での畑に種蒔きをすることにした。(と同時にこのブログも開始。)
目標は、雑草共生の自然農的家庭菜園。色々な野菜が混在してて虫も沢山いて緑豊かな楽園のような・・・と夢は広がっている。
去年トマトや茄子なんかを植えた後を一度起こして畑にする。まあ、ほんとは起耕しない方がいいのだけど最初ということで、薪ストーブで出来た灰なんかも混ぜ、土も買って来て少し足した。と言う訳で、現時点では普通の畑と変わりない見た目だ。そのうち馴染んで雑草なんかも生えてくるだろう、と思っているが、さて・・?



冬の間観察していると、今の畑の範囲は日当りがあまり良くない。塀に近いので仕方ないのだが。そこで用意していた種のうち、そういう場所でも良さそうな種類を蒔くことにする。人参、サラダミックス、リーチ、アルデュラロケットの4種。野菜を種から育てるのは初めてだ。
芽吹いて育って行く様子を思いながら、種を蒔いた。楽しみだな。
(ちなみに今日は満月。何か影響は?)

種はアーバンリサーチドアーズ南船場店にて購入。色々あります。
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