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茅葺工事 ( 吉川の古民家 premdan 9 )


現場では
茅葺屋根の葺き替えが進んでいます。




なかなかの壮観!
下から随分進みました。




瓦屋根部分とも切り離されました。
これでようやく一安心。




屋根の下には足場が組まれ、
舞台のような場が出来ています。
そこに材料のわらが積み上げられています。
背丈ほどもある長さです。

今置いてあるのはススキ。
この辺りの山にも自生していて、
茅葺屋根の材料として使われてきました。

中のほうには小麦わら、そして葦も使っています。




今回は葺き替えしない上の萱部分(ありごし)を
丸太で上げた隙間へ向けて、
穂先を中に差込み、
束を重ねて厚みを出していきます。
足元の板と同じくらいの厚さまで重ねていきます。




中のもやに針金などで固定されて
少しずつ上に進んでいきます。
表面に出てくるのは茎の小口面だけなので、
進む範囲はわずかずつです。




手前に見えているのは
針金やなどを屋根の裏に刺し込む
縫い針のような働きをする鉄製の専用道具。
職人さんの実家の鉄工所であつらえたそうです。




親方の相良さん曰く「ドイツ風」の茅葺窓。

ー相良さんは現地に行って
茅葺の研修を受けたり、指導したりもしていて
ヨーロッパの茅葺屋根も研究して、
葺き方の改良を独自に重ねられています。

窓の形状があらかた葺き上がって来ると、
木の板で叩き込んで形を整えていきます。

こんな道具です。




堅木のケヤキ製ですが・・・



こんなに磨り減っています。



入りすぎたら、鉄のはさみで引っ張ります。
閻魔さまの使っているような道具(笑)です。

最近の建築の工事現場にはめずらしく、
機械工具の音が一切しません。


作業から聞えてくるのは
乾いたススキの束がこすれるかさかさという音や
それを束ねたり放り投げたりするときのバサっという音、
ススキを叩き込む音などの
軽やかで おだやかで のどかで
平和を感じさせるような音・・・





独特の稜線の美しさ



中世の絵画のような光景にも見えます。


茅葺屋根は
目に見えるスパンで起こる循環や
それをかたちにする人力の作業、
そしてそれらを支えている
もっと大きないのちの循環をも含んで現れた 姿 として、
存在している ということを
この作業をみている時間の間、
無意識のうちに感じていたかのようで、
その関りあいのありようから感じる、
ことばにならないような幸福感
に、知らぬ間に満たされていたひととき、でもありました。

 

 

 

 

 

 

つづく 

 

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