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関係性をつくること(建築について)

 

 

タイトルのことについて

コロンビア京都プロジェクトの映像の中で

話させていただきました。

話の後半の部分がカットされていたので

もう少し書き加えておこうと思います。

 

どう考えて建築の設計をしているのか、

ということを問われて、

建築をつくるということは、

『様々な関わりあい(関係性)をつくることと』

答えました。

 

もう少し詳しく言えば、

『関わりあいを方向付けてそれを固定化すること』

になります。

 

例えば、

建築そのものを形づくる素材同士の関わりあいもありますし、

建築とその場所、

建築の内部と人、

建築の外部と人、

建築を介しての人と場所、周囲の環境

などの関わりあいが

建築をつくることによって

方向付けられ、固定化されていきます。

それは新しく造る場合でも、

既にある建築物に手を加えて改修する場合でも

同じことです。

 

方向付けは

いかような方向にも向けられる可能性があります。

例えば建築と人の関わりあいで

極端な例をあげれば、

訪れる人が

明るい平和な気持ちになるような方向付けも出来るでしょうし、

暗く絶望的な気持ちになるような方向付けも出来るでしょう。

 

 

 

そこにかかわる人や様々なものこと諸々の

いのちが肯定されるような方向付けをすることが

僕の設計という行為の目指すこと、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| コロンビア京都プロジェクト | 18:20 | - | - |
コロンビア京都店 オープン

 

この9月20日、

コロンビア京都店が無事オープンしました。

 

 

富小路六角

の西南角にある築100年の町家。

改修して店舗にする、この夏の間の工事は

予想外の補修などもあってなかなか大変でした。

(工事の様子をブログにアップする時間もとれず、

最後は入院もしてしまいましたが・・)

オープンぎりぎりまで作業がありましたが

無事、間に合いました。

木村工務店の皆さん、ご苦労様でした。

 

 

既存の塀を撤去して出来たオープンなアプローチ

既存の敷石の両側は

建物側は新たに山石の舗装に。

道路側は元からあった松の古木の足元に

杉苔や吉祥草などの緑で

野の風情を感じさせるように

庭師 山下良文さんが整えてくれました。

飛び石は塀の基礎石を再利用したものです。

 

コロンビアのロゴマークが入った

麻のれんが入口です。

 

 

内部も

既存の部材や建具を再利用して活かしながら、

アウトドアウェアのお店に相応しい雰囲気を

生み出しています。

 

山の峰峰のように連なる3つの棟の屋根が目印です。

皆さん、機会がありましたら

どうぞお店にお立ち寄りください。

 

 

コロンビアさんのHPで

出来上がるまでの過程が動画で公開されています。

元の建物の様子もよくわかります。

 

https://www.columbiasports.co.jp/special/kyotoproject/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| コロンビア京都プロジェクト | 11:44 | - | - |
町家改修

 

現在、京都市内の街中の方で

町家の実測調査中。

 

 

実測調査は毎回、ちょっとした探検のようです。

小屋裏に入って梁の上を歩き、

床下に入ってほふく前進で土の上を進む、

という行為もそんな感じですが、なにより、

その際に出逢う一つ一つの出来上がったものを通して

建てた大工さんをはじめとする職人衆や、

又、建築主(施主)の

様々な想いや考えに出逢っていくことになるからです。

見える空間を彷徨いながら、

見えない思考や意図の空間をも又同時に

探っている感じがします。

 

 

今回のこの家は町家でありながら

民家的に架構と間取りがぴたりと一致していて

造作の柱でも遊んでいません。

町家に限らず、古い家だと、

例えば、造作の床柱の上には梁が入っていない

ということの方が多いのですが、

そんな箇所が見当たりませんでした。

 

でありながら、

数奇屋的な造作もふんだんにあって

よく練られた家だと感じます。

 

 

棟札が見当たらず、残念ながら

築年月日や棟梁、施主の名前はわかりませんでした。

火打ち梁が入っているので、

大正末から昭和頃かと思います。

 

 

トオリニワから見ている時には

モルタル塗りでわからなかったのですが、

床下に入ると長手の軸組通りの下は

レンガ積みの布基礎になっていました。

 

 

100年も経つと基礎コンクリートも

風化したようになっているのをよく見ますが、

ここのレンガ積み基礎には

そのような傷みはなさそうでした。

 

・・コンクリートは条件によっては

耐用年数が長くも短くもなります。

当時、レンガの方が材として耐用年数が高い、と

ここを設計した棟梁(又は設計者)は考えたのでしょうか。

上部軸組みを見ていると、ここでも

何かの意図があってレンガを選んだのだろうと、

そしてその意図はどうやら的を得ていたようだと思います。
 

 

実測調査をしていると

これからの改修に向けて

どこをどのように変え、直すのが適切なのか

家の方が教えてくれるような感じがあります。

 

まずはその声に耳を傾けつつ・・・

 

建物の全体像を把握するべく

図面化していく作業が始まっています。

 

 

新たな条件を受け入れるときに、

この家からどんな姿が現れてくるのか

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| コロンビア京都プロジェクト | 11:53 | - | - |
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