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錦の家 9

 

事務所の周り、

大徳寺のケヤキや桜、もみじに今宮神社の銀杏も

紅くまた黄色く色づいて

秋も深まってきました。

 

現場が完了して数ヶ月経ちましたが・・・

もう少し報告の続きをしたいと思います。

 

 

西棟の方ですが・・

 

 

エントランスからの土間の

洗い出しが仕上がってきました。

白をベースに、光を反射して明るい足元です。

 

 

エントランス土間には

古材板を組んで造った収納が

出来上がってきました。

入り隅のコーナーも扉が開きます。

 

その内部では塗装工事が進んでいます。

 

 

壁面が白く仕上がった

中央吹き抜けライブラリーには

天窓からの静かな光が降っています。

 

奥の開口の抱きが光を受けています。

 

 

新設の柱梁組みに施した

柿渋塗りが日を追って色づいてきました。

 

庭の壁面も白く塗りあがり・・

 

 

庭が明るくなりました。

室内へも光を導き入れます。

 

 

粗ぶるナラの床にも薄く白化粧。

大谷石の土間と取り合い、

静かな印象へ。

 

 

光を受ける

大面取りを施された堅木のホダテ

 

 

床からもうっすらと光が周り

新たな場が整ってきました。

 

 

吹き抜け上の天窓

今までこの家になかった

上を見上げる場 

天へと向かう行為と意識

 

 

 

 

吹き抜けの脇を通っていく部屋は

どこか橋でも渡って

ちょっと違う世界へアプローチするような

気持ちになります・・

 

太鼓張りの上げ下げ障子で

吹き抜けとの間は開閉されます。

 

 

西棟から東棟へ・・

 

玄関から

新たになった厨房へ

 

夏場は格子戸をたてて

風が流れるように

 

 

一番奥に開口を設けたので

そこへ向かって空気が

ゆるやかに動いていくでしょう。

 

 

建った当時から

珍しくハシリの土間ではなく、床のあった厨房。

ステンレスシンクを仕込んだ

タイル造りの厨房カウンターに

拭き漆の松厚板床が馴染んでいます。

 

畳敷きから板の間に

あらためられた茶の間

 

 

サービスカウンターを兼ねた収納が

造り付けられました。

ここには上げ下げ障子が仕込まれていて・・

 

 

・・このように閉じることも出来ます。

左手の厨房との出入り口も

引き込み建具で閉じることが出来ます。

 

2階へ向かう階段は・・

 

 

天井に明り取りが設けられて

昼間は照明をつけなくても

行き来できるくらい明るくなりました。

 

 

そして

リビングとダイニングになるスペースも

仕上がりました。

明るく心地よい空間になりました。

 

 

東棟から西棟へ

数十年ぶりに再び繋がって、

新たな生活の場が再編され、整いました。

 

当初と比べると

大きな変わりようです。

 東棟before

 西棟before

 

櫛谷建築の皆さん、

色々と仕事の多い現場でしたが、

最後まで丁寧に工事していただき、

どうもありがとうございました。

 

ここがいきいきと使われて

喜びに満ちた場になる様が

想いうかんでいます。

家が再び生きていくこれからが楽しみです。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

森田建築設計事務所

森田 徹

 

 

前回<

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:42 | - | - |
錦の家 8

 

前回から早1ヶ月近く空いてしまいました。

台風が近づく中、

衆議院選挙があったりして

なんだか騒々しいですが・・。

 

すべての建築家は反戦論者だ、と言った

ある高名な建築家がいました。

その理由は戦争は建築を破壊するから。

建築ばかりでなく

生活も命も破壊にさらされるような状態を

望んでいるものなど誰もいないと思います。

そんな方向へ導かれないように進んでいきたい、

とあらためて思う選挙でした。

 

さて、現場報告の続きです・・

 

西棟のほうですが・・

 

 

1階の床仕上げが始まりました。

 

 

張っているのは

製材後、数年野ざらしになって

経年変化したナラ材。

ざらざらとして粗い

独特のラフなテクスチャーになっています。

 

2階の造作も進んでいます。

 

 

この部屋は

洋服作りのアトリエになる予定で

造り付けの作業テーブルと棚が

壁面に取り付けられています。

 

吹き抜けも

 

 

下地や造作が仕上がってきました。

 

背の高い書棚には

可動式のはしごが取り付けられました。

 

 

これは

お施主様のコレクションしていた

古い鉄はしご ↓ を改造したもの。

 

 

西陣の織屋さんで

使われていたものだそうです。

 

 

書棚に沿って左右に動くように

足元には車輪を取り付け、

上部にはガイドレールとローラーを設置。

 

吹き抜けをはさんで

北側にある和室も

仕上げが進んできました。

 

 

天井も張り終わり、

壁の左官仕上げも完了。

古建具の障子が立てられています。

 

 

南のアトリエ側も仕上がってきました。

新しく立てられた柱には

わびすけで古色付けがされています。

 

 

吹き抜け内も

白く塗装されて光が廻ります。

 

外部庭側では

 

 

大谷石が搬入され、

テラスと続きの内部床の仕上げが

進んでいきます。と、同時に・・

 

 

隣家との間に

あらためて塀が立てられていきます。

基礎部分は大谷石の巾木に。

 

 

1階内部床の仕上げが完了し、

外部の塀も白く塗られて完成しました。

あとは内部壁面の塗装仕上げです。

 

平行して東棟の方では・・・

 

 

1階厨房周りの造作が進行中。

 

 

タイル貼りの

キッチンがいよいよ仕上がってきました。

シンク部分はステンレス。

 

元々厨房の幅に

あまり余裕がないところでしたが、

 

 

その中で通路幅と

対面や側面の収納家具寸法や

 

 

仕込まれる設備との取り合いを考慮しつつ、

既存躯体の歪みを吸収しつつ、

壁面と続きのタイル割りがあり、

変形の2槽SUSシンクとの納まり寸法や形状など

クリアする条件が多くて

(数多くあった)大変な箇所(の内の一つ!)でした。

 

 

現場の皆さん、ご苦労様でした。

 

 

収納造作も完成。

・・微に入り細に入り、確認しつつ

寸法形状を決めたつもりでしたが

後から修正が出たのは残念無念・・・

 

 

上下収納の間は

作業台を兼ねたサービスカウンターで

和室側へすぐに給仕できるように

壁面に開口を設けました。

2枚引き違いの障子をはめます。

 

その間、2階では

 

 

左官の仕上げ塗りが進行中・・

 

 

漆喰パラリと土壁

を合わせたようなテクスチャーで

 

 

光を

美しく受ける壁面が

仕上がってきました。

 

引き続き

 

 

古建具の立て合わせ。

 

そして

ッチンのタイル貼りと

キッチン本体の設置。

こちらはステンレスのカウンタートップに

木製造作の下部。

 

 

そして造作家具の設置。

 

 

こちらは施主支給の古建具を利用したもの。

天板はカリン。

 

 

その対面には

テレビ、オーディオや食器類、

電話などが収納されるラックが設置されました。

天板はモアビ。赤みを帯びた色あいが

ヒノキの家具と壁によく映えています。

 

クローゼット内では棚の取り付け中。

 

 

続きの脱衣室の天窓からの採光が

届くように、

欄間部分にはガラスがはめられます。

 

 

2階トイレ横の手洗いも

機器の設置とカウンター造作、タイル貼り、

そして壁面の仕上げまで完了してきました。

 

 

 

 

 前回<  >つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:19 | - | - |
錦の家 7

 

すっかり秋の気配です。

 

実はもうすっかり完成しているのですが、

工事も設計も施主も

沢山の熱と時間と仕事を込めたこの場所、

せっかくなので

もう少し現場の様子を振り返ってみたいと思います。

 

 

夏の始まり頃に戻ります・・

 

西棟の外部。

傷んでいた外壁と庇を修理。

 

 

古びて風合いの出た

石の腰壁などは残して・・

 

 

大屋根や庇の垂れなども直って

明るくすっきりとして

どこかしら安心感が出ました。

 

 

内部の方では・・

 

 

2階では

新たな吹き抜けが出来上がりつつあります。

 

 

吹き抜けに面した書棚が

1階から立ち上がってきています。

ここは まちライブラリー になるところ。

 

 

射し込む天光。1階からの見上げ。

 

ライブラリーは書物を介して、

人が思考に出逢い、

高みへ向う希望や意志を育む場所。

それは人が放つ光でもあり、

天からの光(思考)と人からの光(意志)が

ここで出逢い結ばれます。

この吹き抜けは

そのような場所だと想いながら設計しました。

 

吹き抜けへの光は

壁の間でバウンドして

ふくらみながら降りていきます。

開口部は太鼓張りの障子で閉じて

光を2階の内へにじませながらも

吹き抜けを穏やかに満たしていきます。

 

天窓は開閉式とガラス屋根になっており、

1階が人で満ちたときなどに開けて

空間全体が大きく呼吸するための

吹き抜けでもあります。

 

 

さて、1階では

前回搬入された天井仕上げ材が設置されています。

 

 

新しく架け直された床梁の間に設置。

 

 

杉柾目角材を組みあわせたものなので

薄い天井材とは違った質感と存在感があります。

 

 

 

エントランス側では既存の土壁を補修中。

壁がよみがえって来ました。

 

 

造作に使う古材板なども搬入されて

仕上げが進行していきます。

 

 

一方、東棟の方では・・

 

1階では厨房に

お施主様が施した拭き漆で仕上がった

松厚板の床が設置されてきました。

 

 

他では出せない風合、いい色合いです。

これで4回塗りだそうです。

 

2階の方では

新たに出来た浴室と脱衣室が

仕上がってきています。

 

 

桧板張りの壁と天井に

新設の天窓からの光が射し込み、

清々と爽やかな雰囲気に。

 

 

浴室内。

ハーフユニットバスと桧板張りの間に

お施主様こだわりのモザイクタイル貼り。

タイルが素材感の切り替わりを自然に、

そしてグレード感を上げながらつないでいます。

 

 

そして2階の主室、

リビングダイニングでは天井の施工が始まっていました。

 

下地の上に

杉柾目の赤身材を加工した角材を

一本一本詰め打ちしていきます。

 

 

天井と空間の印象が一変しました。

 

 

材の肌が光を受けて

 

 

落ち着いた輝きを放ちます。

 

そしてまた

清々しい木の香が空間を穏やかに満たしています。

 

 

これはなかなかの見所、

 

 

材と目地が

ぴったりと出逢い廻りました。お見事!

見ていて気持ちいい風が吹きますね〜。

 

 

天井が施工できたところで

左官仕上に入っていきます。

 

 

これもまた空間の印象が

劇的に変化していくところです。

 

 

杉の天井と

お互いによく引き立てあう壁が

 

 

生まれつつあるようです・・・。

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 18:29 | - | - |
錦の家 6

 

今年もついに暑い夏がやってきましたが・・

現場の方は少し前を振り返ってみます。

 

東側の方・・

 

 

階段室の天井を開口しました。

元々、光が入らなくて昼間でも暗い階段でした。

 

 

その上の天井裏を白い箱にして、

取り込んだ外光と照明光が廻るようにし、

間接光として室内へ落とすようにしました。

 

 

2階主室の工事が進んでいます。

 

 

角度の変わる天井が外光の表情を変化させます。

仕上の為の下地が出来上がっています。

内部には元はなかった断熱材も設置しました。

 

 

吹きぬけになった上部には高側窓を設置して

新たな光と通風を確保します。

 

主室の左官仕上げサンプルが

いくつか出来上がってきました。

 

 

漆喰パラリと土壁の間のような壁を

作ってもらっています。

なかなかいい雰囲気になりそうです。

 

1階の方も工事が進んでいます。

 

 

新たな収納。内部は桐板張りです。

 

 

一方、西側の方は・・

 

奥の方の土壁と2階床梁の様子。

 

 

通し柱は壁の中に隠れていて、

半丸太のような細めの柱で、足元が傷んでいそうです。

土壁が浮いてぐらぐらしているのですが、

外壁が仕上がって隣家が迫っているため、

外から補修することが出来ません。

軸組みが緩んでばらばらになっているような状態でした。

床梁も虫食いなどで傷んでおり、又サイズも小さめです。

 

そこで内側に添え柱と添え梁を組んで

新たな架構を補強として造ることにしました。

 

 

主要な通りに添え柱を立て、

胴差と床梁を新設します。

 

 

柱足元は柱勝ちにし、

足固め的に土台を柱間に設置して

柱同士の足元を繋いでいきます。

 

 

袖壁を設けて、耐力壁とします。

胴差と足固めの間は新しい壁が立ち上がります。

 

 

耐力壁が出来てきました。

床は土間の上に転ばし根太で

板張り床として仕上げます。

 

 

元ミセと台所の境だったところ。

柱足元の框は撤去された床梁を再利用しています。

これより手前は土間仕上とします。

この部分はしっかりした柱が立っていたので、

壁とともにそのまま見せて再生します。

 

 

2階のほうも屋根下地が

歪みも直して出来上がってきました。

 

 

新たに生まれた吹き抜け。

 

 

現場には天井仕上げ材が組まれて

搬入されています。

床梁の間にはめこまれていきます。

 

 

・・・・・

 

さて、今現場の方はここまで進んでいます・・。

 

西側です・・

 

 

吹きぬけに面したカウンターと書棚。

養生されて塗装工事が進んでいます。

 

 

元ミセの玄関ホール。

既存柱と修復された漆喰壁。

古材で収納付の飾り棚が組まれています。

 

 

この部分は

既存の雰囲気と既存部材を活かすように

再生されています。

天井に見えているのも既存の2階床板です。

 

 

竣工までもう少しになりました。

現場の皆さん、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 17:59 | - | - |
錦の家 5

 

7月に入って

現場ほど近くの四条界隈では

祇園祭が始まっています。

 

 

今日は現場のあと、

四条沿いの喫茶店で打ち合わせしていたら

月鉾の曳き初めに偶然出逢いました。

 

街中に鉾が立ち並び、

お囃子が聴こえてくると

いつもと違う世界へ繋がる扉が沢山開け放たれて、

そこからいつもと違う風が

街中を吹いてくるような感じがします

あたかも神々が集うてこられたかのような・・・

 

 

さてこの現場ももう大詰め、

今月末にはお引き渡しというところまできましたが、

ブログでは寒い時期まで遡ります・・・

 

東側の方は

水周りの辺りの再構成。

 

 

基礎を打ち直し、

軸組みに揃えて壁をたて直して

耐力壁になるようにしています。

 

奥に通風のための新しい開口を設けました。

 

 

2階は床梁や火打ち梁を増やして

水平面が固まるようにしていきます。

 

 

間仕切りも再編していきます。

2階が主なプライベートエリアになるので

水周りが新たに出来ます。

 

 

2階のメインルームになる部分が次第に見えてきました。

これまでのこの家の歴史の中で生まれてきた、

切り替えられた屋根や、

屋根下の大きな懐が活かされた空間が

かたちになって行きます。

そこでの行為や気分に沿う場所になっていくことでしょう。

 

こちらは西側・・

 

傷んだ屋根を撤去しました。

シート製全面トップライト。なかなかいい感じ。

 

 

 

しかしここで壁が倒れたのを直していくと、

屋根の幅が狭くなっていることがわかりました。

多分東側の建て替え時に、

そちら側に倒れていったのをくい止めるために

あわてて切って縮めたのではないかと・・・

壁間の寸法どおりにカットすると

母屋と梁長さが足りなくなるので、補強や部材の交換で

補うことに。

 

 

こうした軸組みの補強や差し換え工事の最中に

フランスの大工さんJeremyが現場見学に来ました。

四国で伝統工法の工務店を数日間見学してきて、

京都にやってきたそうです。興味津々。

 

一方でここで使う古建具を決めていきます。

 

 

お施主様が

あちこちのお屋敷などの解体現場から譲り受けてきた

古建具を沢山ストックしておられたので

それを1枚1枚撮影、採寸し、

合いそうな場所へ当てはめていきます。

合うものが無ければ又他を探します。

 

 

・・・・・・

そのように進んできた現場の

今日の状況は・・

 

先の2階メインルームは清掃まで済んでいました。

 

 

明るく清々しい部屋になりました。

杉の木の香が室内に満ちています。

 

 

キッチン側。

造りつけカウンターの下部収納の建具は

施主コレクションの古建具。

きれいに幅詰めもしてもらって蘇りました。

天板はカリン。

 

 

対面はオーディオやテレビなどが納まる壁付けのラック。

ヒノキ製。天板は洋桜、モアビ。

 

 

一方、西側は・・

 

 

庭のテラスまで大谷石が張り終わり、

新しい塀が立ち上がっていました。

 

 

大工工事はほぼ終わり、

仕上の塗装と左官工事、

そして玄関扉の製作を残すのみとなりました。

 

手のかかる箇所の多い現場でしたが

ようやくここまで仕上がってきました。

櫛谷建築の皆さん、ごくろうさまです。

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:32 | - | - |
錦の家 4 (解体)

 

去年の年末から

解体工事が始まりました。

 

まずは東側。

 

 

厨房からトイレ辺りを撤去しました。

 

 

和室側の床もやり直します。

 

 

2階。天井が外されて小屋裏が現れました。

 

 

右上に

部屋側に張り出した小屋裏収納が見えます。

素の状態まで戻されてリセットする感じです。

 

こちらは西側。

 

 

こちらも床が撤去されました。

下地から傷んで凸凹していました。

 

 

2階。幻想的な光。

短手方向にほとんど壁が無かったのがよくわかります。

 

 

1階は土間コンを打ちます。配管を設置中。

古い配管は勾配が十分取れておらず、材質的にも

問題が多かったのでこれで安心です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

現場の現況はというと・・

 

東側。

 

 

1階は厨房が再構成されて出来上がってきています。

 

 

2階。天井と壁の仕上がりがほぼ完了です。

全く趣を一新しました。

 

 

天井は

杉柾目赤味勝ち角材を底目地で詰め打ちしました。

(なかなか大変な作業でした・・ごくろうさまです。)

無垢の存在感、

木肌の色と艶、

そして部屋に満ちる木の香が

新鮮な印象と

すっきりとしながら豊かな雰囲気を醸し出しています。

 

タイルとの取り合いも新鮮です。

 

 

そしてこちらは西側。

 

床にナラのダメージフロアを張っています。

製材されたものが経年変化した材ですが、

味わい深い印象になっています。

 

 

現場は手のかかる大変な箇所を

おおむね越えたかと思います。

仕上に向かって進行しています。

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:51 | - | - |
錦の家 3  (before-2)

 

こちらは西半分。

元の建物を残して、東側と繋ぎつつも

内部は分けて別々につかえるようにしてありました。

長年貸家として使われていました。

 

 

出窓の斜め壁に導かれて玄関へ。

古びた石の腰壁と木部が味わい深い印象を。

 

 

出窓内部、ミセ。

腰掛けて仕事が出来るようになっています。

こじんまりとした感じが好ましい。

 

 

その奥は台所と階段が続きます。

内部仕上はプリント合板が貼られていますが、

元は漆喰壁と梁や柱が見えていたのではないでしょうか。

 

 

台所。タイル貼りの下は

多分レンガ積みでもありそうな手ごたえ。

 

 

奥の和室。仕上はどこも同じになっています。

庭の方には水周りや倉庫が。 2階もほぼ同様の仕上げ。

 

・・・で、既存の合板をはがして調査を進めます。

 

 

ミセは想像通り、

漆喰壁と2階床梁あらわしのツシ天井でした。

 

 

2階も上下カッパにマスクで完全防備の上、解体。

積年のホコリなどで大変ですが、

これでようやく梁組みや柱の位置がわかります・・・。

 

実測調査の上、現況図をおこして計画を進めます。

 

こちらも1階は

まちライブラリーやギャラリーのように使う、

パブリックに開かれたあり方。

2階は当初のように東と繋がった

プライベートな場として再編します。

 

構造的には壁を増設し、

柱や梁を適宜交換、補強、増設して

不足している部分を補うことに。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

現場の今の状況は・・

 

 

このようなところまで仕上がってきています。

以前の面影はかなりなくなりましたが、

あらたなかたち、

あらたな場として、建物が蘇ってきました。

仕上がりが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 13:22 | - | - |
錦の家 2 (before-1)

 

実測調査のときの様子です。

元々あった家の

東半分を建て直したのが昭和16年に出来た部分です。

 

玄関。

 

 

正面の建具より手前は

ほぼ建築当初のままだそうです。

 

 

数奇屋的な意匠。

(足元に実測道具が転がっていますが・・)

 

玄関脇には洋風な応接室があります。

 

 

こちらも調度品以外は当時のまま。

腰張りにテラゾが張ってあります。

代々続く石屋さんで、

当時お祖父さんは石造洋風建築に携わっていた・・

という様子が偲ばれます。

 

 

応接室内部の意匠は和洋混交のスタイル。

お祖父さんが設計時に描かれたスケッチが残っていて、

正確なパースで細部までしっかり描かれたものでした。

 

このあたりの部屋は

今回の改修でも触らずにそのまま残します。

 

ここより奥の生活空間は

これまでにも幾度か改修されてきています。

 

玄関から続く、厨房から一連の水廻り。

町家ならトオリニワになっているところですが

建築当初からハシリはなく、

床が上がってタイル貼りの流しが設置されていたそうです。

流しの横には板石で囲った井戸もあって

洗濯もそこでしていたとか・・・

 

 

現況は先代のときに現代風に改められた

水周りの続く奥行のある空間です。

キッチンからトイレや洗濯、浴室まで

水周りが一列に連なっていて機能的なのですが、

当初あったであろう採光や通風が失われて、

流れの滞った場所になっていました。

改修するならそれをまずあらためたい、という印象。

 

 

水周り部分と居室の和室を繋ぐ茶の間。

 

 

応接室へも2階へも通ずるここは

家の人が必ず集まってくる心臓部みたいなところで、

お祖父さんはそのことを見越してか

ここにお仏壇も設置されていたのでした。

ご先祖さまはいつも家族と一緒、という感じ・・

ご家族で集まって話をするのはここが多かったとか。

こじんまりと落ち着く場でもあります。お茶も近いですし。

 

 

茶の間の南に続く和室二間。

手前は建築当初からの座敷。

床の間や箪笥の納まる造作もお祖父さんの意匠。

その奥は当初広縁だった部分を後に拡張して室内にしたところ。

お祖母さんがいらっしゃったそうです。

 

その先の庭。

 

 

広縁があった頃は今より広くて、

建築と作庭の勉強のため、重森三玲氏に師事していたお祖父さんが

作庭された庭があったそうです。

左手は増築された浴室。内部からの眺めはいいですが、

外観(アルミサッシ)は庭にはあまり調和していない感じです・・。

 

 

茶の間から階段を2階へ上がります。

 

 

なかなか凝った造りの素敵な階段なのですが

外からの光が全く入らず、

昼間でも照明を点けなければならないのを

改善したいとのこと・・確かに暗いですね。

 

 

上の写真の右手奥に見えていた北側の和室。

ここも当初のまま。

今回ほとんど変えないのですが、

廊下以外に南北に通風する経路がほしい、ということで、

廊下の隣にある納戸を介して

その先の南側の部屋、開口へつながるように考えます。

 

 

くだんの南側の部屋。

和室とその南に増築された洋室。

 

 

子供室です。想い出がいっぱいありそう・・

 

 

南側の洋室。

 

 

垂木構造の低い屋根が印象的です。

 

 

さて屋根裏に上がってみると・・

 

 

階段の上にこんな空間を見つけました。

これは何か活かせそうです・・

 

 

その先の南の和室の上にも

たっぷりとした

小屋裏空間がありました。

ここも活かさない手はない感じがします。

 

今回の改修ではこの東半分の

1階をパブリック的な使い方に、

2階をプライベートな生活空間として

再編することになっています。

 

 

残る西半分についてはまた次回。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、

今日の現場はかなり進行していて・・・

 

 

左官の仕上塗りが始まっていました。

空間が仕上がって、変容していくさまは

何度見ても不思議な感じがします。

場のありようががらりとかわっていくからです。

それを一番実感するのが

壁が仕上がっていくときかもしれません・・

開かれていた内部が

縫合されて閉じられていくような、

まるっきり別次元に変わるような・・・

そして、新たな世界がそこに現れてきます

・・そんな印象があります。

想像の中では見知っていたのですが、

それでもいつも新鮮な出逢いです。

 

全体が仕上に向かって速度を速めつつ、

着実に進んでいます。

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 19:07 | - | - |
錦の家 1

 

去年の暮れから始まった現場です。

 

昭和16年にお祖父さんが建てられた家を

 

 

今、お孫さんが改修しています。

これは新築当時の写真。

 

 

2階の一室。解体前実測調査時の様子・・

 

 

天井のある和室二間から・・

 

 

壁と天井が

解体されて2室が繋がって・・

 

 

新たな天井が出来上がり

 

 

二間が装いを新たに

ひとつながりの場に生まれ変わっていきます・・

 

・・全体の仕上げが進んできました。

 

これまで何度か手を入れられてきて、

今回また新たな場へと。

 

今回の改装では

住まいでありながら

家族ばかりのための場ではなく

町や周囲の人へも開かれた場をもつことになります。

 

この現場の様子を工事を振り返りながら

ご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 『 錦の家 』 | 18:24 | - | - |
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