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秦町の家 4

 

年が明けました。

 

家の方はおかげさまで

暮れに無事に引渡しも終わり、

住まい始められています。

先日、残工事の最終確認も終わりました。

 

それまでの現場の様子をもう少し・・

 

 

外部仕上作業が完了して無事に足場も取れました。

 

古材の造作の様子・・

 

 

玄関の式台は

杉古材板と栗の曲がった古材柱を框にしました。

(これは仮に板を当てて色合わせをしているところ)

 

新しい部材でできた中にあって、

柔らかい部分が磨り減って浮き上がった木目や

枯れた木の表情は

落ち着いた風情をもたらしてくれます。

主に玄関や和室周りに使いました。

 

キッチン周り

 

 

タイルが貼れて、造作のシンクなども設置完了。

 

2階の南面する窓は最終的に

計画時のサイズにまで大きくなり・・

 

 

軽く腰掛けられるような手すりをつけました。

 

外に大きな木が植わって

この窓から梢が見えたりすると

素敵な眺めになりそうです。

手の届くあたりの枝に果物などを刺しておけば

野鳥がやってきたりするでしょう。

お向かいの家との緩衝にもなります。

庭がたっぷりあるので植えるスペースは十分ありますね。

先の楽しみです。

 

 

内部が仕上がっていくのに伴い、

外構も進んでいきます。

 

エントランスポーチの周りには

現場から掘り出された石を並べて段を造ることに。

 

 

ポーチの柱石も同じ掘り出された石を

加工したもの。花崗岩です。

だいぶ風化も進んでいそうですが・・。

 

 

こんな大きなものもあって、

これは縁側からの靴脱ぎ石に利用することに。

 

 

前面道路の道路後退があって

縁石を新たに据えています。

 

道が狭いので車の通り抜けが無いのは

住まいの環境としてはよいのですが・・

とはいえ、

この先の古い家が全部建て変わって

道幅が全部広くなるまでにはまだまだかかりそうです、

・・幸いなことに。

 

 

西に面した窓前に

植栽ができるようにブロックで囲って

土のスペースを造ります。

 

道の際には

何か大きくなるシンボルツリーを植えたいですね、と

ずっと話していました。

実のなるジューンベリーとか・・

近くに保育園があるので

そこの子達の楽しみになりそうだとか

色々想像して話しました。

・・・あとはお施主さまのお楽しみに・・

 

 

そうして迎えた引渡しの日・・

 

 

エントランスポーチも仕上がっています。

柱は栗の古材。

 

玄関から入った1階の主室と和室

 

 

 

和室は腰掛けて二部屋続きでも使えるように1段あげました。

足固めに入っているのは松の古材梁。

 

主室の西端にあるキッチン 

 

 

シンク下には

後から古建具で両開き扉をつけました。

 

和室

壁は手すき和紙貼り

 

 

収納は古建具目板戸を丈を縮めて設置

下は古材の地板(クス)に

これも古建具の引き込み小障子付き、

夏場寝たときの通風に、また地板への採光もきれいです。

 

左手主室との境には

4枚引き違いの古建具の入子障子付筬格子戸

入子障子を外せば遮りながら夏季の通風に。

巾がほとんどぴったりだったので

ここに来るべき縁があったのでしょうね・・

 

 

入子障子越しの光。

筬格子が濾過する光が美しいです。

 

和室の外には

 

 

縁側のような小さな小部屋

高さを絞った太鼓張り障子の開口があります。

 

ここには・・・

 

 

玄関からもダイレクトに入れます。

 

 

2階の方は・・

 

 

開放感のある多目的なスペース

右手は階段ですが、

手すり壁沿いにデスクなどを置けるようになっています。

正面は鉄格子の入った古建具引き込み戸。

なかなかめずらしい造りです。

 

この左手は・・・

 

 

ガラス屋根のあるユーティリティ。

正面の古建具の目板格子戸を閉めて

外出中も通風しておけるようになっています。

 

 

2階の掃きだし窓には

3枚引き込みの太鼓張り障子も入りました。

落ち着いた光、たたずまいになります。

ここに緑陰が映るさまもきっときれいでしょうね・・

 

 

という感じで

無事に完成、お引渡しを経て、

残りの工事が完了したのを、先日確認してきました。

もう住まい始められて幾日か経っています・・。

 

 

多少不便でも

当面は合う家具を色々探していきます、と

どこか楽しげなこの家のあるじ、

家族を迎えて、

家もどこか落ち着いたような感じ・・

 

もう少し言えば、

工事だけでは成し得ない、

いのちが家に宿ったのを

現場監督の木村工務店の篠田さんともども

見届けた日、になりました。

ようやく、ほっとしたような、よろこび・・・

 

 

 

木村工務店の皆さま、

あれこれなかなか手のかかる仕事になりましたが

最後まできちんと丁寧に対応していただき、

どうもありがとうございました。

ごくろうさまでした。

 

 

 

 

 

ここでの暮らしが

どうぞ喜びに満ちたものになりますように

 

 

 

 

 

 

森田建築設計事務所     森田 徹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(→ 事務所ではスタッフ募集中です  )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 秦町の家 』 | 16:44 | - | - |
秦町の家 3

 

随分間が空きましたが、

秦町の家、工事は順調に進んでいます。

 

今回の台風も

おかげさまで現場では何事もなく過ぎて一安心。

 

 

外部の仕上げもようように完了して、

足場をはずすまでになってきました。

黒い外壁はガルバリウム小波板。屋根も潔く同大波板。

色合いと建物のボリューム感がお隣の古い家ともよく揃っています。
 

 

内部の丸太梁は

空間が出来上がってくると

またその存在感を増してきました。

 

 

サンルーム。

日がよく入って洗濯物もよく乾きそうです。

 

 

階段が設置完了。

古材を使った造作もそこここで進んでいます。

 

 

 

前回< >つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 秦町の家 』 | 19:38 | - | - |
棟上 ( 秦町の家 2 )

 

6月の上旬、

天気にも恵まれて加工の終わった木材が現場に運ばれ

建て方が始まりました。

 

木村工務店現場監督の篠田さんの写真から・・

 

 

足場が組まれ・・

 

 

土台が敷設されていきます。

主要な通し柱と管柱は5寸角で基礎上まで落とし込みます。

 

 

柱が立ち上がってきました。

 

 

2階床梁を組んでいきます。

 

 

軒桁や妻梁が架かって、いよいよ小屋組みへ・・

 

 

ちょうなはつりの施された丸太梁が上がってきました。

 

 

沖さんが桁の上に立ち、みんなが下から支えながら

丸太梁を吊り上げていきます。

 

 

対面側も同じように・・桁に梁が納まります!

 

 

十字に交差する梁が準備されて・・

 

 

見事に十字に架け渡されました!

 

 

無事に棟まで上がりました。皆様ごくろうさまでした!

 

 

それから、数日後・・

 

 

シートで囲われた中、

工事が着々と進んでいます。

 

 

 

十字梁の上の沖大工さん。ごくろうさまです。

ハツリが日の光を受けて輝いています。

 

 

屋根下地の垂木と登り梁を架けていきます。

 

それから数日後、

上棟式が行われ、お清めをして

今後の工事の安全とよき家になることを祈りました。

 

家に何かこころが入ったような気がします・・と

お施主様は何かを感じられたようです。

 

 

垂木の間に断熱材が仕込まれていきます。

 

 

玄関ポーチのアクセントになる

古材の柱も搬入されてきました。

現場で少し磨いて色合わせをしてもらっています。

古材は滋賀の島村さんから。

路はるばるごくろうさまです。

 

このあと中間検査も無事に合格して

工事は進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 秦町の家 』 | 17:58 | - | - |
丸太梁 ( 秦町の家 1 )

 

今、寝屋川市で

住宅の新築工事が進行中です。

 

先日、そこで使う丸太梁の選定に

豊能郡の製材所へ行ってきました。

 

 

山里の中にあってちょうど藤の花が満開。

簡素な建物とその配置も素敵な製材所です。

 

 

ここにあるのは広島産の松。

たくさんある中から寸法と形状の合うものを探します。

今回、工事でお世話になります

木村工務店の現場監督・篠田さんと

材木・岡房商店の岡本さんと沖大工さん。

 

 

候補になりそうなものを

一本一本リフトで上げてもらいます。

 

 

2階小屋の地棟として通っていくものと

それに十字に架かる梁が化粧で見えてきます。

現場の前面道路が狭くて大きな車が付けられず、

長い材の搬入が出来ないので地棟は継いで使います。
そこに十字にかかる梁は組んだときに

ちょうどよく合わさりそうな曲がりが必要で、

かつ寸法も大きくなり過ぎないもの。

 

 

曲がり具合とひねり具合を確かめつつ・・。

色々な丸太を見て架け方の相談をしているうちに、

当初、太鼓挽きだけの予定だった加工を

沖大工さんの提案もあって、

丸太同士もきれいに合わせられ、

寸法の微調整も出来るので

ちょうなで大きく八角形に手はつりする方がよいのでは、

ということになりました。手間は増えますが、

手をかけただけのことはきっとあるでしょう。

 

 

選定された松丸太。

沖さんの加工場に運ばれます。

お施主様の了承も得て、丸太梁の手はつり加工へ入ります。

 

手加工の様子。

見えている道具がちょうなです。

 

 

この道具で全面少しずつはつっていきます。

 

 

ちょうな(手斧)という道具は

かなり古くから使われているもので、

登呂遺跡の出土品の木にも

はつり跡が残っているものがあるそうです。

 

 

こちらは『春日権現記絵』に描かれたちょうなはつりの様子。

絵の描かれた1309年当時、鎌倉時代には台鉋はまだなく、

板を平らに削るのにもこのように手斧が使われていたようです。

 

 

 

仕上がった後に少し薄く古色をのせると

ハツリ面がきれいに現れてきて美しいでしょうね。

沖さんごくろうさまです。仕上がり楽しみにしています。

 

ちょうなに想いをはせながら、

この梁を見上げるのも

住んでからの楽しみの一つになるかもしれません。

一つ手を加えることで

一つ新しい美しさと

新しい世界へ繋がる扉が開いた・・・

ようです。

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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