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『L'atelier de céramiste 』 8
 
工事がようやく終わり、今日は引渡しです。
春らしい、気持ちの良いあたたかな日になりました。



古建具と古板と土壁は既存部分と
よく馴染んでいて、
新しくつくったように見えませんね(笑)。



轆轤場。
ケヤキの蹴轆轤(けろくろ)が据えられ、
古材で出来た轆轤場は
既に何年も使われてきたような風情を醸し出しています・・。
壁の腰板はケヤキの古材を使いました。
先人たちの仕事の跡が
きっと制作を支え、鼓舞してくれるでしょう。




デスク側。
こちらもゆったりとして作業がしやすいことでしょう。
自由に想を練り、筆を執り、土をこねる・・・。
窓を開ければ庭の緑が見えます。


アトリエ全体の床を下げて、
元の縁側までを一体の空間としたことで
随分場の印象が変わりました。



陶芸の白土を塗った壁がきれいに仕上がっています。
塗りたてなので、
まだ乾いていないところもありますが・・。



色合いとマチエールがいい感じです。
左官匠宮部さん、配合ありがとうございました。




壁が塗り上がって、光が美しく見えます。

アトリエが造りなおされて、
奥の生活の場にも、光と風が流れるようになり、
全体の繋がりがあらためて生まれました。

こうして
くらしと仕事の場が整ったとき、
しみず家に新しい家族がやってきました。
おめでとうございます!




なんて素敵なタイミングでしょう。

そして、彼女がこの世にやってくる予定日だった日が
ちょうど今日で、
その日が新しい『おうちの誕生日』になりました。

紆余曲折あって、
話が始まってからここまで至るのにずいぶん時間が経ったのですが、
そんな事実に出逢うと、
このタイミングが本当に予定されていた時機だったのかな、と思います。
あらためて振り返ってみると、
ここまでの時間や様々な過程が
必要なものだったのだ、と
いうことが見えてきて、
腑に落ちていきます。


この日はまたずっと先でも思い出す、
記憶に残る日になるのかもしれません・・・・。




櫛谷建築さん、
工事、どうもありがとうございました。ご苦労さまでした。























| 『L'atelier de céramiste』 | 20:34 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 7

現場では外部の土壁への雨がかりを
防ぐために腰板を張っています。
これもしみずさんが集めてきた陶芸の古い桟板です。



外壁の左官は土壁の中塗り仕上げにすることにしました。
古建具の入った出入り口の足元に据えているのは
元々ここの縁側で使っていた沓脱石ですが、
高さもちょうどいい具合です。




アトリエ横の土間も仕上がってきました。
ここも壁面は中塗り仕上げにすることに。



轆轤場が出来上がりました。
古材で出来ているので、周囲とよく馴染んでいます。

送風して土壁を乾燥させています。



アトリエ内の壁の仕上げをサンプルで検討中。
明るさを考えると白壁にしたいが、
漆喰系統の雰囲気ではなく、
土のようなマチエールがあるほうがいい・・
サンプルの白土よりもっと白さのある土はないか・・・。

そこで、陶芸の白土でしみずさんが探してみることに。
見つかったらそれが壁に使えるかどうか、
左官の宮部さんにサンプルをつくってもらおう、と決めて数日・・・



・・・出来上がりました!
なかなか味わいのある白です・・・。
土ならではのやわらかな印象もあって、
アトリエの中の
光の印象が良くなりそうです。

しみずさん自身、
作陶に使うこともある、滋賀の方の土で
昔から縁のあるところの土だそうです。
色々な意味で
あるべきところに落ち着いたような感じがあります。




外壁の腰板張りも完了しました。
整うと、新たな場の雰囲気が
立ちあらわれてきます。


完成の日が近づいています。















| 『L'atelier de céramiste』 | 11:30 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 6
 
現場は造作工事が進んでいます。



デスクが付きました。
たっぷりしたデスクの上で
エスキースやスケッチなど自由に作業できそうです。

腰壁にはしみずさんの集めてきた古材板が張られて、
落ち着いた空気感が生まれています。



天井が張り終わっています。

ひろくんが古建具のはまる敷鴨居などを加工中。




荒壁の乾いた部分から中塗り土を塗りはじめています。



古建具が大分設置されました。
土壁の雰囲気とも相まって、
以前からこのかたちだったような馴染み具合です。

左側で
大ちゃんが組み立て中の轆轤場がご主人の、
右側の
デスクが奥様の主な制作の作業場になる予定。

落ち着いて制作に集中できそうな環境が整いつつあります・・・。



以前、屋内からの収納とトイレだった部分。
土間が仕上がって、
外部の作業場に生まれ変わりつつあります。


新しく出来上がっていく場ですが、
前からこうだったように見えそうですね・・・。







| 『L'atelier de céramiste』 | 21:00 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 5

現場では荒壁塗りが終わっています。

 

竹木舞だけのときから雰囲気が変わりましたね。



冬場なので壁の乾燥の補助にストーブを炊いています。
夜間は電気ヒーターをつけて、
土壁内の水分が凍結しないように。

塗り始めは先週の木舞が編み上がった午後からなので
ちょうど1週間少し経ちました。


前の土曜日、壁を塗っているときの様子です。




土は長い間寝かせて、
発酵と熟成が進んだ様子、粘りがあってかなりよさそうな土です。





片側から荒壁をつけて、
木舞に土が食い込んでいる様子がよくわかります。








冬場なので、
乾燥時間を少しでも長くとるために
裏側からの荒壁付けも引き続き行いました。


それから、1週間。



ゆっくりと乾燥が進んでいます。
夏場ならもう少し早く乾くのですが・・・。
貫の上には割れ止めにメッシュを塗りこんでいます。




土のせいか、
場の空気が落ち着いて、静かになったようです。
壁で囲われたから、というだけではない、
不思議な安心感のようなものを感じます。無垢の土の力・・・。




乾くと土が収縮して、表面に割れが生じてきます。



その間に造作工事が進んでいきます。
只今、天井の下地を施工中。














| 『L'atelier de céramiste』 | 22:59 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 4

現場では
予定より1日早く、竹木舞が編み上がりました。




竹が縦横に編まれて網状になっています。
きれいです。



竹で編まれた面が出来て
空間のかたちが見えてきました。



全体がえつり竹とほぼ同じ大きさの竹で編まれています。
丈夫な壁になりそうです。
竹は麻紐で結わえています。




光を透かす感じは
このまま仕上げたいと思う美しい表情があります。



まるで竹籠の中にいるよう・・・そして、何か清々しい。

どこかアジア的な雰囲気も漂います。
実際、タイやフィリピン、中国南部などでは
竹を編んで作った壁の民家もあります。



古い木舞に不足分を付け足しています。
古い家の天井内など、見えないところでは
こんな風に土壁が途切れて下地の竹木舞もないことがよくあります。


新しく設置された足固めと竹木舞の様子。
床のレベルを元より下げて
内部空間のボリュームを大きくしています。



施主のしみずさんが集めてきた古材の板を
壁に当ててみます。
陶芸のさん板で、長く使い込まれていい表情です。
沢山集めてもらったおかげで、
この板があちこちに使える事が分かったので
外部に面する土壁の腰部分を板張りにすることにしました。
雨がかりへの土壁の保護になります。
元からある外のベンチ(?)に腰掛けた時の背もたれにもなります。
そして、土壁とこの板の組み合わせは
なかなか雰囲気のある仕上がりになりそうです。


竹木舞が編み上がって、
出来上がったときの風情が見えてきました。
とてもいいアトリエになりそうな予感がします。











| 『L'atelier de céramiste』 | 22:51 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 3
 
現場では
柱と貫の設置が完了して
土壁の下地になる竹木舞を編み始めました。



ここでは左官屋さんが木舞をかいています。



柱梁にあけた穴に縦横のえつり竹を差し込んでいき、
まず大きな升目をつくります。
貫には竹を釘で止め、裏から折り曲げます。



作業の様子を眺める施主のしみずさん。
この作業を手伝いたいと、現場に来られました。




一部には古い木舞を残しています。
木舞竹の幅が細かいですし、不揃いです。




今日は臼杵さんも
竹木舞作業の見学に現場にやってきました。


今計画中の自邸()では、
竹木舞下地の土壁を考えているのですが、
その竹を
自力で敷地内の竹藪から伐り出し、
自力で細かく割り、
自力で木舞もかいてしまおう、
という目論見。
昔はそれが普通だったのかもしれませんが・・・。
農村部では木舞かきや荒壁付けは
近所の人も手伝って皆でやったという話もききます。
材料も常日頃から生活の中で身近に使っていたようなものばかりだったので、
そうした作業もその延長上のことだったのだろう、と想像します。

テキパキ仕事を進める職人さんの様子に
自邸ではどれくらい時間がかかるかなと臼杵さん、
想像をめぐらせます。
竹を割り出して、使える状態にまでこしらえるのも
結構時間がかかりそうです。


陶芸家と木工家というものづくり同士、
関われるところは自分の手でつくってみたい、という
気持ちに共感し合う二人。



これだけの壁を全部編むのに
職人さん二人で3日くらいかかるそうです。
編み上がりの様子はきっと美しいでしょうね。




前回見つけた傷みの箇所は
材芯は残っているので
上に添えを入れて補強しました。







| 『L'atelier de céramiste』 | 23:02 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 2
 

現場では
年末のうちに新しいトイレが完成していました。
床は廊下の材の再利用です。
窓は施主支給の古建具。



以前からあったかのように、よく馴染んでいますね。
おっ?と思うようなところに出来たので、
以前を知っている人でも、わからないかもしれません。


解体時に気が付かなかった傷みがありました。



元縁側外部面の柱同士の
足元を繋ぐ足固めが
虫食いで傷んでいたので、補強することに。




新しい柱が立ちました。
傷んでいた梁の下に添え梁が入っています。
柱同士は足固めで結ばれ、
床の下地が組まれてきています。



柱の足元がきちんとしてくるとそれだけでも
随分しっかりしてきます。




足固め同士はボルトで結ばれています。




元の収納側にも柱が立ち、
当初あったはずの壁が復元されていきます。

ここまででも
前よりは随分、構造体がしっかりしてきました。













| 『L'atelier de céramiste』 | 23:43 | - | - |
『L'atelier de céramiste 』 1
 
陶芸家夫妻のアトリエ兼住居です。
古い家を改修します。



解体前の様子。
ここがアトリエです。
床は一度ご自分たちで工事して、合板の床になっています。



彼らより以前に住まわれていた方が
自力施工で
あちこち改修していました。

土壁を抜いたり、床を下げたり、収納を造ったり、
結構自由に改装していて、なかなか大胆・・・です。



今回は陶芸の仕事場として使いやすいように
様々な動線を整理し、
轆轤場を造り、
水場や乾燥場所を確保します。

建物全体の構造補強を行うのは条件的に難しいので、
まずは失われた土壁を復活し、
床を組み直して足固めなど軸組の足元をしっかりして、
既存の建物の性質に近い形で修復・補強していくことにしました。


解体が始まりました。



床を下地も含めて撤去します。
天井や床の間、収納も取り払いました。


現況調査でもわかっていたのですが、
2階の床梁が一本だけ、虫食いで辺材部が半ば中空になっています。
芯は残っていますが、その部分の2階床が少し下がっていました。
差し替え可能な梁ではないので、
下に添え梁を入れることにしています。



廊下の床板など、
再び使えそうなものはきれいにはがして取ってあります。


アルミサッシも撤去します。
左手、廊下の突き当たりにあったトイレも撤去しました。
別の場所に移設して、ここは新たな動線になります。


和室との境も造り直します。

どのように変わるのか、楽しみです。














| 『L'atelier de céramiste』 | 20:25 | - | - |
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