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町家改修

 

現在、京都市内の街中の方で

町家の実測調査中。

 

 

実測調査は毎回、ちょっとした探検のようです。

小屋裏に入って梁の上を歩き、

床下に入ってほふく前進で土の上を進む、

という行為もそんな感じですが、なにより、

その際に出逢う一つ一つの出来上がったものを通して

建てた大工さんをはじめとする職人衆や、

又、建築主(施主)の

様々な想いや考えに出逢っていくことになるからです。

見える空間を彷徨いながら、

見えない思考や意図の空間をも又同時に

探っている感じがします。

 

 

今回のこの家は町家でありながら

民家的に架構と間取りがぴたりと一致していて

造作の柱でも遊んでいません。

町家に限らず、古い家だと、

例えば、造作の床柱の上には梁が入っていない

ということの方が多いのですが、

そんな箇所が見当たりませんでした。

 

でありながら、

数奇屋的な造作もふんだんにあって

よく練られた家だと感じます。

 

 

棟札が見当たらず、残念ながら

築年月日や棟梁、施主の名前はわかりませんでした。

火打ち梁が入っているので、

大正末から昭和頃かと思います。

 

 

トオリニワから見ている時には

モルタル塗りでわからなかったのですが、

床下に入ると長手の軸組通りの下は

レンガ積みの布基礎になっていました。

 

 

100年も経つと基礎コンクリートも

風化したようになっているのをよく見ますが、

ここのレンガ積み基礎には

そのような傷みはなさそうでした。

 

・・コンクリートは条件によっては

耐用年数が長くも短くもなります。

当時、レンガの方が材として耐用年数が高い、と

ここを設計した棟梁(又は設計者)は考えたのでしょうか。

上部軸組みを見ていると、ここでも

何かの意図があってレンガを選んだのだろうと、

そしてその意図はどうやら的を得ていたようだと思います。
 

 

実測調査をしていると

これからの改修に向けて

どこをどのように変え、直すのが適切なのか

家の方が教えてくれるような感じがあります。

 

まずはその声に耳を傾けつつ・・・

 

建物の全体像を把握するべく

図面化していく作業が始まっています。

 

 

新たな条件を受け入れるときに、

この家からどんな姿が現れてくるのか

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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