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現場より  ( 心根 古民家改修 11 )

 

師走も半ばを過ぎ

冬至となりました。

もうすぐクリスマス、

今年も残すところあと10日ほどです。

 

心根さんも

12/7にグランドオープンを迎えてから

もう早や2週間近くが過ぎました。

 

 

お店の方が実際に料理をし、

お客様へのおもてなしが始まって

場としてのいのちが息づいているのを

昨日、家族でうかがって、うれしく見せてもらいました。

 

直接、行って見て

心根さんの料理に感動して

場と合せて楽しんでいただければと思います。

 

 

で・・遅くなりましたが

現場報告をもう少し。

 

先月の末、

黒土間のおくどさんが

仕上がってきました。

 

 

朱の漆喰磨き仕上げ。

黒磨きタイルと黒土壁の中に

あかあかと映えます。

 

 

仕上げの朱漆喰磨きが

熱の影響で傷むことがないように、

火床の耐火煉瓦積みの外側に通気層を設け、

その外側にもう一度、レンガ積みして

それを下地に左官仕上げを施してあります。

火床内側は耐火モルタル塗り仕上。

通気は足元から入り、

火床上の鉄枠の下から抜けるようになっています。

かなり手の込んだ造りですが、その分、

磨き仕上は長くもつでしょう。

左官匠宮部さんと相談して造りを決め、

詳細図を起こしました。

 

 

釜をかける方の火床。

 

 

炭床側の火口。

鍛冶の宇根田さんに上の鉄枠と合せて

空気調整用の可動蓋を造ってもらいました。

 

煙や熱気は

元々ここの上部にあった

おくどさんのための煙り抜きの部分を利用しつつ、

換気扇を仕込んで排気できるようにしてあります。

 

 

仕上がったエントランス土間。

 

 

たたき風土間に

山石で円を描きました。

上がり段の手すりはこの家にあった鋤()。

 

北の間の客席。

 

 

壁付の照明器具が設置され、

窓には上げ下げ障子がはめられました。

桐板の壁とわびすけで古色付けされた柱梁、

そして、さわらへぎ板と檜で造られた唐棟天井が

清々しく光を映します。

 

この部屋は元々座敷の裏側で

煤で真っ黒になった低い天井に

巾の狭い開口がただ一つだけある

三方を壁に囲まれたナンドでした。

 

建物の北東角で開ければ澄んだ静かな光が入ります。

その光を美しく受けようと想ううちに、草案のスケッチの中に

「てりむくり」の唐棟(からむね)天井が現れてきました。

 

唐(から)という呼び名が付いていますが、

この形は、日本のおかれた状況の下で

想像と創造が満ちて生まれてきた日本独自のものです。

(このあたりのいきさつは立岩二郎氏の著書

『てりむくり』に詳しい。大変面白い一冊です。

 

構造補強のための水平構面で低く抑えられた窓際の天井が

室の内側で伸び上がるように膨らむさまと呼応する形

 

やさしく包み込みながらも閉じない自由さのある形

 

そして静謐な光に相応しく、

この場所や季節の恵み、農のいとなみ、いのちに感謝する

しつらえのできる雰囲気をもたらす形・・・

 

この室にはたらいていた見えないうごきが

この形をもたらしたとも言えそうです。

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 08:08 | - | - |
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