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かばたの家 13
この10日に
いよいよ竣工、引き渡しをむかえました。





外壁は木舞下地土壁の上に杉板目板張りの上、古色塗装仕上げ。
屋根はガルバリウム鋼板横葺。
木製窓には柿渋塗に撥水剤をかけてあります。
屋根には太陽熱温水器。改修以前と同じ場所に設置。
水は左手前に見えるかばたから送られます。
かばた小屋もこの後修理の予定。

周囲の家の造りとも共通した素材・仕上げだからか
元から建っているからか、
この場所に馴染んで違和感なく佇んでいるようです。




既存の軸組を活かしながら、
全体にしっかりとして蘇りました。




美掃が入り、見る見るうちに
工事のホコリが落ちてきれいになっていきます。

その間、修正個所の確認と
可能な修正作業が並行して行われていきます。




この家の
木部の色付けを行ってくれた伊藤さん(→『受け継ぎ、蘇る古材』)が、
修正した個所の補修中。
手間を惜しまぬ作業で、
既存の古材部分と新材部分の印象を
違和感なく繋ぎ、磨いて新たな姿に蘇らせてくれました。
ごくろうさまです。




洗いのすんだ玄関土間。
正面の式台は既存を補修し、再利用したもの。
引違戸がついた床下収納になっています。
正面の引違の板戸は古建具を利用。




玄関土間から左手に土間が続きます。
正面はかばたの方へ続く勝手口。
こちらも古建具利用。
2枚引違戸だったのを一枚ずつ片引き込み戸にして、
網戸にも利用しました。
今回の古建具は、
既存の家にあったものに加えて、
いつも古材でお世話になっている、島村葦商店さんの
ストックから選びました。現場からとても近いので
この辺りの古民家の造りに沿うような建具が多い、
というのもあります。




かつて厨房だったその土間に据えられたおくどさん。
薪がくべやすいように焚口の高さを上げた分、
高くなってしまったので
足元に石を据えて立ち位置を上げてもらいました。




縁技建さんから職人さんたちが駆け付けてくれて、
石を人力で搬入。見事な連係プレーで無事に設置。
ありがとうございました。




中に入ると
板の間の居間から食堂・厨房へひとつながりに。
間は建具を入れて仕切ることも出来ます。

かつて青い砂壁だった壁は白土塗りに、
弁柄で赤かった木部は黒っぽい古色塗になって、
落ち着いてすっきりとした印象になりました。
床は杉の厚板に柿渋塗りで馴染ませています。




玄関側見返り。
元は反対側から上がっていた階段を
部屋内から上がれるように付け替えました。




手すりには丸太垂木の古材を利用。



正面の仏間側。
ここは本藁床の畳敷になっています。

仏間を残したいという施主の希望には
代々続いて来た、この家での家族の法事やお葬式を
これからも続けたいという意志がありました。

そこにはお米農家として、
これまで代々手をかけられて
命を育む場として繋がれてきた上に今の田んぼがあること、
それをまた次代へ引き継いでいくという決意が
込められているように感じられました。

その中には
現代までそれほど問題にはならなかった、
環境や制度まで含めて見据えた上で、
あらためて農業というものに取り組んでいくという
決意も含まれているのがわかりました。




床の間の横に仏壇が納められます。



仏間には
北面に新しく設けられた
高側窓からの
穏やかな光が落ちるようになっています。
代々繋いで来たお米そのものが天からの光であり、

先祖代々がやって来て帰っていった命の光であり、
これからの導きの光でもある・・
そのような光がここに降り注ぐことは
先の施主の決意が契機となって、
設計の際に自ずから現れて来たカタチでした。




居間から続く場所は
天井の勾配に従って
開口高さを低くして、
自然に床に座れるように導きます。




建具を開けると
空間が奥まで続いてゆきます。




新しく出来た上階と繋がる吹き抜けが
家の中を巡る、
新たな光と空気の流れを生み出しています。




対面側の食堂の上にも
設けられた吹き抜けと繋がって
家の上下を空気が巡ります。
反射で射し込んでくる空の光。




ヒノキ板張りの洗面室。
ここにも吹き抜けがあります。




寝室。
桐板張りの天井が包み込むように空間を覆います。
光が天井に添って廻ります。




家の周りの犬走りには
お施主さん家族がお米にちなんで
八十八個​埋めた石が入っています。


2階の様子。



三方が新しい吹き抜けで囲まれ、
光が満ちています。
北と西に設けられた新たな開口で
2階の風通しも良くなりました。




上から見た吹き抜け。



格子越しに風が吹き上がってきます。



既存の小屋梁にも油がぬられて落ちつきました。

こうして家全体がすっかり、
新たな姿に整って生まれ変わりました。



縁技建の皆さん、
工事ごくろうさまでした。
手のかかる部分が多々あったことと思いますが、
おかげさまで立派に蘇りました。ありがとうございました。




施主の石津さんご家族と
縁技建の皆さんと森田建築設計事務所と
皆で記念撮影。
ありがとうございました。


































 
| 『かばたの家』 | 23:53 | - | - |
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