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ねごろの家 10

現場は現在、外構工事が進行中。
建物の改修工事の完了した時の様子。




外観は縁側から玄関入口辺りが姿を一新して、
こじんまりとしたかわいらしい印象の家に。
内部への興味がそそられます・・。




エントランスポーチ。
土間の一二三石はお施主さんの配置。
ちょっと立ち寄った人が、ベンチに腰掛けて
窓越しに家の人と会話することも・・。
今回、玄関が正面から右側に変更されました。




玄関扉はイギリスのアンティークドア。
革巻きの鉄製引手を制作、設置しました。




扉を開けて、
玄関土間の様子。
右手の下足収納は古材製。
低めでこじんまりとした空間から・・




ガラス戸を開けると、
高くて伸びやかな空間が現れます。




新しく設けた天窓から室内へ光が回ります。
開閉式なので換気にも使えます。

エイ油で拭きこまれた既存の梁から
アンティークのペンダント照明が吊られています。
右手には古材製収納と、
レンガ積み腰壁のある薪ストーブ設置場所。




縁側の方から上へと化粧垂木が伸びていきます。
上と下の窓からの光が天井に反射して、
室内を明るく感じさせます。

ここではお施主さんの農園をおとずれたお客さん達と
一緒に収穫した農作物を使った食事をしたり、
農家仲間達との会合が行われたりもする予定で、
家の中でもパブリックな性格の場所です。




寝室前廊下の収納。
建具は平竹の押さえの入った古建具。




唯一、以前とそれほど姿の変わっていない和室。
壁と畳、天井、開口部が新しくなりました。




天井はシナベニヤの格天井。
なかなか良い雰囲気に仕上がっています。




トイレにはアンティークステンドグラスが入りました。
上部の窓は換気の為に開閉出来ます。




寝室の開口部建具は
入れ子式の障子の入った長格子戸。
夏場は障子を外して、視線を遮りながら通風をとります。




右手の小窓障子。
すり上げ式で、開けると格子が入っています。




同じ部分の廊下側。
今回の改修では
東西、南北両方向に家の端から端まで
風が抜けるように開口を設けてあります。
この障子もそのための開口の一つで、
左の壁の足元には・・・




無双格子が入っています。
これは閉じられているところ。




開くと、
和室側の東西を貫通する開口になります。

全体的にこのような改修を行なって、
住み心地は変わったことと思います。
風通しや視線の抜けがよくなり、
ぐるぐると家中を回れる動線が生まれ、
明暗と大小、高低、といった対比が出来て
場の印象と体感に変化とリズムが生まれて来ると思います。
この家での暮らしが楽しく満ちたものになりますように。

古い家の改修なので
見えなくなるところでも随分手がかかりましたが、
亀井さん、どうもご苦労さまでした。

亀井さんいわく、
『元の家は昔造られたから、材料をぎりぎりで使って
梁の組み方や柱の位置で補ってうまく造ってある家や。
今は材料費より人件費の方があがったから、手間かけて
こんな風に組むこともないし、こんな仕事もなくなったなぁ。
わしらの後はこういう改修も出来んようになるかもしれんな・・』
色々考えさせられる言葉ですが・・・、実際、現場では亀井さんと
ベテランの大工さんで仕事をされていました。




皆で記念撮影。おつかれさまです。
外構も整った新しい全体の姿を見るのを楽しみにしています。



















































 
| 『 ねごろの家 』 | 20:15 | - | - |
ねごろの家 9

こちらの現場も外構が整うと全体が整います。
二軒の家の周りを巡って、それぞれの場所をどうするか
皆で話し合いました。




そうして見えてきた庭や外構が
出来上がったところを想像してみると、
見違えるような場所になりそうです。
楽しげで美しくて素敵な場所、
どこか子供の頃に夢想したような・・・
そんな場所になりそうな気がします。



大分さかのぼって、
元の母屋の内部改修の様子。
和室二部屋だった場所を再構築します。




天井を外して梁をあらわしにしています。



新設の天窓からの光。



広縁までが一続きの空間に。



新設天井面を確認中。
既存の梁と新設天井の取り合いを現場で検討しました。

数日後・・・




化粧垂木が架かった新設天井が出来ています。



天窓の部分。
開口からの抱きが出来て、光が反射します。




アンティーク・ステンドグラスからの光。
母屋も改修を経て、
新しいいとなみの為の場所に変わりました。















 
| 『 ねごろの家 』 | 00:31 | - | - |
『ねごろの家』 8

今日は建築本体の工事がひとまず終わって
引き渡しの日です。
よいお天気になりました。




北側の空き地から見たところ。
白壁の静かな外観。




庭から見たところ。
白壁と板張り壁は木々の緑ともよく合います。
外構の工事はこれから。
・・外構や庭が出来てくると
内と外、そして手前の家との繋がりが見えてきて、
ここでの二家族みんなでの
くらしのいとなみのための場が

生まれてくるでしょう。



土間はまだ完成していないのですが、
玄関ポーチからアンティークの玄関扉を開けると




船底天井に
ステンドグラスのはまった玄関。
帰ってきたとき、訪ねてきたとき、
気持ちが静かに落ち着いてゆく場所。




厨房は家のほぼ真ん中にあります。
そこには大黒柱のような6寸角の大きな柱。
家の中は
集まる場は大きく明るく開いて、
静かな場は小さく少し暗く閉じて、
と変化しながらつながっていきます。




2階への階段。
明るく高く吹き抜ける方へ上がります。




2階の部屋同士は
障子をあければ繋がって風が抜けてゆきます。
東側の窓越しに緑が見えます。
柱梁の木部が見えるとどこか気持ちも落ちつきます。

この日は娘さんのあおいちゃんが気持ち良さそうに
ごろごろと床で寝そべっていたのがうれしかったな〜。
・・子供が気持ちよさそうだったり、
楽しそうにしている家は
大人にとっても心地よい家になると思います。
子供がこの世界に向けて手を伸ばそうとしたそのときの
気持ちに応えてくれるような、
その気持ちに添うような、そんな場になっていれば、
と思います。
それは大人になっても変わらずもち続けている感覚で、
それに応えてもらえるとき、
誰でもうれしく感じるものです。


そんな家であってほしいと願いつつ、
ここでのくらしが満ちたものになりますように。

ツルミ建築さん、ご苦労様でした。
ありがとうございました。
あともう少し、仕上げと外構、よろしくお願いします。




















 
| 『 ねごろの家 』 | 18:31 | - | - |
『ねごろの家』7

現場は外壁の仕上げも最終段階です。
台風や天候で延び延びになったのですが、ようやく仕上がりました。
もう少しで足場が外れます。
そのあとはデッキの工事で内と外が繋がっていきます。




そうした諸々の外構の工事ができてくると、
建物がより場に馴染んでいきます。




南面のトップライトと吹き抜けの上からの
光に満ちたメインルーム。
壁面をやわらかく巡る光。




2階の吹き抜けに面した部屋。
手すり格子越しの光。



もう少しで竣工です。
ツルミ建築 亀井さん、ご苦労さまです。

















 
| 『 ねごろの家 』 | 17:07 | - | - |
『 ねごろの家 』 6

手前で
工事中だった倉庫が完成しました。
母屋の屋根の下に納まるように軒が低く抑えられています。


 

これから色を塗ります。


奥の家の方では
玄関内部に・・・




設置予定のステンドグラスを措定の場所に仮置きしてみます。




2階は壁の紙を貼るのを待つばかりとなりました。
ごくろうさま!

























| 『 ねごろの家 』 | 23:07 | - | - |
『 ねごろの家 』 5


現場は外部仕上げに向かって進行中。
ラス下地が出来上がって左官の下塗を待ちます。



玄関ポーチに納まる段石の設置について確認中。



玄関内部より見たポーチ。
天井が続いて中と外が貫入しあう場所。

正面の隣家との間は
植栽で直接的な見え方の印象を変えて、
双方の関わりを和らげるようにしようと思います。




内部工事も進んでいます。
2階は天井が終わって、壁の下地を施工中。



 

手前の方では倉庫が建ちあがっています。





切妻の低く抑えた屋根の倉庫小屋。



母屋との境は外部通路になります。
屋根面に明かりとりを設けています。




母屋の屋根の下に入り込むように納まっています。















| 『 ねごろの家 』 | 18:48 | - | - |
『 ねごろの家 』 4
 
母屋側の倉庫の工事に先立って
敷地を整えるための炭埋めを行いました。
西家の皆さん、熱い中、ご苦労さまでした。



炭で線を引き直して形を整えると、場が整っていきます。

図形を見るとき、何らかの印象を感じるように、
描かれた形は周囲へ影響を与えています。
人間の都合で大地の上に線引きして色々な形を作り、結果、
大地の望まぬ影響を周囲や人間に与えるようなことに
なってしまうこともあります。
炭を埋めてそれを整え直し、
大地へこれまでのお礼とお詫びを伝えるように・・。
人間の便宜上、線引きして所有と言っていますが、
実際のところは大地は切り分けた誰かのものではなく、
そこは様々な命が生きていくための
ひとつながりの場であることに変わりありません。
少しでもその状態に沿えるようになればと、思います。

西さんたちも、日々の農業を通じて、
大地の命を育む力を感じておられるので
そのことにとてもよく共感していらっしゃいました。




炭埋が無事に済み、土をかけて埋め戻していきます。
これから基礎の掘方です。
久保さん、暑い中ご苦労さまです。


その奥で進んでいる住まいの工事。

1,2階とも
床がほぼ張り終わっています。
壁の下地が立ち上がり、
それぞれの場の印象が少しずつあらわれてきて、
変化と奥行が感じられるようになってきました。



猛烈な日差しの外から中に入ると、
陰と風が抜けるおかげで体感的にとても涼しく感じます。
壁が出来た後も、
なるべく風が通り抜けるように窓を配置しています。




居間になる辺りは
2階床板と梁とをあらわしにしています。
光が沢山入り、明るく広いのびやかな印象の場所。



厨房から奥の小さく区切られた部屋は天井がついて
その中に設備の配管などが納まります。
こちらは光の量も抑制されて
静かな雰囲気になっていきます。




2階では
勾配なりの船底天井の下地と
断熱材の設置が終わっています。




2段で2連窓になった2階木製サッシ窓。
上下で通風も取れて明るい場所です。ここはお父さんの部屋。
外には母屋の屋根が見えています。
このななめ前あたりの庭に大きくなる木を植えると
1階外に設置の屋外デッキに木陰が出来て、
この部屋からの眺めが落ち着いたものになりそうです。
木の枝に小鳥が来ている様子を窓越しに見ながら
休日、本を読むとか・・・。


二つの家族が
くらしのいとなみをゆるやかに共にしていく場所が
少しずつ形を整えつつあります。























| 『 ねごろの家 』 | 12:08 | - | - |
『 ねごろの家 』 3

 




連日40度近い暑い日が続いていますが、
現場は進行中。ごくろうさまです。



木製サッシが設置されて
外壁の左官下地の木摺板が張り終わりました。
外部の木工事が大方終わってきました。



正面に見える太い柱は独立柱なので
土台より柱勝ちにして下まで落とし、
足固めのように周囲の部材がとりつくようにして、
よりしっかりするようにしています。
ほぼ家の中心にあって大黒柱のような存在です。

内部は配管配線工事が進んでいます。
仕込が終わると2階の床から張り進んでいます。
写真手前の居間やダイニングになる部分は
床板梁現しなので
梁の天端に溝を突いて配線を仕込んでいます。



2階の床板を張り進んでいるところ。



2階。3部屋に分かれますが
今は何もないので広々しています。
壁は設置するのですが、
解放感と風の通り抜けを
ある程度確保できるように障子を入れます。
将来的には再び間仕切りを取って
広い一室にすることも可能です。

棟下には東西端から端まで
両側面を削って太鼓状にした総長さ11mの丸太の地棟がかかっていて
なかなかの見ものです。
最初、2か所で継ぐ予定だったのですが、
大工の亀井さんが
『継ぎ手の手間考えたら一本で通す方がよいよ』、と
通しの材に変えることに。
又ちょうどよいサイズの材がたまたま見つかって、
よかったです。



玄関。
猿頬面取りした垂木を流した
船底天井が出来てきました。
これはこれから入っていく家の形を現してもいます。



化粧の垂木は壁を貫いてそのまま外に伸びて、
実際の庇を形づくっています。





手前の家は
母屋に増築されていた部分の解体が終わっています。
この部分に新しい倉庫が建ちます。



事務所に戻ると、
一緒に仕事をしている造園の宮川完くんが
新たな出発の報告に来てくれました。
この秋からの新天地、バイロンベイで
素敵な庭をつくってほしい。がんばって!!





































| 『 ねごろの家 』 | 16:32 | - | - |
『 ねごろの家 』 2

表側の母屋だけでなく、
お姉さん夫婦の住まわれている裏の離れも合わせて
建て替えることになり、設計と見積、
そして前面道路が法的に道路扱いでないということがわかって、
道路扱いするための申請など、
様々な作業や手続きをするうちに一年が経ちました。

ようやく着工出来る運びとなり、
こちらのほうが母屋の工事より先になりました。

工事はツルミ建築の亀井さん。



6月1日に地鎮祭があり


敷地を整える炭埋を9日に行ない。

そして基礎工事を経て、
いよいよこの7月6日が棟上げです。

朝から部材が次々と組み上げられていきます。



早いですね〜。


隣の空き地にクレーンを止め、部材を吊り上げていきます。


いよいよ最終段階。
途中通り雨も降りましたが、
無事に棟まで上がりました!ご苦労様です!!


棟札を上げて
無事に棟上げが終わりました。
よかったよかった。

これから工事が進んでいきます。





















| 『 ねごろの家 』 | 23:27 | - | - |
『 ねごろの家 』 1 

和歌山のごとうさんの家の近くで、
若い農家西さんの家を改修することに。

お祖父さんの建てられたその家は
赤い瓦ぶきの平屋でなかなか素敵な風情です。




ですがもともと農業向きに造られていないこともあって、
改修することに。
実測調査をしてから色々あって、
1年ほどお待たせしてしまったのですが、
このほどようやく計画がまとまって打ち合わせにやってきました。


合間に畑を案内してもらいます。

作物を育てるために



日除けをかけたり、



灌水用の水槽を手作りしたり、



配管工事をしたり、と
農家さんは色々なことをします。

その様子がまたとても楽しそうです。



田んぼもやっています。
山の方のいい環境です。



その横はこれからレモン畑になります。



苗木が育って
素敵な場所になった様子が目に浮かびます。






見ていると、
育てている野菜のどれからもかわいい印象を受けます。
愛らしいというか、素敵な感じで
不思議に心ひかれるのです。

色々育てながらも、
他に『趣味の畑』もあって、
そこは出荷用ではなく、
興味があって作ってみたいものを色々試しているそうです。

野菜を手にとりながら
説明してくれる様子はとても楽しそうで、
野菜が育ち、変化していく様子を
日々、感動と驚きと喜びをもって見ていることが伝わってきました。

「野菜が美しいと感じられるとき、いい状態ですね」



同じ敷地の
離れにお姉さんご家族の家もあって、
そちらも同時に新しくします。

色々、クリアーしなければならないことはあるのですが、
彼らなら、力を合わせて楽しみながら、
素敵な場所をつくりあげていくことができそうです。












| 『 ねごろの家 』 | 15:37 | - | - |
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