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竣工
 京都市内で去年から工事をしていた
町家の改装が竣工し、
今日、無事に引き渡しの日を迎えました。
お施主様に喜んで頂けたことが、何よりうれしいこと。
手間のかかる工事を
最後まで丁寧に仕上げて下さった
櫛谷建築さんにも感謝。

築60〜70年くらいのこの建物、
長い年月で柱・梁も多くが傷んでいたので、
差し替え、根継ぎとかなりの補修を行いました。

古い町家ではつきものなのですが、
一体の基礎がない為に、
当初、場所によってはかなり沈んでいるところ等もあり、
ジャッキアップなどでかなり補正してもらいました。
建物の歪み、倒れ等も合わせて補修。

・・・言葉で書くと簡単なようですが、
上記の仕事の手間は相当なものです。
一般的にはやらずに済ませてしまうことも多々あります。
そこに加えて、
『ゲンチク』などの理由から
梁を架け直したり、
補強の小屋梁を加えたり、
構造補強の為の壁が増えたりしたので
通常の新築より手間がかかっているかもしれません・・・。

『ゲンチク』とは『減築』のことです。
「増やす」より「減らす」ことでかえって、
その建物や場所が活きることがあるのを
いくつかの物件から実感しています。

お施主様の希望する生活のシーンや好みが
はっきりしていたことも
設計や工事全体をまとめて導いてゆく際の
大きな力になりました。
現場で木部の塗装もされましたから、
作業を通じて家との関係も
きっと親密になったことでしょう・・。

そんな家を少しご紹介。



玄関を入ると奥行きのあるアプローチ。
疲れて外から帰った際も
ここを進むうちに気分が切り替わることでしょう。




カウンタ―キッチンのあるリビング。
庭が見えています。




キッチン。料理をしながらカウンタ―越しに
家の人やお客さんとも話が出来る配置。




和室。元は別の部屋にあった天井板を再利用しています。
古材を使って,地板や欄間をつくりました。




窓の外の空へ、
光へ向かって上がってゆく階段。
緩やかな勾配にしたので、
上り下りの際の気持ちに余裕やどこか優雅さを
感じてもらえるのではないでしょうか。




腰掛けのある2階の出窓。
本を読みながら、
ここで昼寝しても気持ち良さそうな・・。




ライブラリー書棚脇の手すりは一部が腰掛けに。
調べものしている際、ちょっと読みたくなったら
その場ですぐに腰掛けて・・。




もう一つ、出窓に造り付けた小さなデスク。
正面の窓からはお隣の庭の木が見えます。


見違えるように生まれ変わった家で、
楽しい暮らしが展開されていくことを願っています。

ありがとうございました。






| 『町家改装』 | 07:54 | - | - |
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