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現場より (心根 古民家改修 4)

 

暑い日が続く中、

現場も進行しています。

 

現場に入る前に

ここの集落の氏神様にお参りします。

大神宮社といい、

豊受姫命をお祀りしています。

食物・穀物を司る女神で

伊勢神宮の外宮に奉祀されています。

 

 

懐深く、明るく開けた草原を抱き、

巨木の森の静謐と木漏れの薄明、

湧水の流れる音が響いてゆく

ここは神おわすと

感じる場です。

 

豊受姫命のおっしゃる言葉は

心根さんが日ごろから料理の際に心がけてこられたことと

とてもよく似ていました。

縁あってここに導かれたのだと思います。

 

現場の方は・・

 

 

新たに設ける化粧軒天井の

下地が出来上がっていました。

 

 

はねぎと垂木下地は

 

 

天秤状になっているので軒先で下がらないように

上からの材で受けて固定しています。

 

同じ下地が

大屋根下の三方に回っていきます。

 

 

既存の梁組み、

 

 

外部が再び閉じられて

大屋根の下の懐深い闇と光が活き活きと戻ってきます。

 

 

一方、

現場以外の場所でも

ここのための材料が製作されています。

 

益子の郡司庸久さんの郡司製陶所にて

 

 

厨房壁面に張る黒タイルの製作が進行中。

 

 

昔のおくどさんのレンガを思わせる

黒い磨きのタイルです。

手作りのタイルで、

手で磨いた表面は微妙なやわらかさとつやを

湛えています。

 

 

仕上がりが楽しみです。

 

 

 

 

暑い中、あちこちでこの場所のための作業が進んでいます。

皆さんご苦労様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 10:20 | - | - |
現場より (心根 古民家改修 3)

 

前回は地震のことを書いていましたが

今回は大雨で、現場はしばらく中断しました。

現場へ行く道の路肩が崩落していたり

道路際で崖崩れがあったりで

ここ数日、いつも使う道は日中、

復旧工事で通行止めになっています。

京都からの細い峠道も通行止めで、大阪周りでないと、

日中は現場にも行けない状態です。

現場は特に被害は無かったですが、

大きな被害にあわれた地域や方々のことをおもうと心が痛みます。

早く復旧することを祈っています。

 

 

そんな中、日中の復旧工事を避けて現場入りし、

作業を進めています。

 

軒天井を新しく造ります。

 

 

軒裏まで板金で巻いた茅葺屋根だったのですが、

軒先でかなり低い位置まで下がってきていたので、

下方を少しカットし、

はねぎで下地を組んで化粧軒天井を設けることにしました。

 

茅葺の断面は中の方はそれほど傷んでいないようです。

 

 

既存板金屋根の軒先のラインにかなりむらがあるので

作業は大変そうですが・・・

かなり印象が変わることでしょう。

 

 

外壁の下地が出来上がってきています。

角柱の新たな根継が見えます。

 

自然災害もあり、

又、既存との取り合いなど、作業も難しいところが多々あるので

容易には進みませんが、少しずつ着実に新たな姿が

立ち上がりつつあります。

 

現場の皆さん、ご苦労様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 06:06 | - | - |
現場より (心根 古民家改修 2)

 

 

先日、18日の予期せぬ地震に

高槻山中の現場も揺れました。

幸い、ここに来るまでに

構造補強や傷んだ部材の交換などが

ある程度進んでいたこともあって

何事も無く、ひとまず安堵しました。

 

写真は根継した柱と

新しく入れなおした足固め。

 

以前は、地形的に高くなった家の裏の方から水が流れ込んでいて、

ほとんどの柱の足元が傷んでいました。

もしそのままの状況でこの地震を迎えていたら

もたなかったかもしれません。

 

 

地震当時、現場にいた大工さんたちは

縦揺れが主だったような印象で

家がひしゃげるような横揺れはあまり無かったと言っていました。

軸組みが大きく変形して土壁が破損したような痕跡

見当たりませんでした。

 

このあたりの地盤もよかったようです。

 

 

今回の地震

地震波の周期が0.5秒以下とかなり短い極短周期で、

家屋が共振して倒壊につながりやすい1〜2秒周期の

地震波ではなかったようです。

(とはいえ、高槻茨木では家屋の被害も出ているようですが)

ただしこの周期の揺れは、ブロック塀や家具を倒す、

水道やガスなどの配管を壊すといった被害が起きやすいようです。

 

 

 

まだガスの復旧が済んでいない地域や家屋の損壊に合われた方、

避難されている方もいらっしゃるようですが、

大きな余震も起こることなく

早く穏やかな日常が戻ることを祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 11:04 | - | - |
はじまり (心根 古民家改修 1 )

 

早朝から降っていた雨も上がり

さわやかに澄んだ空気の中

日の光がさしたところで・・・

 

この家と土地に

改修工事を始めますというご挨拶のお祓いを

この集落の氏神様の神社から

神主さんに来ていただいて

とりおこないました。

 

式の間には光が祭壇にさし、

風がよく吹いて、この始まりを

よろこばれているようでした。

 

 

式の後、

集落の家々をご挨拶に廻ります。

日当たりよい斜面に

程よい間隔で建つ家々から

出てこられた皆さんの表情や物腰からも

この土地のよさが

そこはかとなく伝わってきました。

 

明るく 静かで 穏やかで 豊かなところ

 

 

ここを日本料理のお店 心根 にされる片山さんは

この土地のことを

街のように忙しく慌しく過ぎ去っていくのとは、

違う時間が流れていく

24時間の長い場所』と言われます。

そこで

ゆっくりと周囲の草花、山野草や山菜、食材と

じっくりとていねいに向き合い、楽しみながら

おもてなしの料理としつらいを

皆様に楽しんでいただきたいと。

 

工事を目前にして

今の古いままのたたずまいの最後の時間、

ここが活き活きとして

人が集い、楽しむ場になった様を

片山さんの熱い想いに

耳を傾けながら

ありありと想い描く

楽しく満ちたひとときをすごしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 10:28 | - | - |
高槻の古民家 − 実測調査

 

亀岡にほど近い、

高槻の山間の古民家を

素敵な場所にしようと考えていらっしゃる方がいて、

そこの改修設計を依頼されました。

 

 

案内されてたどり着いたそこは

日当たりよく、風通しよい、気持ちのよい場所。

 

 

ここちよい軒の低さの茅葺の母屋。

民家としてありのまま、

長い年月をここで生きてきた健やかさが

今でもありありと感じられます。

 

 

敷地内には茅葺の母屋と

2階建ての離れ、土蔵の3棟があります。

 

 

離れには梁で持ち出して

1間半の深さのある軒がかかっています。

ここちよい半屋外空間。

 

 

土蔵は大分傷んではいますが

かなり細工の凝った左官仕上げが

施されていた様子がうかがえます。

 

 

さて、

日を改めて実測調査に入りました。

 

 

母屋外壁周り。

風情のある土壁は、

建築的には土の剥がれ落ちた壁なので

補修が必要です・・。

 

 

内部の様子。

長い年月空いていたようで、

傷んだ床などは撤去されてしまっています。

土のままの土間とおくどさん、その上で多層に架かる丸太の梁組み。

柱の足元などは湿気で傷んでいますが、

まだ手を入れて直す余地はありそうです。作業は沢山ありそうですが・・。

 

 

土間の一角にある牛小屋のスペース。

周りの土間より低くしてあり、

外から直接出入りできるように専用の引き戸がついています。

土壁は露出にせずに板を張ってありました。

 

 

おくどさんの上の煙り出し。

内部では梁を利用した垂れ壁で

おくどさんの前が区切られて、

煙を居室側に行きにくくし、

こちらに流れるようにしてありました。

 

 

後年付け加えられたらしき、流し部分の増築。

窓下の腰壁は石積みをモルタルで固めたもの。

多分、セルフビルドだったのではないでしょうか・・。

モルタル流しのつく腰壁には、

水にも強いしぴったりだったのでしょう。

近くで拾ってきたような石かもしれませんね。

 

 

 

蔵の中。

曲がりのある材が通し柱として使われていて面白いです。

床下は湿気で傷んでいました。

 

 

 

この3棟が今あるよさを残しつつ、

新たな場所に生まれ変わる為に

何をなすべきか、なさないべきか、

見出すために

この場に身を置き、

建物たちと関って感じた数日間と

それを図面にする作業を経て、

ふさわしいかたちが次第に見えてくることでしょう。

 

おぼろげに感じられるその姿からは

既に光が放たれていて

その光が導いていってくれます・・。

 

 

ここは日本食で皆さんをおもてなしする場所になります。

楽しみです。

そういえば、このすぐそばには

豊受姫命をお祀りする神社がありました。

食物・穀物を司る女神で

伊勢神宮の外宮に奉祀されている豊受大神です。

この神様に導かれて、

お施主様はここに辿り着かれたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 心根 − 高槻の古民家 』 | 16:40 | - | - |
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